Without a Trace S6-9 One Wrong Move

Without a Trance/FBI失踪者を追え! 6thシーズン Without a Trace

通算127話「一度の過ち」
横領罪で服役し、出所して間もない元投資顧問の女性が失踪。刑務所で元同房だった友人の受刑者と面会した帰りに事故を起こしたらしく、車は路上に放置されていた。

Without a Trace/FBI失踪者を追え! シーズン6

  • 脚本:Gwendolyn M. Parker, Diego Gutierrez
  • 監督:Jeff T. Thomas
  • 初回放映:2007-12-06

失踪者:リンジー・バイナム

元投資顧問のリンジー・バイナムが失踪。リンジーは横領罪で7年間服役し、1ヶ月前に出所。失踪前に刑務所へ行き、同房だった受刑者と面会していた。その帰りに事故を起こしたらしく、車は路上に放置されていた。

リンジーにはメイソン(16歳)とライアン(13歳)という2人の息子がいる。収監された後に夫が病死したため、電気店を経営する夫の弟夫妻が甥たちを引き取って養育していた。ライアンは母親を慕っているようだが、メイソンは「ダメな母親」と露骨に反感を示す。

リンジーは失踪前に刑務所で友人のニズビットに面会していた。車からはオキシコドンが見つかっていたため、刑務所内での薬の密売に関与していることが疑われたが、オキシコドンは癌を患うニズビットのためであり、事故を起こしたのも、彼女の病気のことで動揺したせいだったらしい。

リンジーは事故現場から元パートナーのラドロウに連絡し、義弟の電気店まで送ってもらっていた。その時リンジーは、義弟と不仲であると愚痴をこぼしていた。リンジーが店に到着した頃に暗証番号で店を開けたことがわかっていたが、彼は「自分ではない」と否定する。

改めてメイソンに事情を聞くと、ライアンが学校で虐められないために、物を盗んで金を稼いでいたと言う。被害総額は約6000ドル。リンジーは「何とかする」と言ったが詳細は語らなかった。

リンジーは別の州で盗品を売って現金を作ろうと考えていた。ライアンはそれに協力して叔父の店を開け、トラックを運転してリンジーと合流。だがリンジーは最後に翻意して犯罪の片棒を担ぐことを拒んだ。ライアンは「お金はどうなるの!」と激昂して彼らの後を追おうとする。それを止めようとしたリンジーを車ではねてしまったのだ。

リンジーの遺体は、ライアンが言ったとおりに茂みの中で発見される。

失踪者:アンジェラ・リヒター

アンジェラ・リヒターの失踪から大がかりな人身売買組織の存在に気づいたヴィヴィアンは、地元警察のマーズ刑事とともに特別捜査本部を立ち上げる。

以前に踏み込んだ場所はもぬけの殻だったので、一度に大勢の女性たちを移動させるため、人手や自動車が必要なはずだった。

そこへ、アンジェラの母親から通報が入る。娘から電話があったが、脅えた様子ですぐに電話を切ってしまったという。携帯電話からの通話で、持ち主の配管工は「イーストエンドのクラブで配管を修理していた」と言う。

ヴィヴィアンらは配管工から住所を聞き出して踏み込み、その場にいた客らを買春容疑で逮捕して女性たちを保護する。「初めて来た」というロマーは、「女性を殴っている男がいた」と供述。女性たちはもっと大勢いたはずなので、どこかに移されたと考えられた。

特捜班は携帯電話の電波を頼りに場所を絞り込み、アンジェラら数名を乗せたトラックを発見する。彼女に「女の子を殴っている男」について質問したところ、客だと思われていたロマーがその男だとわかる。急いで連絡するが、ロマーはすでに釈放されていた。


ヴィヴィアンが捜査していた人身売買組織の話、そういえば忘れていた!前回は第2話だったので、ずいぶん久しぶりだ。

ヴィヴィアンが捜査するきっかけになったアンジェラは今回無事に保護されたので、とりあえずは一段落になるのかもしれないが、せっかく特捜班が設置されたことだし、ロマーも行方をくらましそうなので、まだまだ捜査は続くのだろうか。続けてほしいが、これって失踪者捜査班の仕事?と、少々疑問に思わなくもない。こういう組織犯罪は専門の部署があるのではないのだろうか。

メインの失踪事件では、リンジー役でキャサリン・デントが出演。SFドラマ「TAKEN」でエリック・クロースと共演していたが、今回は失踪発覚時にすでに死亡していたので、残念ながらストーリー上での接触はなし。

リンジーが盗品を受け取らなかった場面、あれは義弟の電気店の前だろうか。ラドロウが送り届けたのがその場所だったし、郵便ポストで鍵を探していたのでそうだと思うのだが、だとしたら失踪発覚後に近くを調べていないのはなぜ?最初の方でのライアンの態度も、落ち着きすぎのような気がする。

このシーズンは脚本家のストライキがあって話数が少ないのだが、このエピソードの撮影時、すでにストライキが始まっていたのだろうか?だとしたら、そのせいで脚本のチェックや微調整が行き届いていないのかもしれない。

2025-09-17

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