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csi_miami:s06:122_dangerous_son

CSI: Miami - Season 6, Episode 1

#122 Dangerous Son

  • 邦題:「我が息子」
  • 脚本:Marc Dube, Krystal Houghton
  • 監督:Sam Hill
  • 初回放映:2007-09-24

事件概要

アンドリュー・ベネット&キャスリーン・ニューベリー

保護監察官アンドリュー・ベネットの自宅で立てこもり事件が発生し、刑事のジェイクと巡査部長に昇進したトリップが現場に向かう。そこへベネットの遺体が投げ落とされ、フードを被った男がボートで逃走。

ベネットのPDAから、カイル・ハーモンという少年が禁止事項に違反したという通知が送られていたことがわかる。カイルは少年院を出た後「ミストカフェ」という店で働きながらベネットの監察を受けていたが、足に着けた監視装置から飲酒が検出されたのだった。カイルを見て何か感じるところのあったホレイショは、私立探偵のイェリーナを呼び出し、カイルについて調べてほしいと頼む。

犯人が使用したボートが発見される。エンジンの中にはドラッグが隠されていた。そのボートの登録先は「ミストカフェ」で、カイルの他にやはり保護監察中のリックが配達などに使用していたという。

その後、キャスリーン・ニューベリーという女性が誘拐され、夫のもとに「12万6000ドル」を要求する電話がかかる。夫のマイクは刑務所の看守で、ベネットとつながりがあった。ホレイショは脅迫電話の声でカイルだと気づき、監視装置のGPS情報から位置を割り出す。だがそこにいたのはキャスリーンだけで、カイルは装置を切断して逃げてしまっていた。マイクは服役中だったリックから、麻薬を売った金の12万6000ドルを預かっていたが、リックが釈放されてすぐに金を渡さなかった。そのため、リックはカイルを脅してキャスリーンを誘拐させたのだった。

デルコはボートで発見した薬きょうを復元して指紋を採取。その指紋は何と、元CSIのライアン・ウルフと判明。

ウルフはCSIを解雇された後、復職願いを出していたが、審査には時間がかかるので、その間のつなぎに射撃場で働いていた。その射撃場では、かならず係員が銃弾を装填する。リックは自分の指紋を残さないよう、わざわざ射撃場まで行って装填させたのだ。リックは、麻薬を売っていたことをベネットに知られ、刑務所に戻りたくないばかりにベネットを射殺したことを認める。

ホレイショは、カイルの監視装置から検出したDNAを、自分のDNAと比較してほしいとヴァレーラに依頼する。ヴァレーラは、カイルがホレイショの息子であることを知って驚く。イェリーナが調査したカイルの両親は、ジョン・ウォールデンとジュリア・エバリー。父母どちらとも消息がわからず、カイルは里親家庭を転々としていた。ジョン・ウォールデンというのは、16年前に潜入捜査をしていたホレイショが使っていた偽名だった。潜入中にホレイショはジュリアと恋人関係になったが、彼女は妊娠していたことを告げないまま彼のもとを去ったのだという。

そこへ、カイルが沿岸警備隊に追われているという連絡が入る。ホレイショはラングドン中佐に「その少年は追いかけっこがしたいだけなので、追うのを止めれば止まる」と言い、追跡を止めるよう要請。中佐はそれを聞き入れて追跡を中断、カイルはホレイショの言葉通りボートを止めておとなしく拘束される。


感想

今シーズンのプレミアは、前シーズンのような「1話だけのお祭り」エピではなく、今シーズンの主要なストーリーアークとなるモチーフが最初からガツッと提示されたエピソードになった。ヴァレーラの「容疑者はチーフの息子」という台詞を冒頭に持ってきたのはいささか無理がある(そこから「8時間前」に遡るという演出があまり効果的でない)が、そうしてでも、とにかく息子の存在を冒頭に置きたかったのだろう。

そんなわけで今シーズンは、ホレイショと突然現れた息子カイルの話が、おそらくシーズン全体を通じてのストーリーアークになるはず。カイルを演じているEvan Ellingsonは「24」でジャック・バウアーの甥ジョシュを演じていた。父親がホレイショで伯父がジャックだなんて。

たしかシーズン4のDVDだったと思うが、収録されたインタビューの中でプロデューサーが「マイアミのストーリーはトリロジー(三部作)」であると語っていた。シーズン1~3では、事件の合間にホレイショの弟レイモンドの物語を語ってきた。そしてシーズン4~6ではホレイショ本人の過去がテーマになるという。

今回、ホレイショがペンサコーラ(フロリダ州北西部の都市)で潜入捜査をしていたことが明らかになるのだが、カイルの誕生日が1991年7月6日なので、潜入中のホレイショとジュリアさんがそーゆーことになったのは1990年頃ということになる。カイルはレイJr.より年上っぽく見えるので、おそらくイェリーナと出会う以前のことなのだろう(ホレイショがイェリーナと出会った時、彼女はすでにレイモンドの妻または恋人だったはず)。そしてその後、NYPDの殺人課に刑事として勤務し、95年にそこを辞めてマイアミへ――。爆弾処理班とかハミルトン事件(シーズン1)はどうなるのか、ホレイショ年表を書いてみると忙しいことになりそうだわ。

他のメンバーたちの近況はというと――カリーとジェイクは一緒に休暇旅行へ出かけたらしい。デルコはそれを知ってちょっとモヤモヤ。トリップは巡査部長に昇進。ナタリアは現場捜査官として射撃訓練を受けているものの、なかなか上達せず、民間の射撃場へ練習しに来る。そこでバイトしているのが何とライアン・ウルフ君。復職申請が通るまでのつなぎだというのだけど、前シーズンのフィナーレで言われていた横領疑惑はちゃんと説明できたということなのかな。イェリーナも私立探偵として仕事をこなしている様子。

それにしても、ホレイショといい弟のレイモンドといい、潜入捜査を何だと思っているんだ? いつでも逃げられる体勢で女と付き合うために潜入していたのか君たちは?


使用楽曲

  • “Diablo Rojo” by Rodrigo Y Gabriela (OPの後)
  • “The Pretender” by Foo Fighters (最後の追跡場面)

Yoko (yoko221b) 2009-09-27

csi_miami/s06/122_dangerous_son.txt · Last modified: 2024-02-21 by 127.0.0.1