Table of Contents

CSI - Season 12, Episode 6

#257 Freaks & Geaks


事件概要

レイチェル・グリア、「ウィリー少佐」ことスティーヴン・ワット

シートにくるまれた女性の遺体が発見される。腕には注射器の針やシシカバブ用の串が刺されており、長期間にわたり串刺し拷問を受けていたものと思われた。

膝のインプラントから氏名はレイチェル・グリアと判明。姉のアリソンは獣医をしているが、レイチェルとは仲が悪く連絡は取っていなかった。だがアリソンの娘のシルヴィアは叔母と仲が良く、3日前にも母親に内緒で食事をし「叔母は母と仲直りして家に戻りたがっていた」という。

遺体をくるんでいたシートの絵から、レイチェルが「人間燭台」というフリークショーに出演していたことがわかる。局所麻酔をしたうえで身体に針を刺し、腕にロウソクを立てて火を灯すパフォーマンスを演じていたのだ。一座を率いる「ウィリー少佐」は、「この仕事では心の慰めが必要だ」と過剰摂取をほのめかす。

だが毒物検査の結果、死因はレイチェルが常用するリドカインではなく、プロポフォールという麻酔薬による窒息死であると判明。また彼女は少し前に流産しており、相手は同じショーに出演する「エレファント・マン」ことジョシュア・ヘルと判明。ジョシュアは「自分はこの世界でしか生きられないが、レイチェルは抜けたがっていた」と言い、レイチェルへの愛は本物だったと言って犯行を否定する。

その後、ウィリー少佐の遺体が発見され、容疑者としてシルヴィアが拘束されるが、彼女は「叔母のテントを見たくて探しているうちに迷っただけ」だという。少佐はテントで首を吊っていたが、殺された後に吊られたことがわかる。少佐は件を飲み込むパフォーマンスを演じており、胃の中からはさまざまな物が出て来るが、その中にボディピアスを施した乳首があった。団員を調べたところ、ジョシュアの双子の兄弟である怪力男「セルジオ・ザ・ストロング」の物であるとわかる。

セルジオは少佐がレイチェルの遺体を遺棄したことを認める。発見した時レイチェルはすでに死亡しており、少佐は「営業停止にされるから」と通報を禁じて遺体を遺棄させた。だがジョシュアが連行されても助けようとしない。それを恨んで争ううちに少佐を死なせてしまい、セルジオは自殺に見せかけようとして首を吊った格好に細工したのだった。

セルジオは「少佐がレイチェルを殺した証拠」と言って、プロポフォールの小瓶を吐き出す。だがその薬を調べていくと、アリソンの勤務する動物園に行きついた。アリソンはレイチェルが家に戻ろうとしていることを知り、「あんな妹を娘に近づけるわけにはいかない」と思った末に殺害したのだった。


感想

邦題で「苦痛の女王」とかいうから、レディ・ヘザーが出て来るのかと思ったら、そうではなかった(ちょっと残念)。舞台はヘザー様の館よりもさらに過激というか、悪趣味とも言えるフリークショー。アリソンが娘を妹に近づけたくなかった気持ちはわからぬではないけど、レイチェルが一座を抜けて家に戻りたいと思った経緯がよくわからなかった。流産したことと関係があるのだろうか。

ラッセルの両親が旅回りの歌手というのは、たしか以前にも(2話あたりで)出てきた。生い立ちの話や何かを少しずつ語らせてキャラの肉づけをしていこうということなのだろうけど、最初から設定を細かく決めすぎると、後から破綻しそうでちょっと心配(だってほら、過去の例をみてもキャサリンとかサラとかほっさんとか……)。まずは人となりを描写して、具体的な経歴は人物像がしっかりできあがってからにした方が良くないだろうか。(余計なお世話かな)


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2015-01-12