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csi_miami:s01:017_simple_man

CSI: Miami - Season 1, Episode 17

#17 Simple Man

  • 邦題:「似て非なる殺人」
  • 脚本:Steven Maeda
  • 監督:Greg Yaitanes
  • 初回放映:2003-02-24

- I'm just saying, it's a hell of a lonely road he's walking. &br; - Well, that's why I'm walking it with him.

事件概要

アビー・サンドバル殺害事件

アビー・サンドバルという若い女性が殺害された。アビーは車に乗っているところを左のこめかみを銃で撃たれ、車は水中に投棄された。胃の中にミントの葉、衣服には男性用高級スーツの繊維が2本付着していた。アビーは郡の14区議会議員メルセデス・エスカランテの家でメイドをしていた。メルセデスの夫ロレンゾが容疑者として逮捕される。

ホレイショ・ケインは、法廷で証言する予定になっていたが、当日になって急遽取りやめる。同じ手口での殺人事件が起き、ロレンゾの容疑があやしくなってきたためだった。ホレイショは「祖母の病気」と大嘘をついて法廷を去り、ロレンゾの公判は24時間延期されることになった。

その後、ロレンゾの勾留中にボニータ・クルーズを射殺した銃がアビーを殺害した物と同一であることが判明、裁判長は「審理無効」の決定を下しロレンゾは釈放された。だがホレイショは、連続殺人に見せかけるための複数犯による犯行ではないかと疑い、捜査を継続する。

ボニータ・クルーズ殺害事件

アビー・サンドバルと同じくラテン系の美女で、同じような手口で殺害された。共通点は、左のこめかみを撃たれており、胃の中にミントの葉があるところ。相違点は、アビーには車の窓越しに撃たれたガラスの破片があったこと。証言を取りやめたホレイショは、ボニータの銃弾をカリーに渡す。カリーは他の事件の弾道検査を中断してホレイショの依頼を聞く。スピードルは被害者の衣服を検査する。衣服には、ロレンゾの高級スーツの繊維が付着していた。アビーの服にも同じ繊維があったが、アビーの場合が2本だったことに対し、ボニータの服からは大量に発見された。ホレイショは非番のデルコを呼び出して発見現場へ向かい、車を発見。デルコは運河の川底をさらって銃を探す。

所持品から、ボニータと犯人が接触したきっかけは、メイド募集の広告だと思われた。広告主の電話はプリペイドの携帯電話で、身元不明。差出元の郵便番号は、14区議会がある場所だった。ホレイショとセビリアはエスカランテ議員のオフィスを訪ね、スタッフの名簿と機器類を持ち帰る。

デルコは水中から銃を発見。ボニータを撃った弾はつぶれていて旋条痕を比較できないため、カリーは見つかった銃を試射して薬きょうを比較。アビーとボニータを殺害したのは同じ銃だった。アビーの事件の審理が再開され、ホレイショはその証拠を法廷に提出。

アビーの事件ではロレンゾに疑惑が残るものの、ボニータを殺害したのは別の犯人であるはずだ。

車を調べると、窓を撃った弾の角度はボニータの撃たれた位置と一致しない。窓を開けた状態で撃ち、同じ現場を作るためにわざわざもう一度窓を撃ったのだ。セビリアは携帯電話の通話記録から、同じ広告に応募した別の女性を探し出し、彼女の証言から似顔絵を作成。できあがった顔は、エスカランテの秘書カールだった。カールは携帯電話をまだ持っており、ボニータの殺害容疑で逮捕される。

*   *   *   *   *

カールはロレンゾをかばい、アビーもボニータも殺したのは自分だと主張するが、ホレイショはそう思っていなかった。スピードルはエスカランテ事務所で渡されたメモの紙を分析。それはカールのリーガルパッドに書かれたメモで、その上に書いた内容が7枚くらいまで分析できた。そこには「BBQ 7A3D」の文字があった。その文字だけがロレンゾの筆跡。ホレイショはセビリアとともにエスカランテの自宅へ向かい、バーベキューの炉の「横に7つ(7 Across)、下に3つ(3 Down)」の位置にあるレンガをはずし、中からアビーを殺害したものと同じ銃弾を発見。ロレンゾは再び逮捕される。

事件解決後、ホレイショはイェリーナを訪ね、レイモンドの話をしようと言う――。

路上の銃撃戦事件

カリー、ヘイゲン刑事担当。路上で銃撃戦があり、54発の弾丸の弾道検査をカリーが一手に引き受けるが、ホレイショの割り込みが入ったため中断。容疑者はいったん釈放されるが、麻薬の売人との間で口論になり売人を射殺した。


感想

無実の罪で裁判にかけられている被告人を救う――というホレイショの姿勢はいつものことなんだけど、何だか変だな~と思いながら見ていた。なんというか、ドラマのトーンというか描き方が、ロレンゾに対して全然同情的でないのだ。もちろんホレイショは真剣に捜査しているし、部下たちも不平を言わずに従っているのだが、ロレンゾが釈放された時にはデルコとスピードルが「あんな奴を釈放するなんて信じられない」「Hが自分のやっていることをわかってるといいんだけど」なんてことを言っている。しかし「あんな奴」がどんな奴であれ、無実の人間に罪を着せて良いわけはないではないか。

たしかにホレイショ自身も、決してロレンゾが無実であると信じたわけではないみたいなんだが……どうもそのあたりに乖離があるというか、そういう葛藤はマイアミらしくないというか。「目覚めた男」は、何も違和感なくすっきり見られたんだけどな~。

でも、カリーの台詞はいいな。「奴の行く道は孤独だ」と言われて「だから一緒に歩くの」って。こんなこと、なかなか言えないと思う。ホレイショとカリーの信頼関係の強さを感じさせる。

途中でアビーの事件が「審理無効(mistrial)となってロレンゾが釈放されるわけだが……これは「判決」ではないのよね? 裁判長の台詞は “This court is adjourned.” なので、審理はあくまで「一時的に中止」しただけ、と理解して良い……んだろうと思う。だって、同じ犯罪で同じ人を2回以上刑事裁判にかけてはいけないはずだから(二重危険の禁止)。

このエピソードでは、イェリーナが登場。ホレイショと弟レイモンドの過去がだんだん明らかにされてくる予感。

Yoko (yoko221b) 2006-04-17

csi_miami/s01/017_simple_man.txt · Last modified: 2020-05-19 by Yoko