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csi_ny:s01:018_the_dove_commission

CSI: NY - Season 1

#18 The Dove Commission

  • 邦題:「狙われた委員会」
  • 脚本:Anthony E. Zuiker, Zachary Reiter
  • 監督:Emilio Estevez
  • 初回放映:2005-03-23

New York City needs more men like your father.

事件概要

ダヴ・コミッション銃撃事件

マック、ステラ、フラック刑事担当。ダヴ・コミッション(NYPDの不正・腐敗を調査して摘発する委員会)のパーティが突然ライフルで銃撃され、主任調査委員スタンウィックと、そのダンスの相手をしていたシャルロッテ・デュボアが死亡。この委員会は調査を終えたばかりで、翌日その結果を発表するばかりになっていた。シャルロッテはケンタッキーから来た観光客で、スタンウィックの恋人グレイスの友人。グレイスにNYの夜景を見せるためにパーティに連れて来たのだった。

マックはコミッションの報告書をひそかに入手。リストのトップにいる分署長のロビンソンを訪ね、手の発射残渣を調べる。火薬は検出されたが、犯行に使われた銃とは雷管の種類が異なり、射撃場で銃の練習をしたための残渣とわかる。ロビンソンの苦情により、マックは内部監査局(IAB)のマルコーニ捜査官の訪問を受けるが、マルコーニも報告書を読んでおり、ロビンソンに同情的ではない様子。

犯行に使用された銃弾は、NYPDの戦術ユニット(TARU: Tactical Assistance Response Unit)で使用しているものだった。TARUの無人戦闘ヘリを使えば、65階の部屋を外から襲撃できる。扱えるのは、担当の警官ジャスパーだけで、リモコンの指紋も彼のものだけだったが、ジャスパーにはアリバイがあった。

フラックは、当日パーティを取材していたクルーからビデオ映像を入手。見ると、最初の射撃が委員を、次の射撃が女性を、それぞれ明確に狙っていたことがわかる。

マックはヘリの電池から指紋を採取。指紋の主は、IABのマルコーニ捜査官だった。IABに移る前の所属はTARUだったので、ヘリを飛ばすことができたのだ。グレイスは、スタンウィックの前はマルコーニと交際していた。マルコーニはふられたことを恨んで2人を殺そうとした。シャルロットはグレイスと同じような赤いドレスを着てスタンウィックと踊っていたため、誤射されたのだった。TARUに疑いが向けばIABが調査することになり、そうなればマルコーニが捜査を指揮するので、誰かをスケープゴートにするつもりだったのだ。

タクシー運転手殺害事件

ダニー、エイデン担当。フェルナンド・レイスという無許可タクシーの運転手が刺殺された。現金がなくなっており、強盗殺人が疑われた。被害者の爪の中には固まった血、腕には防御創があった。背中を何度も打ち付けられていたが、死因は首を刺されたことだった。

爪の中の血は女性のものだった。だが遺体の状況から、犯人は男性であると考えられた。ならば、レイスは女性を襲おうとしたのか。そう考えたダニーは、被害者の息子に対して辛辣な質問をぶつける。

車の中には、ギャヴィン・アーノルドという男の名刺があった。彼は無許可タクシーに乗ったことはなかったが、前の晩にストリップ劇場へ行き、そこでサヴァンナというストリッパーに名刺を渡したことを認めた。

サヴァンナことジェイミーはその夜、被害者のタクシーに乗り、家に入ろうとしたところで何者かに襲われた。被害者は彼女を助けようとしたのだ。ジェイミーはそのまま逃げて友達の家に泊まったが、話しても信じてもらえないだろうと思って通報しなかった。被害者の爪の中のDNAはジェイミーとは不一致。彼女の衣服には、鋼鉄の粉末と誰かの毛髪が付着していた。

毛髪は女性のもので、爪の中のDNAと一致した。プロファイルとの不一致に頭を抱える2人に、ガイルズ博士はひとつの仮説を披露する。性染色体は、男性がXYで女性がXXだが、突然変異により「XY」のはずの情報が「XX」と読み取られることがあるという。また、鋼鉄の粉末は地下鉄のレールのものだった。該当する関係者が1人いた。遺体を発見した作業員のポール・バクスターである。

事件解決後、ダニーは被害者の息子を訪れて謝罪する。ダニーは10歳のころ、悪質な無許可タクシーの運転手に酷い目にあわされたことがあり、その記憶が今も抜けないのだった。


感想

マックとステラとドン、ダニーとエイデンが組むエピソードが続くな~。これはこれで息が合っていて良いと思うのだが、マックとダニーの間でタングルウッドの件が宙ぶらりんなのがどうしても気になってしまう。

まぁそれはそれとしてマックの事件。あんな高いところにある部屋が銃撃された、という時点でヘリからの銃撃だということは想像がついた。しかしニューヨークだけあって、警察も軍隊並みにすごい装備をいろいろ持ってるんだな~。「三世代で終わりに…」の遠隔爆弾処理装置もカッコ良かった。こういうハイテクな武器を見るとわくわくするわ。もっといろいろ見せてほしい。:-)

それにしても、電池に指紋を残すとは……。早いうちにIABの担当になるとタカをくくっていたのだろうか、あの捜査官。他人の恋人を奪う男ほど残酷な存在はないと言うが……そうかなぁ、罪もない人を巻き添えで殺したり殺人の濡れ衣を着せたりした人間の言うことではないだろう。

ダニーの事件は、性染色体の件が思わせぶりだったわりに、先生の一言で何だかあっけなく解決してしまった。男ひとりあっさり殴り殺すような暴力的な女性が出てくるのかと思ったら……。性染色体の混乱というと、どうしてもベガスのあの人を思い出してしまうので、あの人のアレくらいのドラマを期待してしまうんだな~。今回は、単に情報の表出が違うというだけみたいだけど。

ラストシーンの、ダニーと少年の会話がいいな。ダニーは悪を憎むあまり、感情で突っ走るようなところがあるけれど、そのぶん、自分が間違っていた時には、それを悔いて相手に悪いと思う気持ちも強くなるのかもしれない。雨が降ってるのだから、写真は何か袋に入れてあげなさいよという気もするが、写真のうえに涙のように雨が降りかかる映像はとても印象的だった。

Yoko (yoko221b) 2006-05-05

csi_ny/s01/018_the_dove_commission.txt · Last modified: 2020-03-29 by 127.0.0.1