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csi_miami:s01:015_dead_woman_walking

CSI: Miami - Season 1, Episode 15

#15 Dead Woman Walking

  • 邦題:「最期の一週間」
  • 脚本:Ildy Modrovich, Laurence Walsh
  • 監督:Jeannot Szwarc
  • 初回放映:2003-02-10

- Horatio, tell the world. &br; - I will.

事件概要

放射性物質盗難・殺害事件

駐車場で強盗しようとしていた男が頚部骨折で死亡。そばには注射器が落ちていたが、麻薬注射用の物よりかなり大きい。 遺体の下には、注射器の液体で濡れた紙幣と鉛筆。検死の途中、ホレイショは被害者の手の熱傷が放射線によるものだと気づき、警報を鳴らして全員を屋外へ避難させる。放射線管理部が出動して放射線を中和。ホレイショとアレックスは陰性。デルコは被曝しているが無害なレベルだった。放射線物質は、注射器の中に入っていたと思われたが、原子力規制委員会に盗難の報告はない。物質はヨウ素131と判明。

鉛筆に刻印されていた名前から、持ち主は環境問題を専門に扱う女性弁護士のベル・キングと判明。ベルを訪ねると、彼女の身体からは放射能反応が出た。ベルはラボの10倍の放射線に被曝しており、余命1週間と診断される。放射性物質はやはりヨウ素131だった。ベルは大企業を相手取った訴訟を何件も抱えており、敵が多かった。

放射性物質が入っていたのは、依頼人から送られたジュースだった。その依頼人とは、裁判の進め方について意見が対立していたことがあった。だがホレイショは、誰か他の、日常的に注射器を扱う人物の犯行ではないかと推測する。

デルコは中和された紙幣を分析し、数字の跡を発見。一緒に財布に入れていたクレジットカードから移ったものだ。持ち主はジョージ・ライシャー、ベルの訴訟相手、ライシャー製薬のCEOだった。そこは最初の現場に近く、薬品室の鍵は新品で、中から鍵を壊した形跡があった。また、ベルのオフィスのキャビネットにあったフィルムを現像すると、ライシャーのラボと書類を撮影した写真があった。

ベルは、写真の撮影者は内密に使っている情報提供者だと言う。写っているラボの扉は鍵を交換される前で、鍵は壊されていない。撮影したのは、ライシャー社の内部にいる協力者で、情報源を明かせば証拠として認められず、裁判に負けてしまうからと、ベルは頑なに口を閉ざす。ホレイショは最初の被害者の爪の中から上皮組織を採取。それはライシャー社の社員、パーカー・ボイドの物だった。同社へ急行すると、ちょうどパーカーがパソコンから何枚ものベルの写真を削除するところだった。

パーカーはベルを愛し、彼女のために証拠を集めたが、ベルの関心は被害者にしかなかった。それでベルを恨み、殺害に及んだのだ。写真はやはり、ライシャー社の違法行為(不法投棄)を証明するものだった。ホレイショは令状を取って調べたため、同社の所業は法廷で証明できることにあった。ベルは死ぬ間際のハムレットが親友ホレイショに言った言葉を繰り返す。世に知らしめよ――と。


感想

被害者ベルとホレイショの交流がとても心に残るエピソード。このような形で被害者との交流が見られるというのはとても珍しい。通常、殺人事件では被害者はすでに死亡しているので、検死官とCSIは彼らの声なき声を聞くことになるのだが、この事件では緩慢な死による殺人だから。

悪徳企業の被害者は大勢いるのだから、と自分の抱えている事件を優先させようとするベルに、自分の関心事は貴女だ、と言うホレイショ。ベルの事件はほとんどが集団訴訟なので、裁判の進め方に色々意見の対立はあっただろう。時には、多数の利益を優先するためにやむを得ず少数の意見を犠牲にすることもあったのではないだろうか? 少しでも多くの被害者を救済したい、とベルが思うのは当然だが、それでも一人一人の上に正しく正義が行われなければ意味はないと思う。そこにホレイショの役割があるような気がした。

ラストシーンでの二人の会話は、放射能という現代の毒にたおれたハムレットと、その真実を世に知らしめる親友ホレイショのようだ(悩まないハムレットだが)。

Yoko (yoko221b) 2006-04-02

csi_miami/s01/015_dead_woman_walking.txt · Last modified: 2020-02-18 by Yoko