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lao:s03:058_promises_to_keep

Law & Order - Season 3, Episode 14

#58 Promises to Keep

  • 邦題:「秘められた思い」
  • 監督:Ed Sherin
  • 脚本:Robert Nathan, Joshua Stern
  • 原案:Douglas Stark, William N. Fordes
  • 初回放映:1993-02-10

事件概要

People vs. Diane Mead (判事:Robert Quinn)

ジェニファー・ゴーラムという若い女医が公園で首を絞められて殺害される。遺体は部屋の鍵を身に着けておらず、アパートは何者かに荒らされていた。だが高価なTVやビデオは残されており、怪しい品が質屋に持ち込まれた形跡もない。ブリスコーとローガンは、ジェニファーの恋人ダン・ギャレットの供述が不安定なことを不審に思う。

ジェニファーとダンは同じセラピスト、ダイアン・ミードのセッションに通っていた。ただしジェニファーは短期間で、ダンは今でも患者だという。ジェニファーが襲われた現場、バッグの中身が捨てられていた地点とダイアンのオフィスは一直線につながった。さらに、ダンは「ジェニファーの両親に電話した」と言っていたが、その電話がダイアンのオフィスからかけられていたこともわかる。ダンは取調室で「僕には彼女が必要だ」と涙ながらに訴える。その「彼女」とはダイアン・ミードのことだった。ダンはダイアンと性関係を持ち、そのことを日記に書き記していたが、ジェニファーがそれを見つけて奪った。ダンは日記を取り返そうとしていたのだった。

エリザベス・オリヴェットはまずダン、次にダイアンに面会し、殺意を持っていた主体はダイアンの方で、ダンは彼女に支配された道具にすぎないと判断する。ダイアンはダンと性関係を持ち、単なる患者であったダンを彼女なしではいられないようにしてしまったうえで、その関係を絶つと脅した。オリヴェットは同じ精神科医としてダイアンの行動を厳しく非難する。

ストーンはダイアンがダンに面会できるよう計らい、その面会の模様を録画する。ダンが被告人である限り録画はできないが、取引をしてしまえばその制限はなくなる。オリヴェットは2人の関係を会話から確認し、ダイアンはその直後にジェニファー殺害容疑で逮捕される。

公判でオリヴェットはダイアンが結果を予測しながらダンを犯罪に追いやったことを証言。ダンはダイアンとのセッションでほとんど毎回性関係を持ったこと、ジェニファーと別れるよう言われたこと、ジェニファーがダンの日記を見つけて「別れなければダイアンの勤務先にこれを送りつける」と言い、ダイアンが何としても取り返すよう命じたことなどを証言する。ダイアンは、ダンとの性関係を認めたるが、それは他者を信頼することを学ぶための特殊な治療であると主張。ジェニファーを殺害するよう示唆したことは否定する。

評決が出る直前に、ダイアンは取引を申し出る。ダイアンは過失致死(criminally negligent homicide)での有罪答弁を受け入れ、5年間の保護観察とNY州での免許剥奪処分になる。ダンは第2級故殺罪を受け入れ、ストーンは州の精神科治療施設に4年間収容するという、殺人事件としては例外的に軽い刑を求刑する。ダイアンの責任が明確になった以上、ダンの刑は軽くなるべきであり、さらにダンが刑務所で生き延びることはほぼ期待できない、つまり刑務所への収監は実質的に死刑判決に等しいという理由からであった。判事はそれに一定の理解を示したものの、人を直接死に至らしめた責任は重いとして、4年以上12年以下の収監刑を言い渡す。


感想

マインドコントロールによって恋人を殺害してしまうという状況に追いやられた若者の悲劇。ダイアンはダンをどこまで支配していたのだろう。ジェニファーが日記を返せば殺さなかった? でもジェニファーが知っている以上、日記がなくても彼女の存在は脅威のはず――。

ダイアンがどこまで意図していたか、それはおそらく本人にしかわからない。ダンにもわかっていないと思う。ダイアンにはダンを支配できるだけの力があったし、オリヴェットにもそれがわかっただろう。だが「力を持っている」ことは言えても「それを行使した」と証明することは別だ。

このエピソードでオリヴェットは、患者と性関係を結んだことでダイアン・ミードを非難する。おそらくオリヴェット自身も患者から性的な幻想を抱かれてしまったことがあるのでは――などと想像していたのだけれど、シーズン18のネタバレで少々気になることが。ネタバレなので詳細は書かないが、それってこのエピと矛盾しないのだろうか……。でもシーズン18なんて何年後に見られるかわからないので、あまり気にしないでおこうかな。

「精神状態に関する証言は、主題が陪審員の通常の経験を大きく超えている場合には許可される」という判例として People v. Cowell という事件が言及されていたが、どの事件のことかよくわからず。People v. Cowell って何だかいくつもあるし。

それにしても、検事の求刑より重い判決が下ることもあるのね。

Yoko (yoko221b) 2008-07-30

lao/s03/058_promises_to_keep.txt · Last modified: 2020-04-17 by Yoko