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CSI: Miami - Season 3, Episode 13
#61 Cop Killer
- 日本語タイトル:「分かれ道」
- 脚本:Steven Maeda, Krystal Houghton
- 監督:Jonathan Glassner
- 初回放映:2005-01-17
Well, it only takes a second to make a bad decision, doesn't it?
事件概要
リッチ・インスコ巡査殺害/パトリック・ブルックナー誘拐事件
パトロール中の警官リッチ・インスコ巡査が射殺され、パトカーに同乗していた高校生パトリック・ブルックナーが連れ去られた。巡査は撃たれる前にライセンス番号を報告しており、車はすぐに発見された。運転していたのは、ミッシー・マーシャル16歳。セント・ルシタ高校に通う少女だった。他には誰も乗っていなかったが、ミッシーは「ジョジョ」という男性が乗っていたと供述。車から採取した部分指紋のサイズからも、成人男性が乗っていたことがわかる。地方検事レベッカ・ネヴィンズは、保護者も弁護士もつけずに未成年者を尋問したことに難色を示し、少年を探すことが最優先と主張するイェリーナと対立する。
その後、ユリータでカージャック事件が発生。その容疑者ジェイクはインスコ巡査の9ミリ銃を使用していた。ジェイクは「銃は空から降ってきた」と主張。ミッシーはジェイクを見て「彼がジョジョ」だと確認する。
銃の握り部分の血痕から、インスコ巡査は銃を抜かないまま倒れたことがわかる。巡査は頭を撃たれたので、腰のホルスターの位置まで血が流れるには数分かかったはず。射殺犯はそれ以前に逃亡し、その後に通りかかったジェイクが銃を盗んだのだ。つまりジェイクはジョジョではなく、ミッシーは嘘をついたことになる。
ウルフは車から「フェア・コースト・ホテル」の駐車チケットを発見。ホテルのオーナーはミッシーを覚えていた。恋人といっしょによくそのホテルに来ていたという。部屋には、コンビニで使用する現金袋があった。
カリーは過去2ヶ月間の未解決強盗事件の証拠を再調査。ジョジョは現在家も車もないので、金に困ってまたコンビニ強盗をやるだろうと予測し、ジョジョが狙いそうな店を絞り込む。案の定襲われたコンビニが見つかり、その店の奥にはパトリック・ブルックナーが縛られていた。ホレイショは、店員が重傷を負ったのにパトリックが無傷であることを不審に思う。
パトリックを縛っていたテープは、切った箇所とロールの両方に歯型がついていた。パトリックは自分で自分を縛ったのだ。パトリックはなすすべもなくジョジョに拉致されてしまい、店の奥に放置された。彼はパニックを起こし、本当のことを話せばもう警官になれないと思い、縛られて何もできなかったことにしたのだった。
パトリックの証言と防犯カメラの映像から、ジョジョが “Mr. Fortune” というボートに乗ることが予測された。ホレイショとウルフはマリーナへ向かいジョジョを逮捕。ジョジョは、撃ったのはミッシーだと主張する。
制服に残った火薬の痕跡から、巡査は約3フィートの距離から撃たれたことがわかる。運転席ではなく助手席からミッシーが撃ったのだ。その時に、ジョジョの右頬にある火傷の跡は、その時の火薬によるものだった。ミッシーは自分の年齢がバレたがもうジョジョに会えなくなると思ったという。
ネヴィンズ検事はジョジョと取引し、ミッシーの裁判で証言させることにして保釈するが、ホレイショはその取引に反対する。そこへイェリーナが、フェア・コースト・ホテルで銃撃があったと報せに来る。射殺されたのはジョジョだった。
ジョジョことジョニー・ジョンソン殺害事件
銃撃犯は先に到着し、クローゼットの中に隠れてジョジョが帰るのを待ち、撃つ機会を狙っていた形跡があった。また、誤って引き金を引いて床を撃っていたことから、銃の扱いに慣れていないことがわかる。
付近でミッシーの母カーラの姿が目撃されていた。カーラは銃を持っていたが、最近発射された形跡はなかった。また、ホテルのオーナーが部屋代の支払いをめぐってジョジョと争ったこともわかるが、オーナーには違法な武器所持の前歴があり、誤って引き金を引くとも思えなかった。
ジョジョを撃ったのはパトリックだった。警官になる夢をジョジョに壊されたことを恨んでの犯行だった。ホレイショは「壊したのは君自身だ」と言う。
ネヴィンズ検事は、パトリックを成人として起訴することを決定。そしていつものようにホレイショを自宅に招くが、ホレイショはネヴィンズがジョジョと取引したことを理由に別れを告げる――。
感想
えええ!? もう破局なんですかホレイショ!? 何で? 何でよ?
呆然とエンドマークを見送った後、IMDbでレベッカ役のChristiana Changのページを見て、このエピソード以降出演していないことを確認1)。本当にこれで終わっちゃったんだ……。
このレベッカの扱いは不満だ。すごく不満だ。なので今回は文句ばかりです。もう事件はいいや。
レベッカと別れてしまった理由は、やはりジョジョと取引したことなのか。信ずるところが違うと思ったからなのか。信念を分かち合えない相手と付き合えないのか。理解し合おうという選択肢はないのか――確かにホレイショにはないのかもしれない。しかしそれならそれで、「津波大パニック 無法地帯」で銀行強盗を釈放した時に別れておけ!
「君のキャリアは終わりだ」なんて、何てホレイショらしくないことを言うのだろう。レベッカが保身より信念を貫く人なのは「悪夢の始まり」でわかっているはずなのに。それに助けられたくせに。だから彼女を信頼してスピードルのことを話したんじゃないのか。ホレイショがここまで心を開いて生傷をさらけ出すなんてタダ事ではないはずだと思ったのに……。
マイアミがホレイショ中心のドラマなのはいい。むしろ、そこがいい。でも、それは周辺の人物たちがどうでもいいということではないのだ。誰であれ「ホレイショのため」だけに存在するキャラであってほしくないと思う。「ホレイショの笑顔」のためにレベッカを登場させ、「苦悩するホレイショ」のためにお悩み相談をさせ、とりあえずやりたいことはやったし、このままだとイェリーナがかすんじゃうから退場。「津波大パニック 無法地帯」から「悪夢の始まり」、そしてこの「分かれ道」への流れはもう露骨にそんな感じだ。
それに、どうして「女性同士の関係」がステレオタイプでつまらないのだろう。レベッカを肯定的に描けばイェリーナが生彩を欠き、イェリーナがしゃきっとすればレベッカが悪者って……。「証拠が弱いのは、イェリーナとカリーが保護者抜きでミッシーを尋問したからよ」とレベッカが言わなかっただけ、まだマシかな。
「報われないホレイショ」萌えな私としては、どうせ別れるならレベッカの方から振ってほしかったかなと思う。
— Yoko (yoko221b) 2006-08-20