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CSI: Miami - Season 8, Episode 9

#176 Kill Clause


事件概要

ジェフ・ロフトン他

リノベーション・ウェアハウス社のチャリティパーティで、警備のアルバイト中のウルフと、客として来場したジェシーが鉢合わせ。そこへ清掃係のジェフ・ロフトンがバルコニーの上から大型水槽へと落下する。その水槽には猛毒を持つクラゲがおり、助けようとしたジェシーも刺されてしまい、清掃係は死亡する。

死亡したロフトンは転落する前に何者かと争った形跡があり、その近くにCEOのデサルボがいたこともわかるが、デサルボは無関係だと主張。

その後、ロフトンに生命保険がかけられていることがわかるが、受取人はリノベーション社であり、どうやら従業員全員に保険が掛けられているらしい。保険金の請求記録を調べてみると、会計年度末に請求額が大きく伸びていることがわかる。

会社ぐるみの保険金殺人事件の疑いが生じ、他の事件も調べ直すことになる。ブロワード郡の自宅で首を吊って自殺したハンナ・ウィルコックスの件を調べるため、遺体を掘り起こすことになるが、ハンナは献体したため遺体は大学病院にある。そこでウォルターとローマンが病院でハンナの遺体を探して詳しく調べたところ、首を絞めて殺害した後にロープで遺体を吊るし、自殺に見せかけた疑いが生じる。

ハンナは自殺と判断されたため、ロープに付着した上皮などは採取されていなかったが、改めて調べ直した結果、リノベーション社の保険数理士、ギャレット・イェーツのDNAが検出される。イェーツはデサルボの指示で社員を殺害したことを認めるが、ロフトン事件には関わっていないと主張する。

ロフトンが落下した水槽からは、スパンコールが発見されており、デサルボの秘書、キャロライン・バーストンが着ていたドレスのものとわかる。キャロラインはデサルボからダイヤのアクセサリーをプレゼントされたが、それを見ていたロフトンが「従業員をまともな健康保険にいれいないくせに!」と怒り、争いになったというのだ。

デサルボは再び追及され、ロフトンに殴りかかられて応戦し、その結果ロフトンが落ちたのであって正当防衛だったと主張する。デサルボの腹部には、確かにその供述と一致する打撲傷があった。またハンナの件については証拠がなく、イェーツひとりが罪をかぶることになると思われた。

デサルボは釈放され、のんびりとクルーザーに乗り込むが、そこへハンナの兄が銃を片手に現れ、デサルボに向けて発砲する――。


感想

冒頭、パーティ会場にウルフとジェシーがいたので潜入捜査でもしているのかと思ったら、2人ともプライベートだったようだ。ウルフはお金が要るので副業に手を出し(まさかまたギャンブル? でなければ良いけど)、ジェシーはまた何か謎めいた事情をチラ見せ。どうも、何か事件を(あるいは人物を)追ってLAからマイアミへ来たようだ。わざわざ転属するくらいだから、長期戦の覚悟で来たのだろう。

とは言っても……ジェシーの出演は今シーズン限りだとわかっているので、何かこう、いまいち「ハマれない」感触があるな。

さて、そこで清掃員がクラゲの水槽に転落して死亡するという事件が起き、調べていくうちに会社ぐるみの大規模な連続保険金殺人事件が明らかになっていく。同じフロリダ州で起きた事件を調べるために、検死官のローマンがウォルターとともに大学病院へ。献体されたご遺体を見つけてその場で検死を行い、学生たちから称賛のまなざしを浴びていたのが何だか新鮮な感じで面白かった。

偽装がわかったのは良いが、追及は実行犯で止まってしまい、黒幕まで進みそうにない。では他の事件を調べれば? と思うが、さすがのホレイショも他の州までは手が出せないようだ。さらに、最初に死亡した清掃員は、正当防衛+事故だったとわかる。いくら腹が立ったからって、清掃員がCEOに対してあんな態度をとるかな? という疑問は残るが、それはまぁ良い。それより黒幕はこのまま逃げ延びてしまうのか――と、もやもやしていたら、殺された女性社員の兄が拳銃を準備しているではないか。

次に映ったのがデイド署前だったので「来る!」と思わず身構えた。これまで被疑者が何人も狙撃されている、別名マイアミの処刑場(嘘)。黒幕と実行犯、どっちが標的になるんだろう?

……すると、そのまま場面が切り替わってしまったので「あれ?」と思ったら、結局CEOさんがボートの上で射殺されてしまった。この一連の場面の、ハードボイルドっぽい映像効果が素晴らしく、また音楽も良かった(Imogen Heap の “2-1”)。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2011-09-30, 改訂 2015-02-15