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csi:s12:270_split_decisions

CSI - Season 12, Episode 19

#270 Split Decisions

  • 邦題:「卵の反乱」
  • 脚本:Michael F.X. Daley, Richard Catalani
  • 監督:Brad Tanenbaum
  • 初回放映:2012-04-04

事件概要

デニス・キール、ケヴィン・チャンス

カジノで発砲事件があり、宿泊客が射殺される。現場はただちに封鎖され、アーチーが防犯カメラの映像を顔認識ソフトにかけて犯人を捜すが、途中で足取りを見失ってしまう。

被害者は小児科医のデニス・キールで、12歳の息子エイブリーとともに宿泊していた。エイブリーは昨年に母親を亡くしたばかりだという。

ホテルは封鎖され、犯人は外には出て行けないはず。そこで客室を調べると、カメラに映っていた男、ジョーダン・ブレントソンが見つかり逮捕される。だがジョーダンは関与を否定。犯行時刻には「散歩していた」というのでアリバイは確認できないが、防犯カメラの映像を詳しく調べてみると、同日同時刻にジョーダンの姿が別々の2ヶ所で記録されていることがわかる。

ATMの記録から、もう1人のジョーダンはアリゾナ州在住のゼイヴィア・マークスであると判明。2人はそっくりだが生年月日は別で、いずれも双子の兄弟がいるという記録はない。

犯行現場では、犯人が被害者と争って鼻血を出したところが目撃されていた。生き別れの双生児であればDNAでは区別できないため、免疫の特徴を調べる抗体プロファイリングを行う。しかしその結果、ジョーダンもゼイヴィアも現場の血痕とは抗体が一致しないとわかる――つまり同じDNAを持つ第三の人物がいたことになる。

ジョーダンの母親が署に現れる。彼女は体外受精でジョーダンを授かり、その時に受精卵が分裂したと聞いたが、1人しか育てられなかったため、残りの受精卵は廃棄してもらったという。その不妊クリニックには当時、まだ小児科医になる前のキール医師が研修医として勤務していた。

ジョーダンとゼイヴィアがホテルに宿泊していたのは、2人とも懸賞に当たってベガスに招待されたからだという。そこで宿泊予約を遡って調べたところ、2人とも同じ旅行会社が予約を手配していたことがわかる。同じ会社からもう1人、ケヴィン・チャンスの予約が申し込まれていた。

ケヴィンの部屋へ突入した所、ケヴィンは室内ですでに死亡していた。酒に薬を混ぜて飲んだ形跡があり、パソコンには「神を演じた」キール医師への恨みを述べ、罪を認めて酒で薬を飲むケヴィンの映像が残されていた。

抗体プロファイリングにより、医師を射殺したのはケヴィンであると確認される。しかしケヴィンの遺体を調べたところ、頭部には殴られたような跡、喉にはボトルを押し込んだような擦過傷が発見される。つまり自殺は偽装。そこで、酒瓶に残されたDNAで再度抗体プロファイリングを行うが、その結果3人のうち誰とも抗体が一致しないとわかる――つまり同じDNAを持つ第四の人物がいたことになる。

宿泊予約を詳しく調べたところ、懸賞旅行に招待したのはキール医師であることがわかる。また医師は、分裂した受精卵から生まれた3人の行方を調べ、死ぬ前に大金を引き出していた。息子のエイブリーは「そっくりな2人の男の人がパパに会いに来た」と話す。

アーチーは顔認識ソフトで防犯カメラ映像をしらみつぶしに調べ、ようやく第四の兄弟を発見する。それは何と、エイブリーだった。顔の造形やパーツの相対位置は10歳くらいで定まるので、年齢が違っても特定は可能。キール医師は分裂した受精卵を冷凍保存し、自分の妻に使ったのだった。黒幕はエイブリーで、懸賞旅行を企画したり、ジョーダンらの行方を追ったりしていたのも、父親のアカウントを使ってエイブリーがしていたことだった。

エイブリーは、母親には愛されていたが、父親は冷たかったと話す。その母親を亡くした時、従兄弟たちの話を聞いて、自分の出生の秘密を知った。そして「兄弟」たちを呼び寄せ、父親を殺して財産を山分けしようと持ちかけた。3人はその話に乗るが、実行犯になったケヴィンが「いちばん危険なことをしたのだから」と分け前を多く要求し、逆に兄弟たちに殺されてしまったのだ。

ブラスらはジョーダンやゼイヴィアも関わっていたと言わせようとするが、エイブリーは「自分はまだ12歳だから陪審員も同情してくれる。本当の肉親を売ることはしない」と取引を拒絶する。


感想

「双子ミステリ」は何回目だろう。マイアミにも抗体を使って三つ子トリックを暴く話や、体外授精による生き別れの兄弟の話があったので、デジャビュな感じ。DNAは一致したけれど本人ではない、双子かと思ったら三つ子、三つ子かと思ったら四つ子……って、どこまで増えるんや!

受精卵が分裂すること自体はあるにしても、それで四つ子になる可能性はどの程度のものなのだろう。実は分裂したんじゃなくてクローンを作ったんじゃないのかこの先生?

それにしても、ある日突然生き別れの兄弟が3人も現れたかと思ったら、殺人をもちかけられてあっさりOKし、仲間割れして殺し合ってしまうなんて、いったいどんな育ち方をしたんだこの人たち……。ジョーダンとゼイヴィアはエイブリーに責任を全部押し付けてしまうのかな。殺人罪で終身刑の可能性があっても肉親は売らない、というエイブリーには、やはり子どもらしい甘さがあるのだろう(でもケヴィンのことは殺したのに)。

しかし未成年の被疑者を取り調べる時には保護者か弁護士の同席が必要ではないだろうか。弁護側はこの点を有利に使えるかも。

マイアミでは1人の女優さんが三つ子の三役を演じていたが、今回の三つ子、じゃなくて四つ子のうちの3人を演じていたのは双子の俳優。さすがに三つ子俳優は見つからなかったらしく、片方がジョーダン、もう片方がゼイヴィアとケヴィンの二役のようだ。

さて、この事件では防犯カメラの映像を使ってアーチーが地道に頑張っていたが、アーチーの登場はどうやら今回が最後のよう。演じているアーチー・カオはこの翌年くらいからNBCの “Chicago PD” に出演しているので、もうこちらに来る余裕はないだろう。フィッシュバーンが降板してから人種的多様性がイマイチな感じなので、アーチーがレギュラーになれば良いと思っていたのに……。

アーチーの初登場はシーズン2の2話「偶然の失踪」。この時は西ラスベガス大学(出た!)の警備員だったが、その後同シーズンの7話「愛しすぎた男」でAVラボのアーチー・ジョンソンとして改めて登場。最初の警備員とは別人の役なのだが、警備員といっても仕事は防犯カメラの映像監視なので、やっていることはラボのアーチーと変わらない。大学の警備室から市警に転職してきたように見えて仕方なかった。

その後も映像・音声の分析で活躍し、ゲームやSFに詳しい所を見せる一方でスポーツマンぽい所もあって(研修のついでにスノボやったりとか)良い感じにキャラが育ってきたと思う。今回でお別れらしいのは残念だが、ともあれアーチーお疲れ様! 画面の中にはいなくても、別のシフトで頑張っていると思いたい。


使用楽曲

  • Money Maker by The Black Keys (冒頭)

Yoko (yoko221b) 2015-02-28

csi/s12/270_split_decisions.txt · Last modified: 2024-02-20 by 127.0.0.1