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Without a Trace - Season 1

#22 Fallout: Part 1


事件概要

失踪者:シドニー・ハリソン(41歳、人材派遣会社経営)

人材派遣会社を経営するシドニー・ハリソンがオフィスに出勤する途中、エレベーターの中で襲われて誘拐された。監視ビデオには、スキーマスクの怪しい男がカメラに向けてスプレーを吹き付ける場面が録画されていた。

その後すぐ、シドニーの共同経営者に宛てて、電子メールで身代金68万7000ドルの要求が届く。シドニーの会社は小規模で、そんな大金をすぐには用意できない。シドニーの会社は以前貿易センタービルにオフィスをかまえており、2001年の同時多発テロでは、従業員18名のうち15名が亡くなっていた。その痛手からやっと立ち直ったばかりだという。

身代金の金額が中途半端なのは何か意味がある数字と思われた。また、エレベーター内の様子から、犯人はシドニーと顔見知りだった可能性があった。身辺の捜査を進めるうちに、シドニーがバリー・マッシュバーンという男に多額の金銭援助をしたり、熱心に仕事を探してやったりしていたことがわかる。

身代金の受け渡し場所は、ウェイヴァリーにある「テーブル・オブ・コンテンツ」という書店。運搬にはシドニーのアシスタント、リビーを指名していた。

サマンサが客のふりをして先に書店に入り、その後リビーが現金を持って店に入るが、受け渡しは失敗。その場にいたバリー・マッシュバーンがリビー、サマンサ、店員と他の客を人質にとり、店に立てこもってしまう。すぐに周辺が封鎖され、NY市警とSWATが召集される。ヴァン・ドーレンは専門の交渉人を使おうとするが、マローンはそれを拒否して自ら交渉を行う。誘拐の事情を知り、人質のひとりサマンサとも信頼関係のある彼が適任であるからだ。

バリー・マッシュバーンの妻ニコールはシドニーのアシスタントを勤めており、9/11テロで死亡していた。その後バリーは絶望して仕事もなくし、シドニーから紹介される仕事も長続きせず、家は抵当に取られ、子どもをニコールの母親に預けて自分は車で寝泊りする日々。バリーは、ニコールが優秀だったために朝早くから出勤させられ、そのせいで死んだと彼女を恨んでいたのだ。

何とか説得を試みるジャックに対し、バリーは「国外へ脱出するための飛行機と、空港までのヘリを用意しろ」と要求。バリーから電話に出ろと言われたサマンサは、客のふりをしながら何とかジャックに状況を伝えようとするが、人質のひとりリチャードが、サマンサの隠した拳銃を発見。バリーともみあいになり、そして銃声が響く――。


感想

第1シーズンのフィナーレを飾る前後編。最後の場面で銃声が響き、「誰が撃たれたんだ!?」というところで続く――。レンタル店でDVDのパッケージを見たので、わかっちゃったけど。

フィナーレだけあって、さすがに仕掛けが大きい。まぁでも犯罪としてはどう見ても素人の犯行で、お互いに「こんなはずじゃなかったのに!」な展開なのだろう。こういう相手との交渉は、プロの犯罪者より難しいのではないかと思われる。ここでもジャックの体当たりの説得が見られた。

書店の中で、サマンサの言葉をきっかけに各人が「それぞれの9/11」を語り始める場面が興味深かったのだが、あまり長く続かなくて残念。このエピソードが放映されたのは、9/11テロの1年半後。生々しい事件の衝撃こそ遠のいたものの、それこそバリーのように、まだ立ち直れない人も多かった時期だったのだろうか。人質たちやバリーだけでなく、シドニーの部屋にあった「何かをなしとげずには死なない」という詩も、生き残った者の苦悩を感じさせる要素だったと思う。

ところで、ジャックとサマンサのこと、サマンサは内部調査官に大嘘ついてシラを切り通したようだが、ヴァン・ドーレンもちゃんと知っていたのね。その会話を聞いてマーティンもやっと気づいた模様。ジャックは食事どころじゃない様子だが、マーティンはやたら食べるシーンがある。そういえば、以前のエピでも朝からハンバーガーをぱくついていたような……まだ若いから燃費が悪いのかな。

Yoko (yoko221b) 2008-04-06