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csi_miami:s03:071_whacked

CSI: Miami - Season 3, Episode 23

#71 Whacked

  • 邦題:「殺人鬼養成講座」
  • 脚本:Ann Donahue, Elizabeth Devine
  • 監督:Scott Lautanen
  • 初回放映:2005-05-16

- I don't want to compete with a dead man.
- You compete with everybody else.

事件概要

マイク・ルイス/シェリ・ヴァノーヴァ殺害事件(reopen)+トレヴァー・グラント殺害/クロエ・グラント殺害未遂

5年前に発生。当時の担当は、ティム・スピードル(殉職)とスワンソン刑事(引退)。マイク・ルイスと恋人のシェリ・ヴァノーヴァが自宅で殺害された。犯人は2人をダクトテープで縛り、シェリをレイプした後、まずシェリを斧で惨殺し、次にロープでマイクの首を絞めて殺害していた。

加害者としてケン・クレイマーが起訴され、死刑判決を受けていた。だがDNAの検査をしたのがヴァレーラだったため、処刑は直前になって延期される。データベース登録時のミスが発覚したため(「エピローグの幕開け」)、ヴァレーラのDNA鑑定は半年前の物までが再調査の対象になっていた。この事件は5年前なので本来は再調査の対象外だが、フロリダ州の最高裁は再調査を決定。

証拠のうちDNA鑑定は、マイアミ・デイド警察のラボではなく外部機関で行われる。CSIはその他の証拠をもう一度調べ直す。ホレイショとウルフは、2人の殺害方法が違うこと、女性の方が先に殺されたことを不審に思う。

カリーとデルコは、5年前にはなかったX線装置を使ってマイクの衣服を調べる。マイクの衣服からは、コバルトが検出された。被害者は弁護士でケンは会計士、いずれもコバルトを扱う機会はありそうにない。シェリの衣服にも、ちょうど両手で彼女の肩を押さえつけていたような形に、コバルトが検出された。つまり、加害者はもう一人いた可能性が高い。

ケンは共犯者について何も言おうとしなかった。ホレイショはウルフとともにケンの監房を調べ、共犯者と連絡を取っていないかを調べる。ケンの所には新聞の切抜きが何枚も送られて来ていた。一見関連性のない記事のように思われたが、裏にはすべて暴力事件の記事があった。調べてみると、

  1. タラハシ、ウェイン・サンダース轢き逃げ(被害者は麻痺が残ったが生存)
  2. オーランド、ブラッドリー・バーチ撲殺未遂(バットによる殴打、被害者は昏睡状態)
  3. フォート・ローダーデイル、ヘンリー・ウォーカー殺害(ナイフでによる刺殺)

の順で、徐々に犯行がエスカレートしていたことがわかる。

マイクとシェリの事件を再捜査している最中、その現場と同じ場所で、同じ方法で男女2人が襲われる。犯人は夫のトレヴァー・グラントを斧で惨殺し、妻のクロエ・グラントを絞殺しようとしたが、クロエは気を失っただけで生きていた。マイクの時はロープを使っていたが、クロエは手で締められたという。

マイクの傷を確認すると、当時の犯人はまず手で首を絞め、次にロープを使っていたことがわかる。ロープの端からはクレイマーのDNAが検出されていたが、ロープの真ん中の部分(マイクの首に触れていた部分)を調べると、最初に首を絞めた男のDNAが検出された。それはクレイマーではないが、血縁関係があった。

ケンにはジェシという弟がおり、ジェシの車からは5年前の殺人事件で使われたダクトテープが発見された。だが、ジェシは事件に使われたテープをeBayで売って儲けようとしただけで、DNAは不一致だった。2人だけの兄弟で、父も祖父もすでに他界していた。ジェシはラリー・ハーグローヴという従兄弟がいるというが、ずっと音信普通で居所はわからなかった。

今回の犯行に使われた斧からも、コバルトが検出された。コバルトは、木を着色する際の乾燥剤に使用される。コバルトとともに、スレートの粉末が検出されていた。デルコは、今回の現場と記事にあった事件の現場に玉突台があることに着目。玉突台は着色した木を使用し、表面にスレートを使う。ラリーは玉突台を製造したか、少なくとも設置したと思われた。ホレイショとトリップはその製造元 Brando's Billiards に向かい、ラリーを逮捕。

5年前、ラリーはケンとともに被害者を襲った。だがラリーはマイクを殺すことができず、まずケンが「手本」としてシェリを惨殺。ラリーはマイクを絞殺することにも失敗し、結局ケンがロープで首を絞めた。ケンが逮捕された後、ラリーは自分の殺人者としての「進歩」を示すために記事を送っていた。

ケンは改めて死刑を執行されることになった。だが、ピーナッツバターとジャムのサンドイッチを食べたケンはアレルギーの発作を起こし死亡。ケンはわざとその食事を希望して自殺し、結局死刑は執行されないままになってしまった。


感想

な、何だかすごく怖い話だった……。

まず5年前の事件が怖い。フラッシュバックの映像じゃなく、血の海の中に倒れているシェリの写真がすごく凄惨で怖い。思わせぶりに挿入される映像が怖い(最後に棺桶職人と判明。お仕事していただけなのに怖がってごめんなさい)。エリック・ロバーツの演じる死刑囚ケンが怖い。でも何といっても、最後のホレイショの表情がいちばん怖かったよう。死刑になることよりも(ならなかったけど)あの顔に見送られて埋葬される方が怖いよう。m(

しかし……何でこう、スピードルの事件ばかり……。まぁ今回は、シェリがマイクより先に殺されたことを示す血溜まりの跡にはちゃんと気づいていたことになっているし、共犯者がいたことも、5年前にはまだなかった機械を使って初めてわかったと説明されていたから、まだマシかな。

ケンの台詞に出てきたゲイリー・ギルモアは、「死刑にされる権利」を要求したことで有名な殺人犯で、“Let's do it” はギルモアの最後の言葉。彼とその家族のことは、弟マイケル・ギルモアによる『心臓を貫かれて』と、ノーマン・メイラーの『死刑執行人の歌』に詳しいらしい(読んでないけど)。「死刑にされる権利」というのは、よくわからない……死刑を執行するかどうか、なんてことは被告人が決めることではないように思う。

さて、これも終盤に向けての人員整理の一環なのか、ステットラーとイェリーナはとうとう破局。というか「え、まだ続いてたの?」みたいな印象だったけど。今まで暴力を受けていたイェリーナがやっと反撃に出たのか、それとも、これまでもステットラーは見えないところ(腹とか尻とか)にアザを作っていたのか知らないが、いずれにしてもこの2人はもう終わりって感じだな。顔にアザを作ってすごすごと退散するステットラーを見送るホレイショ、すっげ嬉しそう。レイモンドが生きているとわかった以上、ステットラーも単なる横恋慕男に格下げ。自分はそれでも義兄だがオマエはもう他人だろ、とでも言いたげな顔だった。

デルコとウルフの関係は……今シーズン中に整理がつきそうにないなぁ。

Yoko (yoko221b) 2006-10-01

csi_miami/s03/071_whacked.txt · Last modified: 2024-02-21 by 127.0.0.1