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csi_miami:s03:053_legal

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CSI: Miami - Season 3, Episode 5

#53 Legal

  • 日本語タイトル:「天使の犠牲」
  • 脚本:Michael Ostrowski, Ildy Modrovich
  • 監督:Duane Clark
  • 初回放映:2004-10-18

The visiting lecturer said that the CSI's job is to think outside the box, sometimes the best tool is the stud attached to your earring she said.

事件概要

ジェニー・プライス殺害事件

クラブで若い女性客が刺殺された。現場はクラブの「バスルーム」つまりトイレ。といっても、テーブルやカウチを備えたいわば「個室」で、客たちは飲み物を持ち込んだりカップルで楽しんだりしていた。現場には血のついた割れたグラスが落ちており、被害者の唇には何かの痕跡が残っていた。口の痕跡はすぐに消えてしまうので、それは死の直前の行動を示す。

被害者の肩には、VeriChipという米粒大のマイクロチップが埋め込まれていた。そこにはクレジットカード番号が埋め込まれ、それを読み取って料金をチャージするようになっていた。チップから、被害者はジェニー・プライス、18歳と判明。だがクレジットカードの請求先は、本人の住所ではなくアルコール飲料取締局(ABC)だった。ジェニーはABCに協力し、未成年者へのアルコール提供に関する囮捜査をしていたのだ。そのクラブのオーナー、チェイス・ショーも捜査対象であり、今週末にも強制捜査に入るはずだったという。

ショーに事情を聞いていたホレイショとデルコは、そこで別の事件に遭遇する。

バスルームの扉にあった指紋は、ジャック・ウォーナー・ブラッドフォードとヴィーナス・ロビンソンの2組のみ。ジャックには、21歳になるまでの間に道徳的な問題を起こせば、親の遺産である島を相続できなくなるという動機があった。だがジャックは、殺害当時自分はケヴィン・ルイストンと一緒にいたとアリバイを主張。ケヴィンは最初ジャックの主張を裏付けるが、カリーが追求すると、実は姿を見ていなかったと認めた。ジャックのシャツにはジェニーの血がついていたが、これは返り血ではなく接触で移ったものと思われた。

ジェニーの唇に付着していた物質は、喘息治療薬だった。ケヴィンは喘息で吸入器を持ち歩いているが、その日はジャックにも吸入器を貸していたという。だがジャックはコカインを混ぜて使っていた。ジェニーの唇にコカインは付着していない。ケヴィンは吸入器を2つ持っており、ジャックに貸さなかった方を使ってからジェニーにキスし、その直後に彼女を殺害したのだった。

ケヴィンはジェニーにドリンクをおごりたかった。しかしジェニーは誰からもドリンクを受け取るのに、ケヴィンだけは拒否し続けた。ケヴィンはそれを恨み、殺害におよんだ。だがジェニーがドリンクを断り続けたのは、ABCに報告したくないためだった――。

マッサージスパ事件

ホレイショとデルコがチェイス・ショーに事情を聞いている時、車が猛スピードで突っ込み、ホレイショがあやうく轢かれそうになる。中に避難して無事だったが、運転手は逃亡。車の中には、首を絞められた男の遺体が入っていた。遺体の身元は不明だが、衣服は外国製。ベルトのサイズがメートル法であること、歯の状態がよくないことなどから、東ヨーロッパ人と思われた。腕時計の金具には、何者かの皮膚がはさまっていた。

その皮膚は、前歴のあるウェイン・キングのもの。ウェインはマッサージスパで被害者に会ったことを認めた。女性マッサージ師から施術を受けている途中、被害者が突然現れ怒鳴り始め争いになった。だが、その男はすぐマネージャに引きずり出されたという。

そこは「マッサージスパ」とは名ばかりの風俗店で、大勢のハンガリー女性が奴隷同然に働かされていた。指紋から、ウェインを担当した女性は、チェイス・ショーのアリバイを証言したニーナという女性だとわかる。

車で死んでいた男は、ハンガリーからニーナを追って来たフィアンセのイワンだった。ホレイショは再度マッサージスパに戻るが、女性たちはいなくなっていた。店内を調べると、リネンクローゼットの奥に隠し扉があり、牢獄のような空調室へと続いていた。そこに落ちていたランプの電気コードは、イワンの首の跡と一致。DNAからも、店のマネージャがそれでイワンを絞殺したことが裏付けられた。

ホレイショはショーの金庫から女性たちのパスポートを発見。だが女性たちの居場所は知らないという。ホレイショはニーナの協力を得て場所を突き止め、監禁されていた女性たちを救い出す。


感想

ベガスにカジノがあるように、マイアミにクラブはつきものなのかな。今回の現場は、開けると透明、閉めるとくもりガラスになるというインテリジェントなガラス(間に水晶がはさんであるらしい)を使っていたり、VeriChipに対応していたりといったハイテクなクラブだ。VeriChipって検索してみると、2004年10月13日に認可されたばかりらしい。このエピソードが放映されたのはその5日後の18日なので、脚本執筆や撮影当時はまだ認可申請中ということになる。ちょうどタイムリーな素材だったのだろうか。ただし主な目的は医療情報の参照とのこと。

インテリジェントガラスの方は、結局事件とは関係なかったので、そこがちょっと残念。あの部屋は本来トイレなわけだから、その本来の用途に使っている最中、誰かが開けたりしないのかとか、変なことが気になってしまった。内側に鍵があるのかな、トイレだし。でも、何でわざわざトイレ? クラブに個室は作れないとか、そういう規制でもあるのだろうか。

ようやくライアンもチームの一員に加わったという感じ。ジェニーの遺体を見てショックを受ける新人らしいところと、カリーの講義にあった “Think outside the box.” をさっそく応用してみせるところが良かった。カリーは夜学で講師をすることもあるのね。visiting lecturer だから、一回だけのゲスト講師だったのだろうか。

途中でホレイショとデルコは別の殺人事件に遭遇してしまうのだが、こちらの事件のキッカケがよくわからなかった。あの車を運転していたのは店のマネージャ? なぜホレイショを轢き殺そうとしたのだろう。チェイスに協力を頼みに来たのにホレイショが出て来たから、怒って車をぶつけた? それとも、車が部品を寄せ集めて作ったポンコツだったから制御がきかなくなったのかな。

Yoko (yoko221b) 2006-07-22

csi_miami/s03/053_legal.1584858992.txt.gz · Last modified: 2020-03-22 by Yoko