Without a Trace S5-11 Fade-Away

Without a Trance/FBI失踪者を追え! 5thシーズン 前半 Without a Trace

通算105話「フェイダウェイ」
高校のバスケットボール選手が試合後に失踪。彼は両親の反対を押し切ってバスケのために転校してアパートに住んでいたが、数日前何かに思い悩む様子で母親に会いに来たという。

WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え! 5thシーズン 前半

  • 脚本:David Amann, Greg Walker
  • 原案:David Amann
  • 監督:Jonathan Kaplan
  • 初回放映:2006-12-10

失踪者:テッド・ソロス

バスケットボールの選手テッド・ソロスが試合後に失踪。車はスターターワイヤーが切られており、乗った形跡がなかった。

テッドは17歳だが、両親の反対を押し切ってバスケの強い高校に転校して一人暮らし。失踪の数日前、テッドは何か思い悩む様子で母親に会いに来た。その後、弁護士をしている叔父に「成人として裁かれる年齢」について相談していたという。

テッドはチームメイトのザンダーと親しくしていた。テッドの転入でスターの座を奪われたハロルド・ロバーツとは険悪。ハロルドはテッドになりすまして盗撮サイトを開設しており、それが原因でケンカにもなっていた。

ハロルドの話では、テッドは大学からスカウトされ、大学主催の派手なパーティにも招待されていた。パーティの主催は、大学に多額の寄付をしているライル・カーバーという人物で、テッドの家主でもある。さらに女性をあてがうなどしてテッドを囲い込もうとしていた。

その女性の話では、テッドは大学のパーティで女性がレイプされた話をしたという。彼自身の犯行かどうかは答えなかった。

事件の後、コーチとテッドが激しく口論していたことがわかり、改めて事情を聞くと、コーチはレイプ事件については敢えて詳しく聞こうとせず「被害者が告訴していないなら何もするな」と言ったという。ただ被害者の名が「デイナ」であることはわかった。

パーティに参加していた女子学生の中から、該当する「デイナ」が判明。事件の後、テッドはデイナに会いに来ていた。テッドはデイナがレイプされている現場を目撃しながら助けなかった。それを悔いて「告訴するなら証言する」と言うが、レイプ裁判は被害者にとって過酷なものであるため、デイナは「訴えるつもりはない、今すぐ出て行け」と追い返していた。

デイナをレイプしたのはテッドの親友ザンダーだった。ザンダーはテッドに黙っているよう頼んだが、それ以上は何もしていないと主張する。

デイナの寮の防犯カメラを調べたところ、テッドを外に連れ出していたのはデイナの「ボディガード」を名乗る男子学生だった。アーロンはテッドを廃屋に連れ込み、レイプ犯の名前を言わせようと何度も殴ったが、テッドが何も言わないためその場に置き去りにしたのだった。テッドは病院に収容され、無事に手当てを受ける。


失踪者の行動はシンプルで、車が動かなかったからヒッチハイクでデイナの寮まで行き、その後アーロンに殴られたというもの。コーチやチームメンバーたちが積極的にしゃべっていれば2回目のCMが入る前に解決していたのではないか。特にコーチの責任は重い。スター選手なのに怪我の後遺症でも残ったらどうするんだ。

アーロンの行動にもあまり説得力を感じなかった。あの暴力沙汰は、テッドが失踪したままでいる辻褄合わせとしか思えない。

性暴力を受けても、訴えれば裁判でセカンドレイプを受けてしまうから――と、結局泣き寝入りしてしまう被害者。最近視聴した「CSI:Cyber」でも似たような話があった。このエピソードから20年近く経った現在、状況が良くなったとはあまり言えないかもしれないが、それでも変化は起きている。

そしてアンはやはり流産していた模様。荷物を持って出て行く場面があったけれど、一緒に住むことも止めてしまうのだろうか。この2人のストーリーはあまり面白くなかったのし、2人ともあまり幸せそうに見えなかったので、終るなら終るで良いし、この先引っ張らないでほしい。


単語帳

  • emancipated minor:法的に独立した未成年。保護者の監督下ではなく独立して就労や契約を行うことができる。

使用楽曲

  • Fallen by Elvis Costello

2025-07-02

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