通算096話「キャンディ」
ストリップダンサーとして働く女性がショーの後に失踪。彼女は既婚で1児の母。夫は妻の仕事について了解しており、何も問題なかったと言うが……。
WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え! 5thシーズン 前半
- 脚本：Jan Nash, Greg Walker
- 監督：Jonathan Kaplan
- 初回放映：2006-10-01
失踪者：「キャンディ」ことシンディ・ピーターソン
ストリップダンサーとして働くシンディ・ピーターソンがショーの後に失踪。34歳、既婚で1児の母。息子の話では、4日前に顔に怪我をしていたという。本人は「棚にぶつけた」と言うが殴られた可能性が高い。
マーティンはバーテンダーの女性から事情を聞き「マーゴから話を聞くと良い」と言われるが、その女性マーゴ・ヘネシーは3週間前にクラブを辞めてから行方不明。車が見つかり、トランクを開けるとマーゴの遺体が入っていた。
マーゴもシンディも、口座に大金を入れた後に失踪していた。内情を探るため、エレナがダンサーとして、ダニーが客として潜入することになる。
シンディを殴った客の存在が判明する。その客は彼女との会話で腹を立てて殴ったことは認めたが、それ以来出入り禁止で店には行っていないという。客の話から、盗撮や恐喝が行われている可能性が生じる。
エレナはクラブを出た後、何者かに羽交い絞めにされてナイフを突きつけられ「詮索するな」と脅される。マローンは潜入を止めさせようとするが、エレナは捜査の継続を希望し、クラブに戻る。
夫のジムは妻の仕事について「承知しており問題ない」と言っていたが、それは嘘だった。彼は「薬局で夜勤の仕事をしている」と聞かされていたのだ。大金が入金されていたことを知り、尾行して事実を知ってしまった。ジムは妻と口論したことは認めるが、殺害は否定する。
ダニーは客を装って買春の話を持ちかけ、エレナとともに秘密の場所へと案内される。仲介した用心棒のスティーヴは2人の部屋を盗撮していたところを逮捕されるが、マーゴ殺害やシンディ失踪については関与を否定し「稼ぎ手を殺すはずはないし、シンディは話に乗って来なかった」と言う。彼の話から。失踪前にシンディは誰かの車で帰って行ったことがわかる。
その車を運転していたのは、ダンサー仲間のニッキー。彼女と恋人のカイルは薬物依存症で、シンディが辞めることを知って金を借りようとした。カイルは銃を持ち出し、シンディと争ううちに銃を撃ってしまった。遺体は重りを付けて川に沈めたという。
シンディの遺体は供述どおり水中から発見され、マーゴ殺害犯は脅された客だったと判明。
昼間はごく平凡な主婦として家庭を切り盛りしている女性が夜には別の仕事へ――という話だと、その仕事の内容が実はこうだった！という点が謎解きになることが多いと思うが、今回はそれが冒頭で明かされてしまい、何が謎になるんだろうと思っていたら、救いのない結末だった。
事件の構造はシンプル。もっと徹底的に事情聴取をして、失踪した日の足取りをじっくり確認できていたら、潜入の必要もなく短時間で解決できた事件だった。
結局ダニーとエレナに潜入させたかっただけなのでは？この2人にも恋愛の予感なのか？
マローンはキャシディ捜査官と交際し彼女は妊娠中。マローンはサマンサと不倫していた過去もあり、サマンサとマーティンも付き合っていた時期があるし……ヴィヴィアンだけは例外でいてほしい。
2025-06-24
