Table of Contents

CSI - Season 15, Episode 6

#323 The Twin Paradox


事件概要

パメラ・クレイマー、ケリー・トーレス

「殺人事件だ」という緊急通報が入る。通報者の音声は加工されていたが、その背後に女性の悲鳴が入っており、警官隊とともにニックとサラが発信元へ急行。だがそこにあったのは大量の血痕と「鑑識済み」の現場。現場にはいくつものカメラが立てられており、女性の悲鳴は録音された物だった。現場にはICレコーダーもあり、再生すると「ギグ・ハーバー・キラー」の心理分析とともに「被害者は選び抜かれたブロンドの娘。見かけは乙女、中身は娼婦」「糸をたどれば証拠が見える」という謎めいたメッセージが流れる。壁にライトを当てると「人は嘘をつく。証拠を追え」というメッセージが現れる。

血液の乾き具合から、犯行からすでに数週間が経過しているものと思われる。加工音声は鑑定不可能だが、背後の音を分析した結果、もう一人別の人物の足音が入っていること――すなわち共犯者がいることがわかる。

フィンはシアトルでダニエル・ショーとともに双子の身元調査を進めていた。ジャレッドの母親シンシア・ヒューズが見つかるが、現れたのは黒人女性で、事情を聞くと「書類上は私が母親だが生みの親ではない」という。セント・ガブリエラ修道院のシスターから渡され、自分が母親であるとして届け出たのだった。

セント・ガブリエラは表沙汰にできない妊娠をした女性たちの隠れ家のような場所で、記録はデジタル化されず未だに台帳で処理されていた。双子の母親の氏名はナンシー・ハーパー。火災で記録は焼失していたが、シスターの一人が記憶を頼りに再現したメモによると、シアトルで一連の事件が始まる1年前にサンディエゴから訪問者があったという。サンディエゴはウィンスロップの出身地だ。

ジャレッドの双子の兄弟について尋ねたフィンは、墓地の「C13」へ案内され、ポールは生後間もなく死亡したと告げられる。だが墓を掘り起こしてみると棺の中にいたのは人形で、首を外すと中にはブロンドの毛髪と若い女性の写真が入っていた。

一方ベガスでは、現場に残されていたカメラからフィルムを現像し、写っていた姿から被害者をパメラ・クレイマーと特定していた。さらに、鑑識用の糸からは行方不明だったケリー・トーレスのDNAも検出される。だが同時に錯乱状態のケリーが病院に保護されたという知らせが届き、モーガンが向かう。

ケリーは麻薬を投与され、詳細は思い出せなかったが「天井から糸が無数に垂れ下がっていた。周囲が青く、水だと思ったらガラスだった」と言う。

フィルムには他にも建造物の一部のようなものが写っており、ホッジスの分析と合わせて廃業した「ミズ・ホテル」の廃墟であると判明。フィンとグレッグが現場へ向かい、ケリーが言ったような場所を発見。そこには別の女性が監禁されており、やはり錯乱状態になっていた。グレッグは「警察だ」と言って落ち着かせようとするが、不意をつかれて彼女に殴られ、銃を奪われる。フィンが駆け付けて説得しようとするが耳を貸さず、フィンはやむなく彼女を射殺。

被害者を射殺したことでフィンは処分を覚悟するが、逆に「君はギグ・ハーバー・キラーを仕留めたようだ」と告げられる。死亡した女性は、実は性別適合手術を受けた元男性で、そのDNAが砂漠で発見された身元不明男性のものと一致したのだ。

FBIのサイバー捜査官、エイブリー・ライアンはラッセルに対し「ウィンスロップは単独で犯罪を犯すことができず、支配できる相棒を必要としている。ジャレッドを取り戻すまでのつなぎとして、臨時雇いの相棒を得ているはず」だと言う。

ショーは病院へケリーを訪ねるが、彼の姿を見たケリーは怯えた様子を見せて取り乱す。そしてその後、彼が乗り込んだ車にはウィンスロップの姿があった――。


感想

ギグ・ハーバー・キラー事件がようやく動き出した! この双子の出生の秘密が中心となるのだろうか。

フィンに射殺されたトランス女性が実はギグ・ハーバー事件の犯人だった――と、公式にはそういうことになりそうだが、今回初登場で、身元も過去の足取りもまだまったくわからない人物を唐突に犯人だと言われてもまったく説得力がない。彼女も結局はウィンスロップに操られた手駒のひとつだったのだろう。

事情がありひそかに出産したナンシー・ハーパーはその後どうなったのか。父親は誰だったのか。ジャレッドが正式な手続きなしでもらわれて行ったのはまだわかるが、ポールの死を偽装した理由は何だったのか。ポールの養親はどのように関わっているのか。ポールはどうやって兄弟の存在を突き止めたのか。火災は放火だったのか。まだまだ全貌があいまいな感じ。

「CSI:サイバー」のライアンが再登場。ウィンスロップのプロファイリングを展開し、ラッセルの娘マヤについて言及する。これはつまり、クライマックスではマヤが再登場し、ウィンスロップに狙われる展開になるんだろうなぁ……。うーん、ますますハスケル臭がする。ラングストンとレディ・ヘザーで似たような場面あったよね?

その「シアトル勢」にも新たな展開があった。行方不明のままだったケリーが生きており病院に運ばれるが、ショーの姿を見て動揺。つまりケリーが拷問された現場にショーもいたということか。ウィンスロップの「臨時雇いの相棒」は彼だったのか。ラストシーンだけならまだ、ショーが情報を得るためにウィンスロップに近づいているという解釈もできると思うが、ケリーのあの反応は……。ショーにも何か事情があるのだろうか。実は双子の異母兄だったとかいう展開は勘弁してほしい。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2024-02-26