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CSI - Season 13, Episode 17

#290 Dead of the Class


事件概要

ベッカ・セービン

高校の同窓会に出かけた検死官助手のデイヴィッド・フィリップスは、会場の隣の用具室で、幹事のベッカ・セービンの遺体を発見。のどを切られた状態で寝かされていた。

死因は頸動脈を切られたことによる失血死で、食道や胃粘膜にただれが見られた。発見現場の用具室にあった刃物類は、いずれも凶器ではない。用具室で同窓生のケリーがベッカと争ったことや、ベッカが夫であるセラピストのカルテを盗み見て同窓生の秘密を手に入れたこともわかるが、具体的に犯行に結び付く証拠は得られなかった。

その後「グラウンドでもう一人死んでいる」という通報が入るが、行ってみると同窓生のショーン・マクヘンリーが酔って寝ているだけだった。シャツにベッカの血液が付着していたため、ショーンは連行されて取調べを受けるが、やはり同窓生で今は弁護士だというジャネットが現れ、取調べを打ち切ってしまう。

その後、用具室の天井ハッチが開けられていたことがわかりモーガンが調査に向かうが、天井裏でパイプ爆弾を発見。ただちに爆破処理されるが、爆発性のないパーツは事前に取り外されたため破壊を免れた。爆弾は作り方が甘く、不発に終わる可能性が高かったという。

ショーン・マクヘンリーは現在体育教師をしているが、高校のカリキュラム変更で職を失い、教育委員会を恨んでいたことがわかる。教育委員会の次回の会合場所は、その高校だった。さらに、ショーンが立ち寄った酒屋の近くにあるゴミ箱からは、ベッカを刺したと思われる刃物が発見される。つまり、教育委員会を狙ってショーンが爆弾を仕掛け、たまたまそれを目撃したベッカを殺害したという疑いが生じる。

フィンらはショーンの自宅に急行し、ジャネットが彼と一夜をともにしたらしいと知り驚く。ショーンは再び連行されるが、爆弾についてはすべて否定する。

爆弾の中には石膏のカケラがあり、つなぎ合わせてみると少女の顔になった。デイヴィッドはその顔を見て「下級生だったキャロライン・ハートウェル」だと確認する。キャロラインはベッカやショーンからいじめを受けて自殺していた。その後、美術部員がキャロラインの石膏像を作り展示していたという。

さらに、爆弾のダクトテープから卒業生のマックス・ディネロの指紋が検出される。デイヴィッドは会場でマックスを見かけていたが、事件後に聞き取り調査は受けていなかった。つまり警察が来る前に会場を抜け出したことになる。

マックスは現在、フリースクールの教師として問題を抱えた児童たちの面倒をみていた。その学校のホームページを見ると、「給食の調理師」としてジャネットが紹介されていた。ジャネットは弁護士を辞めてマックスとともに働いていたのだ。彼女はショーンの取調べを打ち切った後、彼と一夜をともにしており、ショーンが利用した酒屋を狙って凶器を捨てることもできた。

発見された刃物に付着していた血液は確かにベッカのものと確認されたが、血痕は完全に乾燥して水分を失っており、ヘンリーはDNAの抽出にかなり苦労させられていた。短時間でそこまで乾燥してしまう原因としては、急激な加熱か凍結が考えられた。

また、ホッジスは爆弾のパーツを調べ、すべてが1998年以前に製造されたものであることに気づく。つまり、爆弾は最近仕掛けられたのではなく、98年からずっとそこにあり、最近ハッチを開けたのは、爆弾を解除するためではないか。爆弾の解除には液体窒素が用いられる。凶器の血痕が乾燥していたのも、ベッカの食道や胃粘膜にあったただれも、液体窒素が原因という可能性がある。

やがてマックス・ディネロが見つかり、15年前に爆弾を仕掛けたことを認める。キャロラインの復讐のために爆弾を作ったが、数学の教師から間接的な説得を受けて起爆は思いとどまった。だが偶発的に爆発してしまう可能性はゼロではなく、そうなると今まで教師として子どもたちに伝えてきたことはどうなってしまうのか。そう思って、同窓会に乗じて爆弾を解除しようと思ったが、偶然ベッカが入って来て液体窒素が口の中に入ってしまった。窒息しそうになったので気管切開を試みたが、ベッカが抵抗して暴れたため失敗してしまったのだった。

マックスは自首しようとしたがジャネットがそれを止め、ナイフを液体窒素の容器に隠した。彼女はハーバード大学に進み、努力に努力を重ねて大手の弁護士事務所に入るが、美人ばかりがちやほやされ、ゴシップにまみれた業界に嫌気がさして辞めたのだった。


感想

同窓会エピソードは「主人公サイドは当時、成績は良いけどおとなしくて目立たないタイプ。当時学内でモテモテだったスポーツ選手やチアリーダーは現在あまりぱっとせず結婚もうまくいっていない。そんな彼らが事件に巻き込まれてしまい、刑事や警察関係者である主人公がその場を仕切ることになって形勢逆転」的な展開になることが多い気がする。「ホミサイド」のマンチがそうだったし「デクスター」でも……いや、あれは主人公が加害者だからちょっと違うか。

で、今回その立場に置かれるのがデイヴィッドだったわけだが……事件より気になったのがデイヴィッドの設定変更。

卒業は15年前で「98年」というが、そんなはずはない。デイヴィッドはこの「CSI」のシーズン1(2000年)から検視官助手としてモルグに勤務しているわけだから。シーズン1当時はまだ20歳?さらに、ジャネットが「医者になれると思った」と言っていたということは、デイヴィッドは医師(医学博士)ではないということ?大学進学を断念したか、あるいはドロップアウトしてしまったのか……。

単にモルグの雑用をこなすだけならそれでも良いが(マイアミではカイルもやっていたし)、デイヴィッドは毎回現場で被害者の死亡を確認して搬送する責任者の役割を担っているので、当然医師の資格は持っているものと思っていた。

それにそれに、確か初期シーズンでデイヴィッドが初めて解剖を行う(ご遺体にメスを入れる)場面があったはず。確認していないけど、シーズン3の「捨てられた目」だったと思う。98年に高校を出たなら、シーズン3ではまだ22歳。これからメディカルスクールという年齢だ。

シーズン3のエピソードはともかく、デイヴィッドがシーズン1から出演しているという事実を脚本家が誰も気づかないということはあり得ないと思う。だから、たとえば「91年卒業」とかではダメで「98年」でなければいけない事情があり(「お手製の爆弾を作った」という部分かな?)、そのために敢えて設定を変更したということだろう。

うーん、でもやはり、そこはもうちょっと工夫して年相応の卒業年度にしてほしかった(デイヴィッド・バーマンは1973年生まれ)気がする。モーガンのセリフに出てきた「ロックバルーンは99」だって、あれ83年の曲だし……いや、これは実年齢に合わせてもやっぱり古い!


使用楽曲