通算142話「生きて後悔を」
銀行に勤務する女性が失踪。家の中が荒らされ、前日には不審な男性と言い争う様子が目撃されていた。職業がら債務者から恨まれることがあり、また家庭では不妊治療がうまくいかず悩んでいたという。
Without a Trace/FBI失踪者を追え! シーズン7
- 脚本:Gwendolyn M. Parker
- 監督:John F. Showalter
- 初回放映:2008-11-11
失踪者:エリン・マクニール
信託銀行に勤務するエリン・マクニールが失踪。夫は出張中で、家の中は激しく荒らされていた。前の夜に男性が訪ねて来て言い争っているところを隣人が目撃していた。
エリンは住宅融資部門で損失緩和、つまり差し押さえを担当しており、住宅を差し押さえられた家主が怒鳴り込んで来たこともあった。エリンと親しい同僚のウィラ・コンドンは、彼女から「感染症が原因で不妊になったが、十代の頃に出産して養子に出した子がいる」と打ち明けられたと語る。
銀行のサーバーを監視していたヴィヴィアンは、エリンのアカウントでデータが削除されたことを検知。だが使用された端末の周囲には誰もいない。操作した人物はまだ行内には残っているとみて、マローンはその場で銀行を封鎖し、端末の指紋を調べるよう指示する。
システム担当者は、しばらく前にエリンがオフィスに来て会話したことを話す。どうやらその時に、エリンは彼が保存していたパスワードを盗み見たらしいとわかる。どうやらエリンはそのパスワードを使って休眠口座の預金を不正に動かし、ばれないようにデータを改ざんしていたらしい。金はケイマン諸島の口座と、ネイサン・ヨークが代表をつとめるダミー会社に送られていた。前日にエリンの家で争っていたのは、このネイサンで、エリンが以前に出産した子の父親でもあった。
ネイサンはしばらく前にエリンが突然訪ねて来たことを明かす。塗装業の仕事が不振であることや、結婚して妻が妊娠中であることなどを話したという。エリンはそれを聞いて援助を申し出、ネイサンはいったん同意したものの、不正であることを知って激昂し、エリンの家を訪ねて言い争い、そのまま帰ったという。エリンは不正をしたことを後悔し「お金は返す」と言っていた。
子どもの生年月日と生まれた病院から養子に出された先がわかるが、行ってみるとそこは空き家。隣人に話を聞くと、2週間ほど前にエリンが訪ねて来たという。だが、数か月前にその家の息子が事故で亡くなり、両親は別の土地へ移っていた。
エリンは自分が不妊であることを知り、かつて産んだ子に金を渡そうとしたが、死亡したと知って代わりにネイサンを援助しようとした――という経緯だと思われるが、盗まれた金の半分はケイマン諸島に送金されており、そちらは手つかず。共犯者の取り分である可能性があった。
指紋から端末を操作した人員が絞り込まれ、データの消去まで行える担当者を絞り込んだところ、不正に加担していたのはウィラと判明。ウィラはエリンの不正に気づいて便乗したが、エリンはそれを知らず「お金を戻したい」とウィラに相談していた。ウィラは自分の不正まで露見することを恐れ、恋人のロビーを巻き込んで彼女を拉致したのだった。
ウィラは隠しマイクを付けてロビーと合流し、エリンらとともに逮捕される。
冒頭で失踪しているのが、誰かと思ったらCSIのモーガンだ!いやモーガンを演じる4年くらい前のエリザベス・ハーノイス。銀行で横領をやらかすとは、モーガンにあるまじき振る舞い。しかもCSI末期にはサイバー課に転職できそうな技術力を披露していたのに、パスワードを盗み見るという原始的な手口だし(そこじゃない)。
ボスに復帰したマローンがいきなり暴走して銀行を封鎖。しかしあの時点で窓口にいた客まで足止めする必要あった?
妊娠が望めず、かつて出産した子どもまで亡くなっていたエリンは気の毒ではあるけど、その後の行動が意味不明すぎる。ネイサンが怒るのは当然だろう。
冒頭の方でサムが「一度結婚した」と言っていたけど、過去にそんな話出てきたっけ?記憶がない……これはもしや、サムの元夫が唐突に現れるとか、そういう展開の前振りだったりするのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。ブライアンが戻って来る方がまだましかな。
2025-12-24
