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CSI: NY - Season 3, Episode 20

#67 What Schemes May Come


事件概要

デレク・カーソン、ボブ・スミス、ジェニー・パーカー

ステラ、フラック刑事担当。セントラルパークで、騎士の扮装をした若者デレク・カーソンが、槍で腹部を刺されて死亡する。被害者は死ぬ前に女性と一緒におり、指輪にキスをしたような口紅の跡が残されていた。

その頃ホテルのスイートルームでは、ブロンドの女性と一夜をともにした後に、脳幹を貫かれて死亡したボブ・スミスの遺体が発見されていた。こちらはホークスとリンジーが担当。

デレクとボブの目蓋には、同じ女性が手を触れた形跡があった。その女性は、ボブと一緒にいたブロンドの女性と同一人物だが、デレクの指輪にキスをした女性とは別人。さらに、ボブとデレクはいずれも不治の病に犯され、余命いくばくもないという共通点があった。その後、イザベラという女性がボブの部屋に何度も電話をかけており、デレクの指輪にキスをしたのもイザベラとわかるが彼女は関与を否定。

デレクが鎧に飾っていた珍しい花が手がかりになり、死期の近い若者の心のケアをする自助グループの存在がわかる。デレク、ボブ、イザベラは同じグループに属し、特に親密だったという。もう1人、ジェニーという女性も同じように親しくしていたことがわかるが、自宅へ行ってみると彼女はすでにマリリン・モンローの姿で死亡していた。

彼らはそれぞれに、思いのままに人生のフィナーレを飾ろうと決めたのだが、イザベラだけは最後に迷いを感じ思いとどまっていたのだった。

コート・ピーターソン

マック、ダニー、フラック刑事担当。遺体を運んできた検死局のバンが襲われて遺体が盗まれ、ペイトンが軽い怪我をする。その後、遺体はイーストリバーで発見されるが、ボディバッグを開けると、中の遺体が息を吹き返す。

生き返った被害者は、大学の遺伝子研究室で助手を務めるコート・ピーターソンと判明。研究室のクイン博士は、異なる生物のDNAを組み込んで「糸をつむぐヤギ」や「背中に耳のあるマウス」を作り出していた。

コートの血液から検出された薬品の入手ルートから、クイン博士の容疑が濃厚になるが、博士は関与を否定。しかし、コートが脳死状態のまま心臓が動いていると聞くと、「実験は成功だ」と喜ぶ。コートは博士の人口冬眠実験の犠牲になってしまったのだ。


感想

またコス(略)いくらなんでもここ数回、ちょっとやりすぎじゃないかと思う。

今回はステラがHIV感染疑惑に向き合う場面があり、それ自体は良かったのだが、どうも捜査官ドラマに比して事件の描写が薄まってしまい、それを奇抜さと映像のインパクトでごまかしているような気がしてしょうがない。ステラは「被害者のことを考えるのを忘れていた」みたいなことを言っていたが、終盤は被害者たちの描写に力を入れすぎて事件の解明が甘くなっているように思えた。ジェニーの行動のタイムラインや、彼女がいつデレクの目蓋に触れたのかが曖昧なままだった。

そういえば確か、数シーズン前のベガスで「遺体についた指紋は時間が経つと消えてしまう」と言っていたような気がするが、その後に開発された技術で時間が経った指紋も取れるようになったのだろうか。

遺体窃盗の事件では、冒頭でマックがラボを全力疾走していて何事かと思ったら、ペイトンが襲われていたのね。走るマックにぶつかってペイトンよりひどい怪我をした人がいそう。で、階段を駆け降りていたけど、CSIのラボってビルの35階にあるはずなのよね(シーズン2「過ちのグランド・セントラル」)。エレベーター使えって。

こっちでは何だかイッちゃった感じのマッド博士が「名声はオレのものだ~」と喜んでいたけど、そうかな? 殺人(未遂?)その他で実刑になれば、別の研究者に業績を持って行かれて終わりってことになるんじゃないの。

Yoko (yoko221b) 2009-05-01