User Tools

Site Tools


csi:s13:285_double_fault

CSI - Season 13, Episode 12

#285 Double Fault

  • 邦題:「悪夢のセミファイナル」
  • 脚本:Melissa R. Byer, Treena Hancock
  • 監督:Brad Tanenbaum
  • 初回放映:2013-01-23

事件概要

クローディア・ウェバー

女子プロテニストーナメントのセミファイナルで、若手のクローディア・ウェバーがタラ・ジャンセンを破り決勝進出を決めるが、その翌朝、クローディアの遺体が練習コートのボールマシンの中から発見される。

コート内のゴミ箱から凶器らしきラケットが発見される。犯人はクローディアをラケットで殴り、折れたラケットのとがった部分で喉を突き刺したのだ。

クローディアの夫アイヴァンは彼女のコーチでもあったが、最近クローディアはコーチを替えたがっていたらしいとわかる。アイヴァンは殺意を否定し、「時々夜中にうなされ、ブレントという男の名を呼ぶことがあった」と言うが、その「ブレント」の正体は不明。

クローディアの荷物からはLSDが発見され、ダーシー・ショウという自称催眠療法師のセッションを受けていたことがわかる。その記録によると、クローディアは4歳の時キャンプ中に何者かに襲われ、母親が撲殺されるという体験をしたという。「作られた記憶」ではないかという疑いも生じるが、クローディアの身体にはそれに符合するような古傷があった。どうやらその場にいたのが「ブレント」らしい。

父親のサイモン・ウェバーに事情を問いただしてみると、サイモンは「クローディアは実の子ではなく、4歳の時に怪我をしてさまよっているところを保護した」と言う。幼いクローディアは記憶を失っており、捜索願いも出ていなかったことから、ウェバー夫妻がそのまま彼女を預かり、養女にしたのだ。クローディアには真相を話さず、実の子と思わせていた。

その時の記憶が今になってよみがえったきっかけは、クローディアが肌身離さず持ち歩いていたぬいぐるみであると思われた。最近、母親(養母)が亡くなり、サイモンは古い荷物をまとめてクローディアに送っていたのだ。

ぬいぐるみに付着していた硫黄の成分から、クローディアが襲われたキャンプ地が判明。その一帯をレーダーで調べたところ、男女2名の遺体が埋められていた。身元は逃亡犯のマーティン・アボットと妻カレンと判明。この2人がクローディアの実の両親だった。アボット夫妻にはクローディアの他にブレントという息子がおり、マーティンがブレントに暴力をふるっていたらしいとわかる。

携帯電話の名義などから、テニスコートで清掃をしていたアーネスト・フレストウィッチが実はブレントであることがわかる。ブレントは父親の暴力に耐えかね、共犯だった母親もろともキャンプ場で殺害したことを認めるが、クローディアのことは「殺すつもりはなく、事故でシャベルが当たってしまった。ベガスへ来ると知って話したかった」と主張。そして夜中にタラ・ジャンセンを見かけたという。

その供述に基づいて調べてみると、ボールを入れるカゴからクローディアの血液が付着したタラの指紋が発見される。

タラはクローディアの夫アイヴァンとひそかに不倫をしており、アイヴァンはその夜クローディアに離婚を切り出すはずだった。だが結局2人は夫婦としてやり直すことになり、「自分からすべてを奪った」彼女への怒りから、ラケットをふるい殺害したのだった。


感想

女子プロテニスの試合が舞台になった事件。有名人が被害者であるためか、ロビンス先生も現場に出て来ていた。最初の方では本物のプロテニス選手が本人役で出演していたらしい――WOWOW公式によると、クリス・エバート、リンゼイ・ダベンポート、ジャスティン・ギメルストブの3名。と言われてもテニスに詳しくない人間には誰が誰なのかさっぱり?なのだが。

事件は、ボールマシンから大量の血、というショッキングな場面(でもCSIでは割と定番)から始まり、過去の事情がいろいろと明らかになり、思わぬ方向へ話が広がっていったと思ったら、一周回って結局は男女関係とキャリアをめぐる嫉妬からの犯行でした――で終わってしまい、「今までのあの複雑なストーリーは一体……」と、少々拍子抜けしてしまった。ま、これはこれでいいか。

事件以外の部分では、ホッジスの婚約者が唐突に登場。なんでもママと一緒にイタリアへ旅行した時に知り合って電撃婚約したのだそう。今後も出演予定があるが、無事に結婚式が迎えられるかどうかはまだわからない。

Yoko (yoko221b) 2020-08-18

csi/s13/285_double_fault.txt · Last modified: 2020-08-18 by Yoko