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CSI: NY - Season 1

#4 Grand Master


And the murderer is the table.

事件概要

クラブDJ殺害事件

マック、エイデン、フラック刑事担当。スクラッチのチャンピオンシップで優勝した、バナーというDJが路上で刺殺された。現場にはシュレッダーで細く切った紙の切れ端。バナーに負けたうえ恥をかかされたフランス人DJがいたが、返り血を浴びずに刺すことが不可能な状況から、容疑は晴れた。

遺体の足首には数日前に強くつかまれたと思しき痣があり、シャツには、傷口から染みたものとは違う血痕があった。真上から垂れたような形状だったため、マックは階段の上が犯行現場と判断。そこにもシュレッダーで切ったような、血のついた紙片。バナーのボイスメールには、3日前にレコードをスクラッチされた音だけのメッセージが入っていた。その音には、スクラッチプレイヤーの間ではstab(刺す)と呼ばれる音が3回入っていた。そしてバナーは3回刺されている。

そのメッセージをたどり、ヴィックというプロデューサーのスタジオへ行く。彼はバナーと契約していたが、契約書のサインの筆跡には、脅されたか無理やり書かされたような形跡があった。マックは、バナーの足首の傷はヴィックのせいではないかと疑う。現場で見つけた紙片は、ヴィックの契約書をシュレッダーにかけたものだった。同じ紙片がクラブの司会者ジェイデン・プリンスのオフィスにもあった。オフィスを調べると、トイレのタンクの中から血のついたシャツが発見された。プリンスはバナーと契約していたが、その契約はコンテストの翌日に満了する予定だった。プリンスはバナーがヴィックと契約したことに怒って契約書をシュレッダーにかけ、彼を刺したのだ。脅されて無理やり契約したことは知らなかった。プリンスは、ヴィックのような連中からバナーを守ろうとしたと言うが、そう思うあまり自分自身が危険な存在になってしまっていた――。

デザイナー殺害事件

ステラ、ダニー担当。人気デザイナーのデボラ・ゲイルが自宅の室内プールで死んでいた。発見者は助手で、プールに浮いているのを見つけて介抱したがもう遅かったという。死因は窒息だが、首を絞めたり水中に無理に沈められた様子はない。体内からはフグ毒のテトロドキシンが検出された。毒のせいで身体が麻痺して溺死したものと思われる。

歯の裏には、フグ毒の混ざったマニキュアがついていた。デボラのPDAを解析すると、死んだ当日は寿司屋に行っていた。そこは女体盛りで寿司を供する店だった。店の主人は、まず自分が毒味をするのでフグ毒で死ぬはずはないと主張。そのフグを押収して毒を調べるが、そのフグは実は養殖であり毒は検出されなかった。

ステラとダニーはデボラのアパートへ行き、口にしそうなものをすべて調べるが、毒のついた物は見つからない。一方で、歯の裏にあったマニキュアはデボラのものではないとわかる。毒の身につけていたのは、寿司屋にいた女体盛りの女性ミチコ。デボラの助手をしていたが、彼女と寝なかったために解雇され、寿司屋の仕事を得ても執拗にサービスを要求されていたのだ。ミチコは足の爪に毒を塗り、デボラは足の指をなめて毒を摂取したのだった。


感想

スクラッチというのはヒップホップDJが生み出した手法で、プレイ中のレコード盤を前後にこするようにして針で引っかき(スクラッチ)、同じ箇所を繰り返し再生したり、逆回転させたりすること。DJのグランドウィザード・セオドアが発見し、グランドマスター・フラッシュがそれを発展させた。このタイトルの由来はそこかな。

マックによると、クラブの話をするエイデンは「クイーン・ラティファのよう」だそうだ。そこで「クイーン・ラティファなんて知ってるの」と検死官に言われてしまうマックのシーンが、ちょっと面白い。

ステラの事件。養殖のフグだと毒はないの? と思って少し調べてみると、フグ毒というのは生まれつき持っているのではなく、テトロドキシンを作り出す細菌を、餌を通じて摂取して蓄積したものである――ということだった。だから、無毒の餌で養殖すると無毒のフグになり、無毒のフグでも毒入りの餌を与えると毒を出すようになるそうだ。

寿司の女体盛りは……ギャーやめてえええぇぇって感じっすよ。イヤだあんな食べ方。 m( ベガス-マイアミ合同捜査でのハチミツ盛りはまだ、バカ騒ぎのための余興って感じで見られたけど……こっちは何だかイヤンな感じ。死んだおばさんのねちっこい食べ方のせいもあるんだろうけど。

それにしても、オフィス兼用の部屋の中にプールがあるってすごいなぁ。


単語帳

Yoko (yoko221b) 2005-12-04