通算141話「明と暗」
犯罪被害者の支援活動をしている女性が、事件現場から目撃者を保護して連れ出した後に失踪。その直後にショッピングモールで幼女の誘拐事件が発生し、メディーナはすべての人員をその事件に振り向けようとする。
Without a Trace/FBI失踪者を追え! シーズン7
- 脚本:David Amann
- 監督:Jonathan Kaplan
- 初回放映:2008-10-28
失踪者:アリアナ・マーフィ
夫婦2人が自宅で射殺される事件が発生。夫の姉フラン・コステロが1人だけ生き残るがショックを受けているため、犯罪被害者の支援活動をしているアリアナ・マーフィが現場に向かう。フランを励まして現場から連れ出して無事に病院へ送り出すが、その後アリアナが姿を消してしまう。
フランは暴力的な夫アンドリューと別れるため弟夫婦の家に身を寄せていたが、そこへアンドリューが乗り込んで来て弟とその妻を射殺したという。メディーナはアンドリューに的を絞ろうとするが、マローンらは他の可能性も視野に入れる。
捜査の途中で幼女の誘拐事件が発生し、メディーナはアリアナの事件を後回しにして全員でその事件を捜索するよう指示。だがマーティンはメディーナに頼み込んでアリアナの捜査を続ける。
アンドリューが見つかり連行されるが、彼はフランの弟の家に行ったことも2人を射殺したことも否定する。フランは「弟が懐中電灯で殴った」と言うが、そのような傷もない。
改めてフランに事情を問い質すと、フランは嘘をついていたことを認める。家に来たのは娘のカーラとその恋人のザック・ミラーで、薬物を買う金をせびりに来たのだった。応対した弟と争い2人を射殺したのはザックだった。フランは娘を巻き込むまいとして嘘をついていた。
フランの話から、アリアナがカーラに会いに行ったことがわかる。そこへ行くとザックはすでに逃げた後。残っていたカーラによると、荷物をまとめているところへアリアナが来て事情を問い質した。ザックはアリアナを殴りつけ、車に乗せて去ったという。
その後、ザックとアリアナは発見されるが、アリアナは頭部を殴られ失血死していた。
失踪者:マデリーン・ロス
両親と姉と一緒にショッピングモールに来ていた4歳の少女マデリーン(マディ)が、少し目を離した隙に誘拐される。犯人の男は指輪で気を引いて連れ出したようだった。容姿や服装は特徴に乏しく、車のナンバープレートは盗まれたもの。防犯カメラにも顔がよく映っていないため特定が難しい。犯行に慣れているようだ。
類似の事件を調べていたヴィヴィアンは、同年代の幼女を狙っておもちゃの指輪を使うという似た手口の事件を発見。いずれも未解決で、被害者たちは誘拐されたその日のうちに殺害されていた。
交通整理をしていた警官から不審な車両の情報が入る。過去の事件で使用されたものと似たトラックだが、その時点ではまだ手配車両ではなかったため見逃されていたが、助手席には毛布にくるまれて眠っている子どもの姿があったという。免許証の氏名はリチャード・ラム。公園の管理人だった。
ラムの弟に事情を聞くが、弟は「何も知らない」の一点張りで、それ以上追及する材料もなく帰すしかなかった。だがマローンは「外出する」と言って弟の自宅へ向かい、首を絞めて暴力的に尋問。ようやく弟は兄が州立公園の通行証を持っていたことを明かす。
ラムの車が講演で発見され、銃撃戦の結果マディは無事に保護される。
ほぼ同時に失踪した2人。メディアの関心はその片方に集中する――という、シーズン4「命の格差」を思い出させるエピソード。片方は死亡、片方は生存という結果も同じだが、今回はどちらが無事だったかという結果が明かされた。
レズビアン女性よりも4歳の幼女を優先しろという内外の圧力。まぁ成人女性と4歳(しかも容疑者は殺害の常習犯)だったら、レズビアンとかは関係ないと思う。メディーナはマローンの暴走を当てにするだろうと思っていたら本当に、思ったより露骨だった。「自分には貴方(マローン)のマネはできない」と言うが、普通やらないでしょ!やっちゃダメ!
容疑者のラムは射殺されたようだが、弟が共犯だとしても立件するのは無理だろうな……あのやり方では絶対に証拠排除される。
2025-12-22
