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CSI - Season 6, Episode 11

#128 Werewolves


- We're all intrigued by our nightmares, and when we watch freak shows, basically we're all thinking the same thing.
- Yeah, “I'm glad they're not looking at me.”

事件概要

ヘイデン・ブラッドフォード殺害事件

殺人事件があったという匿名の通報により発覚。ヘイデン・ブラッドフォードが自宅の居間で射殺されていた。ヘイデンの携帯電話には、ミシェールという女性からの着信記録が6回残っていた。窓ガラスが割られ、近くには指紋の付着した石が落ちていた。

ヘイデンはHypertrichosis(多毛症)体質で、全身に長い体毛がびっしりと生えていた。また、ヘイデンの体内から取り出した銃弾は銀製――伝説で狼男を殺す力があると言われる銃弾であった。石に残っていた指紋は、ヘイデンの親友ブレント・モイヤーの物だった。ブレントは、キャッチボールをしていて窓を割ってしまい、ガラスを取り除くために石を使っただけだと主張する。ヘイデンに何度も電話していた恋人のミシェールは、ブレントの妹だった。

匿名の通報は公衆電話からかけられたもので、そのボックスにはヘイデンと同じような長い体毛が何本も落ちていた。DNAから、体毛の主はヘイデンの姉か妹であるとわかる。出生記録を調べると、ヘイデンにはアリソンという双子の妹がいたが、出生以降の記録は何もなかった。ヘイデンの家で発見された体毛の中にも、アリソン(と思われる女性)の物があった。キャサリンはヘイデンの家で隠し部屋を発見する。その中では、体中を体毛で覆われた若い女性が、誰にも知られずにひっそりと生活していた。存在を知られたくなかったために、自宅ではなく公衆電話から通報したのだ。

発見当時は体毛のせいで気づかれなかったが、毛を剃ってみると死斑の様子から死後に遺体が動かされたことがわかる。アリソンの部屋を調べると、そこには大量の血液の痕跡があった。ヘイデンは居間ではなくアリソンの部屋で撃たれた。その時アリソンは隠れていたが、テレビの画面に映った犯人――ブレント・モイヤーの姿を見ていた。だがアリソンは人前に出ることを恐れ、出廷して証言することを拒む。

キャサリンは、割れた窓の外に落ちていた石の指紋を根拠に令状を取り、ブレントの家を捜索して「銀の弾丸」を製造する設備を発見。ヘイデンはミシェールにプロポーズしたばかりだった。多毛症が遺伝形質であることから、ブレントはヘイデンと妹の婚約が許せず、彼を射殺したのだった。ヘイデンの携帯電話に残っていた着信記録は、ミシェールが警告しようとした時の物だった。


感想

全員でひとつの事件を担当。担当刑事も普段は1人だけなのに、今回は冒頭でブラス警部が登場し、後半ではソフィアが主に捜査を担当していたようだった。CSIはキャサリンがメインで、グリッソム主任の出番は少なかったなー。

ストーリーは Werewolf という素材にちょっと頼りすぎなように感じた。Josh Berman の脚本らしく、矛盾もルースエンドも見当たらない、良い意味で無難にまとまった話だとは思うが、素材に頼りすぎな点でやはりネタ切れ感が……。

印象に残ったのは、キャサリンが意外に(失礼!)優しいお姉さんだったことかな。アリソンに優しく接する役割は、今までなら主にグリッソム、次いでサラが担当している所だったと思う。S4以降のキャサリンは正直あまり好きになれないなぁと思うことが多かったが、今回のキャスは、初期のしゃきっとした彼女に優しさが加わったような感じで良かったと思う。ただ、そのぶん他のキャラに嫌な役が回ってしまったようなのは、ちょっとどうだろう。キャスは scientist として冷静に応対していたけど、元CSIであるソフィアが同じスタンスを取れないのはちょっと変だし、ホッジスやアーチーたち(もう1人は誰だっけ、新しい人ね)が面白がってモルグに「狼男」を見物に来るというのは止めてほしかった。アーチーはそんなキャラじゃなかったはずだと思うし、ホッジスだって仕事は真剣にやる人だと思っていたのに……。

ところで、peopledetectors.com というドメインは実在するが、CBSが押さえているみたい1)。アクセスしてみたらCBSサイト内にある別ページに飛ばされてしまった。いきなり変な音が鳴り出すので要注意ですよ~。ポール・ミランダが見ているって何?


単語帳

Yoko (yoko221b) 2007-03-02

1)
2007年当時の話。現在は未確認。