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csi_miami:s07:159_divorce_party

CSI: Miami - Season 7, Episode 17

#159 Divorce Party

  • 邦題:「悲惨な家族計画」
  • 脚本:Corey Evett, Matt Partney
  • 監督:Karen Gaviola
  • 初回放映:2009-03-09

事件概要

ロジャー・ランシング/トレント・フェイバー

エイミー・ランシングが友人たちを集めて「離婚式」を行っている最中、元夫ロジャーの遺体が東屋の屋根から落ちてくる。首に縄を巻き、東屋から首を吊る形で落ちてきたため「あてつけに自殺したのではないか」と思われたが、縄の巻き方から判断される利き手は逆で、他殺の疑いが生じる。タラがまだ遺体を降ろさないうちに、重みに耐えきれず東屋が崩壊、タラは木材で頭を打つ。

血液検査の結果、ロジャーは死ぬ直前にクロロホルムで気絶させられたことがわかる。ただし、靴に引きずられた痕跡はないため、ロジャーは自分で東屋の上に上り、そこで薬をかがされたらしい。離婚式の司会を務めるワグナーは、パーティの「余興」としてロジャーに見立てた人形を吊るす予定だったという。

客たちが撮影した写真を集めて合成し、現場の状況を再構成した結果、息子のヒースが会場にいたことがわかる。ヒースは父親について質問され、生活に謎が多いことから「スパイだったんじゃないかと思う」と言う。

国税庁に照会した結果、ロジャーはトレーダーで、トレント・フェイバーという人物と共同でオフィスを借りていたことがわかる。トレントの自宅へ行ってみると、妻のキャサリンが応対。トレントに電話をかけると、ロジャーの携帯電話につながる。つまりロジャーとトレントは同一人物で、ロジャーとしてエイミーとの間に息子ヒースを、トレントとしてキャサリンとの間に娘ブリアナをもうけるという二重生活を送っていたのだった。

その後、東屋に残された痕跡からアセトンが検出される。アセトンはクロロホルムの材料として使用されることから、関係者の手を調べたところ、キャサリンの自宅とブリアナの手からアセトンが検出される。ブリアナは、ネイルの除光液をこぼしただけだと主張するが、ネイル用にしては量が多すぎる。

クロロホルムの材料は、アセトンの他に液体の塩素。これは、プールの清掃用洗剤とわかる。自宅にプールはなかったが、ヒースがプール掃除のアルバイトをしており、材料を調達できる。

2人を呼び出して事情を聞いたところ、ヒースとブリアナは交際していたことを認める。2人は偶然に出会い、異母兄妹とは知らずに惹かれ合い、ブリアナは妊娠。ヒースは学校に会いに来て、ブリアナが父親といるのを見て真相を知る。そして妊娠を打ち明けたところ、当然ながらロジャー=トレントは猛反対。子どもを守るためには父親を殺すしかないと思いつめ、クロロホルムを調合すると、父親を東屋に呼び出し、クロロホルムで気絶させた後、人形の代わりに吊るされるように細工してその場を離れたのだった。

オキシコドン盗難

その頃カイルは仕事の面接に出かけるジュリアを送るためスピードを出しすぎてしまう。ホレイショは無謀運転で死亡した女性ステファニー・バスケスの姿をカイルに見せ、モルグで助手として働くよう命じる。

その後、ステファニーが所持していたオキシコドンが紛失していることがわかり、ホレイショは被害者の所持品を持ち出せる人物を確認する。タラは「スタッフは全員」と言った後、ジュリアがカイルに会いに来たと口にする。

カイルは母親が薬を盗んだのではないかと気にしてモルグを辞めようとするが、タラは引き止め、カイルはモルグでの仕事を続けることになった。ホレイショはカイルをジュリアから離してアパートに1人で住まわせる。

しかし、薬を持ち出していたのは、実はタラ・プライス本人だった――。


感想

離婚パーティーの会場に元夫の死体が落ちてくる、という事件は何だか既視感があり、その他の要素も「この部分はあのエピで見た、この設定はあっちのシリーズのあのエピ……」と類似点が気になってしまった。

まず、被害者の男性が2人の妻、2つの家庭の間を行ったり来たりする二重生活を送っていた――というのがそもそも、シーズン1「戦慄の首輪爆弾」のアレだし。爆弾と薬物の違いはあるものの、手の平で痕跡を探す場面もその話にあった。爆弾と重婚という組み合わせはベガスでも使われていたが、そこで男が自分の職業を「スパイ」だと思わせていた、という話があった。これはちょっと使い回しすぎじゃない? 真相はさすがに変えてあったけど……。

それにしても真っ赤なドレスで離婚のセレモニーってすごいね。ブーケトスもしていたけど、あれは受け取った人が次に離婚することになるのだろうか(要らねー)。遺体が落ちてくると皆携帯電話を取り出して写真撮っちゃうし。人形だと思ったのかな? あの場面は。

しかし今回は事件よりも、カイルとタラに関する展開が重要だった。

まず、ジュリアはちゃんと薬を服用せず不安定な言動に走っているため、ホレイショはカイルをジュリアから引き離してアパートで自活させる(デルコがいた安モーテルよりずっと良さそうな所)。前シーズンのフィナーレで、カイルは制服姿で学校に行っていたが、もう卒業したのだろうか。だとしても、モルグでバイトさせるには少々若すぎる気がするのだが……。

そして、被害者が持っていた薬物(オキシコドン)がなくなって、カイルに会いに来ていたジュリアが疑われるわけだが、犯人は何と、検死医のタラ・プライス博士! うーん、冒頭で「古傷が痛んで…」と言っていたことが、こんな所につながってくるとは! ということは、プライス博士ももうすぐサヨナラになってしまうのだろうか。


使用楽曲

  • “Single Ladies (Put a Ring On It)” by Beyoncé (冒頭)
  • “Big Jack” by AC/DC (カイルが車でジュリアを送る場面)

Yoko (yoko221b) 2010-10-18, 改訂 2014-06-12

csi_miami/s07/159_divorce_party.txt · Last modified: 2024-02-23 by 127.0.0.1