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csi:s12:260_zippered

CSI - Season 12, Episode 9

#260 Zippered

  • 邦題:「殺人兵器」
  • 脚本:Joe Pokaski
  • 監督:Alec Smight
  • 初回放映:2011-12-07

事件概要

マイケル・ニューバリー

マイケル・ニューバリーの家で発砲の音がしたという通報があり、警察とCSIが現場へ向かうと、そこには確かに銃撃の形跡や血痕があったが、肝心の遺体が見つからない。しかし状況を総合した結果、ニューバリーは誰かを家に招き入れてビールを勧め、その相手に銃で撃たれて殺されたらしいとわかる。家の外には別の血溜りがあり、何者かが遺体をシャワーカーテンにくるんで庭に運び、すでに死亡しているところをさらに銃で乱射したものと思われた。

ニューバリーは元軍人で、退役した後は近隣の住人とも付き合いがなく、世捨て人のように暮らしていたという。地下には隠し部屋があり、そこには大量の銃器類。現場に落ちていた薬きょうは珍しいサイズの物で、米国内では販売されていない物。口径が一致する銃もその場には見当たらなかった。ニューバリーは軍を退役した後、コンサルタントとして紛争地帯を渡り歩いていたようだった。

調べをすすめるうちに、凶器は1ヶ月前にパキスタンで盗まれた軍用の銃、FN-P90らしいとわかる。FBI捜査官のプラットとマクウェイドが現れ、捜査協力を申し出る。

キャサリンはマクウェイドとともにニューバリーの自宅へ戻り、改めて現場検証。庭の血溜りを見たマクウェイドは、犯人は遺体を切断するために銃を乱射したのではないかと思いつく。切断した遺体をゴミ袋に入れて車で運んだとすると、途中で血が漏れているはず。キャサリンは路上で血痕を発見し、マクウェイドとともに追跡。血痕は途中で途切れているが、キャサリンは山上をハゲタカが舞っていることに気づいて、ニューバリーの遺体を発見する。

一方、ラッセルはプラットと組んでパキスタンの事件の資料を調べる。その事件は、「戦場科学捜査」を専門とする民間企業のセレサス・ロジスティックスが捜査を担当したが未解決。彼らはセレサスのCEO、マーク・ガブリエルから事情を聞く。キャサリンはガブリエルの妻が親友のローラであることを知って驚く。

そこへ、FN-P90が強盗に使われたという報せが入る。少年がゴミ捨て場で銃を拾い、それを持って店に押し入ったが、暴発して店員が重傷を負い、少年も自分の脚を撃ってしまっていた。ラッセルは武器を回収したことに安堵するが、プラットは「銃はまだある」と言う。盗まれた銃がまだ他に144丁もあるというのだ。

ニューバリーの遺体は、撃たれて切断された後、さらに割れたビンで皮膚をずたずたにしてタトゥーを消した痕があった。それを復元した結果、消されたタトゥーは陸軍レンジャー部隊のものと判明。また、FN-90に絨毯の繊維がはさまっていたことから、ニューバリーの元戦友が武器の強奪に加担し、ペルシャ絨毯に隠して運搬したのではないかという仮説が浮かび、不名誉除隊後にトラック運転手になったレニー・ウェッソンの存在が浮上する。

ウェッソンのトラックが緊急手配され、ベガス市警とFBIが捜索。マクウェイドは、ウェッソンが取引に向かうなら、トラックが最も目立たない場所、つまりサービスエリアが怪しいと踏み、キャサリンとともに先回り。そこでトラックを発見し、中に踏み込んでみると、そこではウェッソンが縛られていた。キャサリンらは助けようとするが、そこへ外からの銃撃。キャサリンは奥へ逃げ、弾道から相手の位置を判断して反撃。そこへ応援が駆け付け、盗まれたFN-90も無事に回収される。

ニューバリーの遺体とともに遺棄されていたビール瓶から指紋とDNAが検出され、ニューバリー殺しはウェッソンの犯行であることが立証される。同じ部隊の戦友たちがコンサルタントやセレストなどに転職していく中、ひとりうだつが上がらなかったウェッソンは、強奪した武器の運搬に関わったことでようやく運が向いてきたと思った。そして銃をニューバリーに見せた所、彼は盗品であることを見抜き返すよう言ったため、獲物を奪われまいとして射殺したのだった。

ウェッソンはセレサス内部にいる関係者の情報と引き換えに免責を求める。キャサリンは断ろうとするが、マクウェイドは条件をのみ承諾。だがウェッソンは護送中に謎の心臓発作を起こして死亡してしまう。


感想

戦場科学捜査、盗まれた新型の軍用銃、FBI捜査官……と、CSIらしからぬ派手な舞台装置。いかにも怪しい民間軍事会社の経営者が登場し(たものの出番はわずか)、その妻がキャサリンの親友だったローラ。最後は実行犯が取引に応じた直後に「心臓発作」で死亡、という何とも後味の悪い幕切れになってしまった。

これだけの大掛かりな話が、この1話だけで終わるはずはない。案の定、1話はさんでその後の前後編に続き、そこで「キャサリンの運命」が決まるようだ。

FBIのマクウェイド捜査官は、ラストでキャサリンと何やらアヤシイ雰囲気に。渋めのハンサムで、確かにキャサリンの好きそうなタイプ(ヴァルタン刑事と同じ系列というか)。もう一人ののプラット捜査官も、何気にラッセルと良いコンビだった。FBIとの仕事は慣れているから、という余裕が感じられる。

銃撃戦はすごかったけど、キャサリンってそんなに銃の名手だった? あの状況で弾道を正確に読んで相手の位置を割り出すって、そもそも可能なのだろうか。


使用楽曲

  • You Only Wanna Dance by The Burning Leaves(冒頭)

Yoko (yoko221b) 2015-01-18

csi/s12/260_zippered.txt · Last modified: 2024-02-20 by 127.0.0.1