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dexter:s02:023_left_turn_ahead

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Dexter - Season 2, Episode 11

#23 Left Turn Ahead

  • 邦題:「人生の曲がり角」
  • 脚本:Scott Buck, Tim Schlattmann
  • 監督:Marcos Siega
  • 初回放映:2007-12-09

概要

自分がハリーの死の原因だったことを知り、今までの自分の人生は、「ハリーの掟」は何だったのかとデクスターは混乱する。ドークスは「俺が力になるから自首しろ。自分が自分であることに責任を取れ」と説得。だが、ライラが運び込まれた病院から連絡を受け、デクスターは出かけて行く。

ライラの体内からドラッグが検出され、外傷もあったためエンジェルがレイプしたと疑われていた。ライラはデクスターに「私とよりを戻してくれるならエンジェルを訴えない。貴方のソウルメイトは私で、リタじゃない」と言う。

デクスターが投棄した凶器が発見され、ワシントンからはFBI副長官のアダムスがテコ入れにやって来る。ドークスが給油したガソリンスタンドもわかり、包囲網は次第に狭められていく。

その頃ドークスは、やっとのことで金網を破って脱出し、タイミングよくボートでやって来た男たちに助けを求めるが「自分は警察官だ」と言った瞬間に殴られて昏倒。彼らはヒメネスの麻薬を取りに来たディーラーだったのだ。彼らはドークスを小屋へ連行して麻薬を運び出すが、そこへ来合わせたデクスターがドークスと協力してディーラーを倒し、ワニの餌にする。デクスターは再びドークスを監禁。

デクスターは2ヶ月間FBIの捜査を受け、戦利品は奪われ、拠り所だった「掟」は崩壊、同僚はレイプ容疑で逮捕――このまま全てが壊れていくのを待つのは嫌だ。デクスターは遂に、自首しようと思い始める。

デクスターはまずライラを訪ね、自分は遠くへ行きもう会うことはないと告げる。万が一の場合には財産をデボラに譲るという書類を作成し、手続きを済ませる。そして、リタと子どもたちとボートで海へ出て最後の休暇を過ごし、リタに自分のミニバンを贈る。

ラグェルタは強引に休暇を取ってハイチへ行き、ドークスが無実だという根拠を得る。

デボラはライラの指紋を調べ、ライラのビザが2年前に失効して現在は不法滞在者であることを知る。そして、入管に引き渡されたくなければ、エンジェルやデクスターから手を引いてマイアミから出て行くよう警告する。

デクスターはデボラにすべてを打ち明けようとするが、話しているうちにデボラから「兄さんがいたからルディのことを乗り切れた」と言われ、やはり自首は止めようと思い直す。ハリーは自分を拒絶したかもしれないが、デボラは自分を信頼してくれている。自分はハリーの人生ではなく自分自身の人生を生きているのだ。だがその矢先に、デボラのもとへ「ドークスの車発見」の報が入る。

その頃ライラはデクスターの車から盗み出したカーナビでエバグレーズへ向かい、ヒメネスの小屋を発見していた。


感想

フィナーレを前にして、何と「自首しようか」と言い出すデクスター。ハリーの死の真相がよほどショックだったのか? 自分が触れたものはすべて壊れていく――そう思い始めると、何もかもが違って見えてくるところが恐ろしい(ドラマとしては面白い)。ドークスを陥れるために仕込んだ凶器が発見されて、自分に有利になったはずなのに、発見したのが副長官(ランディのライバル?)だったため、自分が「ランディを壊している」ことになってしまう。ラグェルタの立場が危うくなっているのも同様だ。

そしてエンジェルはライラの罠にかかり大変な状況なのに、デクスターはここでも「自分のせいだ」と自分のことばかり。自分のせいでこうなったのだから、自分が自首して彼らの目の前からいなくなれば解決する、とでも思っているようにすら見える。そういえばエンジェルは前シーズンでも終盤で災難に遭っていたっけ。

自首しようと決めたデクスターは、身辺整理を始める。リタと休日を過ごす場面がとても穏やかで、まったりと時が流れて行くのを感じさせる、美しい描写がなされていた。

しかしその後の急展開。デボラと話しているうちに「やはり自首はできない」と思い直したと思ったらドークスの車発見の報が! それまでの穏やかさは嵐の前の静けさというか、フィナーレの全力疾走に備えて力を溜めていたのかと思うぐらいだった。

Yoko (yoko221b) 2009-05-20

dexter/s02/023_left_turn_ahead.txt · Last modified: 2019-09-11 by Yoko