User Tools

Site Tools


bones:s03:058_the_pain_in_the_heart

BONES - Season 3, Episode 15

#58 The Pain in the Heart

  • 邦題:「下顎骨に刻まれた秘密」
  • 脚本:Hart Hanson, Stephen Nathan
  • 監督:Allan Kroeker
  • 初回放映:2008-05-19

事件概要

シーリー・ブース

パム・ヌーナンによる銃撃を受けたブースの葬儀が行われ、ブレナンもいやいや参列する。ところが、そこに不審な男が現れ、儀仗兵(Honor Guard)のひとりが襲いかかり取り押さえる――その兵士は何と、死んだはずのブースだった。葬儀は逃亡犯をおびき出すために、FBIが仕組んだ芝居だったのだ。生きていることを知らせてくれても良いのに、とブレナンは怒りを隠さない。後に、それはスイーツ博士の差し金であることがわかり、ブレナンは自分の反応を見るための実験だったことを見抜く。

レイ・ポーター

下顎の骨が小包でブレナンに届けられる。骨に歯形が残っていることから、ゴルモゴンの新たな被害者であると考えられた。被害者の身元は、失踪中のロビイスト、レイ・ポーターと判明。ポーターは「コロンブス騎士会」のメンバーで、かつ「王位(権力)を狙う者」として、ゴルモゴンに一度狙われたことがあった(「狙われた騎士」)。

ザックは「歯形は手製の入れ歯によるもの」と鑑定し、ホッジンスとともに入れ歯作成の実験を始めるが、薬品を振り掛けたとたんに爆発が起こり、ザックは両手に重傷を負う。いつの間にか薬品がすり替えられていたのだ。

スイーツ博士は「歯を送りつけたのは、骸骨を組み立ててほしいからだ」と判断し、相手の反応を見るために下顎骨を組み込んでみてはどうかと提案する。しかし、地下室へ行ってみると銀製の骸骨が消えていた。爆発が起きたため、扉のロックが解除され、監視カメラも一時的に停止していた。爆発騒ぎは骸骨を盗むための陽動作戦と考えられた。

薬品をすり替え、地下の保管庫から骸骨を盗み出すという手口から、内部にいる者の犯行である可能性が高い。サローヤンはスイーツを、スイーツはホッジンスを疑う。

犯人がポーターの残りの骨をジェファソニアンの遺骨保管室(通称「地獄の辺土」)に紛れ込ませたらしいとわかり、実習生たちが人海戦術で骨を捜索。その際に「犬歯だけが抜かれた頭蓋骨」が多数発見される。ブレナンは、ゴルモゴンが「犬歯だけ」の入れ歯を作成したことに気づく。ポーターの下顎骨に残された歯形は、人工物ではなく犬歯によるものであった。ザックが見間違えるはずがない――彼がゴルモゴンの弟子だったのだ。

ザックはポーター殺しを認める(ただし食べてはいない)。3ヶ月前に学会でその人物の接触を受け、彼の論理に魅了されて「弟子」になった。氏名は知らず、ただ「マスター」と呼んでいたという。爆発の時は、ホッジンスを遠ざけようとするうちに材料が加熱され、予定より大規模な爆発になってしまったのだ。

ザックの供述から「マスター」の住処がわかり、ブースらが現場へ向かう。彼はナイフで抵抗したため射殺。その正体は「誰でもない人物(nobody)」――スイーツは、自分を認めない社会への不満を抱えての犯行であると診断する。

ザックは連邦検事と取引をし、心神耗弱を認められて治療施設へ入所することになった。施設へ持って行く彼の「宝」は、研究所の皆から贈られた物ばかり。「私は何もあげなかった」と後悔するブレナンに、ブースはザックが持っていた手紙を見せる。それは、ブレナンが送った実習生としての採用通知だった――。


感想

え~何これ。これがシーズンフィナーレ? 何だかもう今回はほぼ不満ばかりなので、そのつもりでどうぞ。

冒頭の「ブースのお葬式」、これはリアルタイムで放送を見ていればまだしも、芝居だとわかりきってるしなぁ。ブレナンは儀仗兵に扮したブースの体格を見て彼だと気づくべき。風呂でマンガはいいけどストローでビール飲むな。以上。

そしてゴルモゴンの話。今シーズンは、脚本家のストライキがあったので話を作れなくなったという事情があるのだろうとは思うのだけど……それにしても、シーズンプレミアで期待させられただけに、この結末にはがっかり。

まず、ゴルモゴンの正体が “nobody” であり、描写がほとんどなかったこと。もっと悪魔的なカリスマ性のある人物を期待していたんだけどな……首都のあんな広い古い邸宅に住んでいて「誰でもない」ってどうよ。せめて、以前に1度でも登場した人ならまだ良かったのに(所長のバンクロフトとか)。

「弟子」がザックだったこともいささか納得がいかない。彼はミシガンに家族が大勢いて「父亡き息子」ではないし、20代後半で一人前の法人類学博士であって、「ゴルモゴンの弟子」のプロファイルとは一致しないのでは。心の弱い部分につけこまれて支配された、という点だけはかろうじて理解できるものの、実際にどうやってだまくらかしたのかと考えるとやはり疑問が――秘密結社の存在は人類に悪影響を与えるというが、そこから殺人や食人につなげるにはかなりの飛躍があるし、秘密結社を悪だと言いつつ、彼らに対抗する自分たちの方がよっぽど怪しい秘密結社と化していることに矛盾を感じないはずもないし。

「狙われた騎士」のラストで一瞬だけちらっと映った若者は、IMDbによるとJames Immekusという俳優のようだが、あれも「実はザック」ということになったのかな~。バイク男はおそらく「マスター」の方だろう(ザックは車両のメカニズムに恐怖を感じて運転免許を取らないぐらいなのでバイクにも乗らないと思う)。

このゴルモゴン・アークを来シーズンに持ち越してはいけなかったのだろうか。視聴者の評判が良くなかったのだろうか。それとも来シーズンは保管室のセットや小道具を使えなくなるとか、そういう現実的な理由でも?

良かったのは、カミールに「お得意の実験がしたいならそう言って」と言われたザックとホッジンスが口を揃えて「お得意の実験がしたいです」と言った場面。それから最後の、ザックが持っていた採用通知を見るブースとブレナンの場面かな。何もあげてない、なんてことはないよね。「法人類学者ザック・アディ博士」の存在そのものが、ブレナン博士からの、彼女にしかできない贈り物なのだから。ザックの師匠はブレナンだけであってほしい。

それはそうと、アンジェラの離婚問題は? こっちは持ち越しかな。


使用楽曲

  • “Bad Luck” by Social Distortion (ブース入浴場面)
  • “Aerial Boundaries” by Michael Hedges (ゴルモゴン射殺場面)

Yoko (yoko221b) 2009-05-13

bones/s03/058_the_pain_in_the_heart.txt · Last modified: 2024-02-18 by Yoko