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Spiral (Engrenages)

Episode #1.2


事件概要

エリナ・アンドレスク

ブノワは、生前のエリナと交際があったことを認めるが、彼女の死には関わっていないと主張する。クレマンは「とにかく判事に会って説明しろ」と説得。ブノワは判事に会い、クレマンのことは伏せたまま、エスコートガールとしてエリナを同伴したことがあったことなどを話す。判事はブノワを疑っている様子。ブノワは、エリナの手帳には自分が紹介した顧客の名も書いてあると気にする。その中には、マリアンヌ(クレマンの別居中の妻)の父親の名もあるという。

クレマンはブノワが捜査対象になっていることを知り不安になる。マリアンヌの父は医療用品や薬の製造と輸出を行っているが、輸出に関してブノワの手を借り、時には不正を行うこともあるらしい。

カールソンはルロワから仕事の説明を受ける。依頼人に会い、弁論するのはカールソン。ルロワは弁護士会から除名されたため、人前には出られないのだった。違法な業務と知りつつ、カールソンはその申し出を受ける。ルロワはエリナの事件を新聞で知り、カールソンが被害者の両親の代理人になるよう手配する。

カールソンはアンドレスク夫妻とともにクレマン検事に面会し「警察も判事もちゃんと捜査していない」と訴える。妹ソフィアの失踪事件をエリナ事件とともに捜査するかどうかで、クレマンとロバンの意見は対立する。

ブノワはエリナの手帳を見たいとクレマンに頼み込む。クレマンはブノワ判事が帰ったのを見てオフィスに立ち入るが、物色している最中に折り悪く判事が戻って来てしまう。

アンドルー事件

赤ん坊がベビーシッターに殺害される。母親のジスレンヌ・アンドルーはシングルマザーで、薬物やアルコール依存の問題を抱えていた。ベビーシッターは「赤ちゃんの中に悪魔がいた」と言う。精神鑑定により、ベビーシッターは「責任能力なし」と判断されるが、ロバン判事は再鑑定を命じる。

ジスレンヌは検事のもとへ裁判について聞きに来るが、犯人に責任能力がないため裁判にはならないと知って気を落とす。

組織犯罪摘発

ロールは通報により聴覚障害者の犯罪組織を摘発。根城にしていたホテルを捜索して宿泊客らを根こそぎ連行する。しかし犯罪を示す証拠はなく、不法滞在もしていない。ロールはいったん被疑者の少年を釈放し、泳がせることにする。捜査の過程でロールは手話通訳者のシモンと親しくなるが、その後シモンが婚約していることを知る。少年はその後、組織の人間に殴られ、警察に保護されて情報提供。彼の話から組織の概要がわかってくる。彼らは組織から物(キーホルダー?)を買って売りさばき、手元に残ったわずかなお金を祖国にいる家族に送金している。


感想

フランス語のクレジット、「監督」が Réalisation なのはわかったけれど、脚本家はそれらしいのが複数あって困る。“Scénario” と “Adaptation” と “Dialogues” はどう違うのだ。何となく “Scénario” が英語でいう story で、“Dialogues” と “Adaptation” が teleplay の台詞部分とそれ以外かな? と想像しているのだけど。面倒なので全部「脚本」にしておく。同じ人がやってることも多いし。

さてエリナ事件。前回ブノワとエリナに接触があったことが明らかになり、クレマンはどうするのかと思っていたら、意外に甘い。親友なのはわかるけど、相手の言い分を鵜呑みにして間借りもそのまま、その上判事のオフィスから日記を持ち出そうとする。これは普通に考えて重大な手続き違反――バレたらまずクビは免れないだろうし、今後ブノワが逮捕されることがあれば共犯にも問われるのでは? と、ちょっと心配になってしまう。

そして弁護士のカールソンが、どう関わってくるのかと思ったら、どうやら「エリナの両親の代理人」になるらしい……うーん、事件の中ではどういうポジションになるのだろう。容疑者が逮捕されたら損害賠償訴訟でも起こすのだろうか。親分のルロワとの関係もよくわからないなぁ。ルロワは営業とアドバイザー? 形式上、カールソンはルロワのお姉さんの事務所のイソ弁ということになっているのだろうか?

文房具好きとしては、エリナのシステム手帳も気になるアイテム。ファイロファックスに似たデザインの物があったように思うのだが、どうだろう。

Yoko (yoko221b) 2009-08-16