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csi:s09:183_for_warrick

CSI - Season 9, Episode 1

#183 For Warrick

  • 邦題:「さらば友よ Part2」
  • 脚本:Allen MacDonald, Richard J. Lewis
  • 原案:Carol Mendelsohn
  • 監督:Richard J. Lewis
  • 初回放映:2008-10-09

事件概要

ウォリック・ブラウン

ウォリックを撃ったマッキーンは、何食わぬ顔で「捜査官が負傷」と通報を入れ、追跡するフリをする。近くにいたグリッソムは無線を聞いて駆けつけ、瀕死のウォリックを車から引きずり出すが、ウォリックは何も言えぬまま息絶える。マッキーンはブラスに対し、プリチャード巡査に疑いを向けさせるような「目撃情報」を語る。

グリッソムはショックを受けつつも、「捜査を担当させてほしい」と申し出、エクリーの承諾を得、キャサリンとニックが車を調べる。車内からは凶器と思しき銃が発見され、これもプリチャードにつながる物だったことがわかる。

だがニックは車内を調べ、音楽のボリュームが下がっていたこと、助手席側の窓が開いていたこと、窓の外側に手の跡があったことから、事件の直前に何者かが窓をノックし、ウォリックがそれに応えて窓を開けたことに気づく。プリチャード相手にそんなことをするはずがない。ニックは、ノックしたのはマッキーンではないかという疑いを抱き始める。

そこで現場で再現実験が行われるが、その結果、事件当時マッキーンに銃声が聞こえたはずがないとわかる。しかし、相手は仮にも副保安官なので、令状を取るにはまだ証拠固めが必要だ。

訃報を聞いて駆けつけたサラが捜査会議に加わり、弾丸に指紋が残っている可能性を指摘。凶器の銃は25口径なので指紋の採取は難しいが、マンディがようやく部分指紋の採取に成功する。その指紋はマッキーンの物と一致。

マッキーンの通話記録から、彼が借りていたホテルが判明するが、行ってみると部屋はもぬけの殻。その頃マッキーンは、ホテルに匿っていたプリチャードを伴ってメキシコ国境へ向かっていた。ブラスはマッキーンに「プリチャードが犯人だという証拠が上がった」と嘘の電話をする一方で緊急手配を行い、アーチーが携帯電話の電波から現在地を特定する。

ニックとブラスはマッキーンを追跡するが、車は崖下に転落した状態で発見される。マッキーンとプリチャードが仲間割れをして争ったのだ。プリチャードは死亡、マッキーンは腹部を撃たれ、重傷を負って車から這い出していた。ニックはマッキーンを追い詰め、挑発されるが乗らず、ブラス警部を待ってマッキーンを逮捕する。


感想

前シーズンのフィナーレ、クリフハンガーの続き。クリフハンガーといっても、ゲイリー・ドゥーダンの降板はその時点でもう決まっていたし、これはもう助からないだろうということは、ほぼ確実だった。なので、なかなか続きを見る気になれなくて、何となく1年以上経ってしまった。

あぁ、でも本当に、これでウォリックとはお別れなんだなぁ……。知らせを聞いてサラが駆けつけたので、シーズン1からのメンバー(パイロットは別として)が勢揃いするのは、本当にこれが最後なんだ、としみじみ思ってしまった。ドゥーダンも、前季フィナーレの頃に麻薬所持で逮捕されたりしたけど、実刑にはならなかったし、CSIを卒業しても良い作品で活躍してほしいと思う。

さて事件の方は、真相解明までもうちょっと引っ張るのかな、と思っていたらあっさりバレてしまったのでちょっと拍子抜け。考えてみればマッキーンが犯人なのはもうとっくに(前シーズンから)視聴者にわかっているので、グリッソムやブラスがそれを知らないまま地道に証拠を検証していくのは、ストーリーとしては少々まだるっこしいかもしれない。でもマッキーンも、撃ってそのまま逃げておけばいいのに、変に欲を出して墓穴を掘る一方で、プリチャードを殺すのか逃がすのか、よくわからない行動を取るよね。プリチャードが逮捕されたら自分だって危ないのだから、もうちょっと何か考えれば良いのに。結局、映像効果と視聴者ミスリードを重視したことで、ストーリーの説得力が犠牲になったようで惜しい。

ニックがマッキーンを追跡して追い詰めた場面では、ここで撃つの? 撃つの? とハラハラしたが(この間NYのアレを見たので)、結局撃たなかった(正確には、発砲したが当てなかった)。ブラス警部に言った “A miss.” という台詞は「誤って発砲した」とも「狙いをはずした」とも取れるように思う。個人的にはニックがマッキーンを撃ち殺しても許したかもしれないが(本当に憎たらしかったから)、やはりあそこで撃つことは許されない行為だろう。よく我慢してくれたよ。

そして最後を締めくくる場面はウォリックのお葬式で、主任の弔辞に思わず涙する。とても良いシーンではあるのだが、元妻のティナが「クリミナル・マインド」のジョーダンだったので「こんなとこで何してんの?」と思ってしまい、何とも変な感じ。別にジョーダンが悪いわけじゃないけど、見た瞬間にしんみり感が下がるよね。

それにしても、ベガスは意外に殉職が多い。レギュラーでは初めてだが、それ以外も入れると1話のホリーから始まって、ロックウッド刑事、ケプラー、ウォリックと、これで4人になるのかな。ベガスは銃撃戦も爆発も少ないが、だから安全というわけでもないよね。

Yoko (yoko221b) 2011-05-07

csi/s09/183_for_warrick.txt · Last modified: 2020-04-09 by Yoko