通算139話「残された時間」
連邦刑務所に収監されていた囚人が、証言のために護送される途中で何者かに襲われ拉致される。半年後に出所を控えており、計画的に脱獄する理由はないと思われたが……。
Without a Trace/FBI失踪者を追え! シーズン7
- 脚本:David Amann, Byron Balasco
- 監督:Karen Gaviola
- 初回放映:2008-10-14
失踪者:アラン・レイノルズ
連邦刑務所に収監されていたアラン・レイノルズが、護送中に何者かに襲われ拉致される。レイノルズはヘッジファンド詐欺で服役し、半年後に出所を控えていたが、その日は元共同経営者の裁判で証言する予定だった。
護送していた刑務官らは病院に運ばれ、その後意識を取り戻す。襲撃犯はレイノルズと言葉を交わしており、計画的な脱獄だったという。
襲撃に使用された盗難車が発見され、目撃情報から襲撃犯は、2ヶ月前に同じ刑務所を出所したロジャー・グレアムと判明。2人はどうやら銀行強盗を計画していたらしい。
レイノルズは恋人も親しい友人もなく、家族は離れて住んでいる母親のみ。両親は離婚し、レイノルズが15歳のときに父親が自殺。遺体を発見したのは彼だった。母親の話では、レズリー・ピックフォードという女性が何度か電話をしてきたという。マローンはレズリーから送られたクリスマスカードの消印を手掛かりにレズリーの居場所を探す。
その後、銀行を襲撃するという密告電話があり、チームは警官とともに駆けつけグレアムを逮捕するが、レイノルズの姿はない。グレアムはレイノルズに「だまされた」と言う。密告電話をしたのはレイノルズ本人だった。脱獄するためにグレアムをだまして仲間に引き込んだのだろう。
その後、通話記録からレイノルズが刑務所の医師と連絡を取ったことがわかる。医師によるとレイノルズはステージIVのすい臓がんで余命いくばくもないという。同房の囚人は、2日前にレイノルズから預かったという手紙を持っていた。
その手紙からレズリー・ピックフォードの住所がわかるが、そこにはすでに、独自に突き止めたマローンが向かっていた。そこにいたのはレイノルズの息子コーリーで、レイノルズは30分ほど前に訪ねて来たという。マローンは行先の見当をつけて母親の家へ行きレイノルズを発見する。
マローンは「レイノルズは死期が近いことを知って息子に会い、母親の家を訪ねたが、そこで足取りは途絶えた。失踪者ではなく逃亡者であるため、FBIの捜査を打ち切り連邦保安局に任せるべき」という報告書を作成する。
メディーナが出張で不在なのを良いことにやりたい放題のマローンチーム。やはり彼らには「お目付け役」が必要なのではないか?
マローンはレイノルズの身柄をいったんは確保したものの、結局見逃してやったようだ。余命いくばくもない身であるし刑務所で孤独に死なせるよりは――という温情だったのだろうが、それはやっちゃいかんだろう!と思った。
だってレイノルズは公判で証言する予定だったはずなのだ。これブッチしちゃダメでしょう!
だまし取った金で暮らすとか、悪質なことをさらりと言っているが、それだってまともなお金のはずはないし、どこかで被害者が泣いてるよきっと。
連邦保安局が迅速に動いて公判に間に合わせてくれることを願う。
2025-12-10
