通算107話「食欲の闇」
チリの大食い選手権で優勝した出場者が試合後に昏倒し、病院に運ばれて胃の洗浄を受けるが、その直後に賞金を持って失踪。胃の内容物からは通常口にしないような物が検出される。
WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え! 5thシーズン 後半
- 脚本：David H. Goodman, Alicia Kirk
- 監督：Martha Mitchell
- 初回放映：2007-01-14
失踪者：バリー・ローゼン
チリの大食い選手権で優勝したバリー・ローゼンが試合後に昏倒し、病院に運ばれて胃の洗浄を受けるが、その直後に賞金5000ドルを持って失踪。倒れたのは喉が腫れて呼吸困難になったためだが、胃の中身を調べたところ漂白剤が検出される。バリーは26歳で弟のスチューと2人暮らし。
記者のヴァレリー・シャープはバリーにインタビューし、失踪前日に「国民の半分は心の傷を忘れるために暴食する」という記事を書いていた。ヴァレリーは大食い大会に批判的な記事を書こうとしていたが、バリーの優しさに触れて考えが変わったという。大会には八百長の噂があったが、バリーは「それはデマだ」と不愉快な様子を見せたという。
八百長の情報源は出場者のガス・ブラックで、バリーは実際に「負ける」と約束していようだ。たが、直前になって「やはりできない」と言ってきたので、チリの製造者であるモンティが漂白剤を入れたという。モンティは、バリーが何者かに脅されて暴行を受けていたと話す。それで八百長にいったん同意したのだ。
バリーのチャット友達にアイビー・モリスという売春婦らしき女性がいた。女性たちは普通、客と出会ってすぐに部屋へ行くが、バリーとアイビーは長時間話し込み、なかなか「商売」にならない。そのため、ポン引きのデリックから「金を払わないなら帰れ」と暴行を受けていた。
アイビーの自宅へ行くと、デリックが死亡していた。アイビーの姿はなかったが、その後5000ドルを持って母親の家にいたことがわかる。
バリーはアイビーの客ではなく、デートの仕方などについ相談に乗っていただけだった。バリーは病院を抜け出し、アイビーに5000ドルを渡しに来た。アイビーに励まされて、バリーはヴァレリー・シャープに自分の気持ちを伝えることを決心した。アイビーはバリーをヴァレリーの自宅へ送り、そのまま別れたという。
ヴァレリーはバリーから「嘘をついた」と告白されたことを認める。バリーは大食いになった出来事を打ち明けていた。母親は自宅で売春している女性で、兄弟に辛く当たることもあったが、その代償のようにケーキなどを好きなだけ食べさせていた。ヴァレリーはバリーの告白を聞いて「勇気がある」と褒めた。その後、一晩中話したが、ヴァレリーが起きる前にバリーは出て行ったという。きわめて個人的な内容なので、警察には言えなかったのだ。
アイビーのアパートの防犯カメラを調べたところ、バリーを尾行している男がいることがわかる。顔を見ると、弟のスチューだった。スチューは母親が男と寝ている場面を見てしまい、兄が同じ職業の女性と会っていることが許せず、ミキサーで殴り倒してしまった。スチューは「バリーの相手は記者のヴァレリーで、アイビーは友達だった」と聞いてショックを受ける。彼らは母親の物を入れる倉庫を借りており、バリーはそこで発見されて病院に搬送される。
大食いコンテストは全然興味がなくて、そういえば日本人が優勝したというニュースがあったっけなぁ……というのをぼんやり思い出した程度。このエピソードが放送された頃だったのかな、もうずいぶん前の話だ。
なので他のコンテストと比べてどうなのかはよくわからないが、食べ方汚い！全然美味しそうに見えないし、だいたい、チリコンカーンならともかく、チリだけなんて「大食い」するもんじゃないでしょ。見てて気持ち悪くなってきてしまった。宣伝には逆効果では？
まぁそれはともかく。今回もバスケ選手の回と同じように、関係者がちゃんと事実を伝えていればもっと早く解決できた事件だった。バリーは今後大食いを止めるのかどうするのかよくわからないが、ヴァレリーとの関係を大切にしてほしい。
で、ポン引きのデリックを殺したのは結局バリーだったのだろうか。まぁアイビーでも良いけど、どちらにしても正当防衛を主張できる状況だったことにすれば良くない？
事件以外のところで、親権の見直しについてエレナと元夫のカルロスがもめている。カルロスは単独親権を求めているらしいが、あまり認められそうな気がしない。ダニーはエレナへの協力を約束し、キス。マローンのラブストーリーが終ったので今度はこっちか……。
2025-07-03
