通算123話「母の本能」
オフィスで銃撃事件が起き、その場から逃げ出した従業員がそのまま失踪。友人は少なく恋人とは別れたばかり。調べてみると履歴書に記載した職歴などがすべて虚偽であったことがわかる。
Without a Trace/FBI失踪者を追え! シーズン6
- 脚本:Jan Nash
- 監督:Kate Woods
- 初回放映:2007-11-01
失踪者:ケリー・シュミットことスー・カールトン
電気機器の会社に銃を持った男が現れて従業員を殺傷する。その場にいたケリー・シュミットは単独でオフィスから脱出し、そのまま行方不明となる。男はその直後に自殺していた。
銃を乱射した男は、従業員のマギー・ジェンズの恋人。マギーは別れを切り出した後、男が逆上することを恐れて出社せずモーテルに隠れていた。マギーは数日前にケリーの家で一緒に食事をしたが、その時彼女が会社のカーナビをいくつも盗んでいたことに気づく。
ケリーは「カードで借金があるから」と言っていたが、調べてみるとそのような形跡はない。交友関係は職場以外ほとんどなく、マギー以外に親しい友人もいない。恋人だった男性は、子どもの頃の話を聞いた直後に別れを切り出されていた。履歴書に記載した前職もすべて虚偽だった。
元恋人が聞き出したケリーの子ども時代の話から、彼女がチェサピークに住んでいたことがわかる。該当する家屋を絞り込んで訪ねてみると、年配の男性が住んでいた。バイロン・カールトンといい、ケリーの写真を見せると「娘のスーだ」と言う。
ケリーの本名はスー・カールトンで、マイク・ニーリーと離婚した後、2年前に娘のジャスミンを連れ去っていたことがわかる。
スーはジャスミンとともにニュージャージーのアパートで暮らしていたが、マイクに気づかれそうになり、高校時代からの親友クリス・ポージーにジャスミンを預けていた。事件の後、スーはニュースで自分の顔が報道されることを恐れ、クリスからジャスミンを引き取ってどこかへ逃げていた。
その後、マイク・ニーリーが車で事故を起こし、病院に運ばれたことがわかる。同乗していたジャスミンは軽傷だったため、祖父のバイロン・カールトンがやって来る。
スーはジャスミンを連れてモーテルにいたところをマイクに踏み込まれ、ジャスミンを連れ去られていた。ジャスミンの証言からモーテルがわかり、マーティンとサムが急行してスーを逮捕。スーはジャスミンを守るために連れ去ったのだと主張する。
スーは母親を亡くした後、父から性的虐待を受けるようになった。そのせいで情緒不安定になり薬物を使用し、離婚する際も親権はマイクのものになっていた。スーは虐待のことをマイクに告白するが彼は信用せず、警察に通報しようとしたがバイロンから「お前の言うことなど誰も信じない。これ以上誰かに言ったら殺してやる」と脅されていた。スーは娘をバイロンと二人きりにしないよう注意していたが、離婚後、マイクが出張する時にバイロンがジャスミンを預かったことを知り、娘を連れ出したのだった。
前回に続いて今回も銃撃戦のオープニング。派手で注意を引きつけるけど、個人的にはあまり好きじゃないかな……日常の風景の中で「ふっ」と消える、あの感じの方が好きだしWaTらしいと思う。
で、失踪者はその銃撃戦を生き延びたケリー(スー)で、自宅の扉が破られていたというのだが、結局ここで扉を破ったのは誰?
おそらくマイクということだと思うのだが(モーテルの扉も破っていた)、ニュースでスーに気づいたとしても行動が早すぎないだろうか。どうやってスーの自宅を知り、さらに2人を追ってモーテルまで来ることができたのか。情報源としてはクリスぐらいしかいないと思うが、何か説明を見落としたかもしれない。でも、もう一度確認するのも(略
スーが娘を連れて逃亡していたのは、自分が実父から性虐待を受けていたから。マローンは言葉で脅すだけだったが(人目のある所では暴力を振るわない)、サムの態度に少々の違和感。バイロンと直接対峙しなかったとはいえ、何だか淡白すぎるような気がする。前シーズンの「転落」で見せたあの態度は何だったの?と思った。
まぁ自分の妊娠でそれどころではないのかもしれないけれど。今回エレナとマローンには打ち明けていたが、パパが誰なのかは不明。職場とは無関係なようなので、おそらく前シーズンのブライアンで決まりかなと思った。
2025-08-11