User Tools

Site Tools


csi_ny:s01:009_officer_blue

CSI: NY - Season 1

#9 Officer Blue

  • 邦題:「想い出のブルー」
  • 脚本:Anthony E. Zuiker
  • 監督:Deran Sarafian
  • 初回放映:2004-12-01

-This city's full of nuts.&br;-That's why we're scientists.

事件概要

騎馬警官狙撃事件

公園でケンカを止めに入った騎馬警官が狙撃され死亡。馬は暴走して車にはねられたが助かった。銃弾は遠方から警官の防弾チョッキを貫いていた。 マックは現場で携帯電話を発見。貫通した銃弾は、角度から判断して馬の体内に入ったものと思われた。マックは銃弾の摘出を求めるが、獣医はその手術で馬が死ぬ可能性に言及し難色を示す。

ダニーとエイデンは公園の映像を記録し、事件の様子をラボで再現する。途中エイデンは別の事件の捜査に移る。弾道の角度から、狙撃した場所はパターソンビルと判明。その一室には指紋と発射残渣があった。指紋の主は動物愛護運動家のスモックトンだったが、パターソンビルの部屋にいたのは数ヶ月前のこと。甲状腺亢進症で手が震えるため、狙撃は不可能だった。

ダニーは公園の監視カメラから、狙撃の直前にケンカした二人の顔を分析し、片方がウィリー・チャンシーという男であることを知る。公園で見つかった携帯電話はチャンシーの物だったのだ。映像をよく見ると、チャンシーは携帯電話で話しながら、自分の位置を調整するように動き、その直後、唐突にケンカを始めていた。チャンシーはただのケンカだと主張し、通話は知らない相手からの間違い電話だととぼける。通話相手の電話を追跡し、ラガーディア空港で飛行機に乗り込んだブラウンという男をタッチの差で逮捕。ブラウンもまた、チャンシーを知らないと否定する。

マックは地方検事の訪問を受ける。手術を受ける馬ブルーは、7年前に殉職したコモ巡査の妻が寄付した馬だった。検事は、カリフォルニアに行っているコモ夫人と娘が帰宅するまで手術を待ってほしいと要請。マックは、約束はできないとしながらも、まず銃弾の3Dレプリカを作成し、銃の型を推定しようとする。そうやって時間を稼ぐことで、馬の体力を回復させようとしたのだが、早く弾丸を摘出しようと主張するステラと対立してしまう。銃弾を摘出しても、肝心の銃がなければ話にならないではないか、と言われたステラはブラウンの家を徹底的に捜索し、ライフルを発見。もはや馬から弾丸を摘出する以外にない。帰宅したコモ夫人と娘は馬に別れを告げる。

手術は成功し、馬の命も助かるが、弾丸の旋条痕は一致しなかった。そんな折、ウィリー・チャンサーの車のトランクに、チャンサーの遺体が発見される。ダニーは車の中に隠し場所を発見。中にライフルが隠されていた。銃弾はこのライフルに一致。指紋はブラウンのものだった。

ブラウンは軍隊にいたが、命令に違反して不名誉除隊となった。彼の父親は麻薬所持で投獄されたが冤罪だった。彼と従兄弟のウィリーはそれ以来警官を憎み、復讐を計画していた。狙いは警官なら誰でもよかったと言う。殺された警官にも家族がおり、その死を嘆く人々がいる、とマックは怒りを隠さない。

レニー・スタークス殺害事件

エイデン、サッカー刑事担当。19歳のレニー・スタークスという若者が路上で遺体となって発見された。自分を見る刑事の視線に苦情を言うエイデン。死因は頭部への強い外傷。頭を何か硬いもので挟まれたような形跡があり、顔はひどく火傷していた。炎ではなく熱い金属を押し当てられたと思われた。

火傷の傷には、酵母菌とコーンミールがあった。この2つが混ぜて焼かれたのではないことから、エイデンはピザ屋を疑う。発見現場に近いピザ屋に行ってみると、オーブンに血の跡があり、女性の従業員が手に火傷をしていた。エイデンは現場を調べようとするが、店主は銃をちらつかせ、エイデンに出て行くよう促す。そこはただのピザ屋ではなく、ノミ賭博場だったのだ。マックは、警官とともに店へ戻るよう助言する。

エイデンはサッカー刑事と警官とともに店へ戻る。店のオーブンには、火傷をした従業員と店主ヴィンツェンゾの指紋があった。エイデンは計略を用いて巧みに店主の自白を引き出し、事件を解決する。


感想

ずっと息の合ったコンビを見せてくれていたマックとステラが、馬の手術をめぐって対立。

馬を犠牲にすること自体は、それほど抵抗のある選択肢ではなかったと思う(助かったけど)。彼が避けようとしたのは、コモ巡査の遺族が何の前触れもなく唐突に馬を失ってしまうということだったのかなと思った。馬の死を受け入れるための時間が必要なのかなと。そして一刻も早く銃弾を! というステラと対立してしまう。この対立があったおかげで、最後には二人がより深く理解し合えているという印象が得られた。その点は良かったのだが、対立の唐突さとステラの頑固さが、今まで見てきた彼女のキャラと、ちょっとそぐわないような気もした。

この事件では、仲間が撃たれたことに動揺を見せるフラック刑事、「イーグル・アイ」を発揮して怪しい人物を見つけ出すダニーにもそれぞれ見せ場があって面白い。

さらに、単独捜査を任されたエイデンの活躍も見事。銃もバックアップもなしという無防備な状態でピザ屋へ行くという失敗をするが、その後の尋問でわざと事実と違うことを言って(刑事は取調べで被疑者に嘘をついても良いらしい)まんまと自白を引き出してしまう。

それにしても、ピザ屋のあのおじさんが犯人とは。「24」では大統領の首席補佐官(マイク)だったのに。


単語帳

  • saccharomyces cerevisiae:出芽酵母
  • Hell's Kitchen:マンハッタン4thアヴェニューの西、30~57thストリート地区。かつて無法地帯と言われたスラム街。

Yoko (yoko221b) 2005-12-31

csi_ny/s01/009_officer_blue.txt · Last modified: 2020-03-29 by 127.0.0.1