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lola:01_hollywood

#1 Hollywood

  • 邦題:「ハリウッド」/「ヤングセレブ宅強盗」
  • 脚本:Blake Masters
  • 原案:Dick Wolf
  • 監督:Allen Coulter
  • 初回放映:2010-09-29

事件概要

ミランダ・クラーク

若手俳優の自宅に空き巣が入り、たまたま家にいた恋人のミランダが襲われて重傷を負う。ハリウッドでは最近似たような窃盗事件が相次いでおり、被害届を出さないケースや、盗難に遭ったことにすら気づかないケースを含めると、かなりの件数になる。

別の被害者から盗まれた、特徴のあるドレスが手がかりになり、アジア系の女性カイの存在が浮かぶ。さらに被害者を調べていくと、犯行が起きた日に被害者の多くがタレントのチェルシー・セネットと行動をともにしていたことがわかる。チェルシーが被害者を誘い出し、その隙に共犯者が空き巣に入っているのではないかという疑いが生じる。

サム・ルーミス

刑事たちがチェルシーに事情を聞こうとした矢先、チェルシーの家に3人組の空き巣が入り、母親のトルーディが1人を射殺する。

死んだ男は俳優志願のサム・ルーミス(別名サム・ミラー)と判明。トルーディは「見たこともない男」と言っていたが、調べてみるとトルーディと男女関係にあったことがわかる。サムの交友関係からカイともう一人の仲間タニヤの居場所がわかり、2人の供述からクラブオーナー、マントーが盗品売買に関わっていたことがわかる。マントーと組んでサムを手先に使っていたのはトルーディの方で、サムは自分が利用されていたことに気づいてチェルシーにすべて話そうとしていたところだった。ゴシップサイトにサム自身が残した音声データによりトルーディの関与が裏付けられる。

トルーディは逮捕され、検事のモラレスが事件を担当。弁護側は、マントーとトルーディが別居中の夫婦であることを理由に配偶者特権を主張し、マントーの証言を排除しようとするが、判事はモラレスの「この特権は殺人の共謀を隠蔽するためにあるのではない」という主張を支持。

弁護側は、マントーとトルーディが憎み合っていたことを根拠にマントーの証言の信頼性を崩そうとするが、マントーはトルーディに40万ドルを貸していたという事実を持ち出して対抗。この40万ドルはすでに返済されていたが、この金の出所は、チェルシーの元彼であるK・K・カレンであるとわかる。

カレンは裕福ではあったが、セレブたちのような名声があるわけではなく、彼らの世界に憧れていた。それで、トルーディに大金を払い、チェルシーとデートさせてもらっていたのだった。チェルシー自身は何も知らされていなかった。

トルーディは自ら証言し「撃った直後は動転していて、泥棒がトムであることに気づかなかった」と主張する。モラレスの反対尋問に対しても、「チェルシーを売り物にしようとしたことなど一度もない」と言明。だが、モラレスがカレンを召喚しようとすると途端に顔色を変える。トルーディはカレンとの取引をチェルシーに知られたくないために取引に応じ、第2級殺人罪を受け入れる。


感想

最新(そしておそらく、最後の?)スピンオフ、“Law & Order: Los Angeles”(略称LOLA)の第1回エピソード。第1回というか、実質これはパイロットエピソードなのだろう。ドラマを制作する際にはまずパイロットエピソードを撮影して、TV局の偉い人がそれを見て採用・不採用を決めるのが普通だが、LOLAの場合はパイロットも何もなしにスピンオフとして制作が決定し、9月に放送開始だというのに7月に入ってからようやくキャストが決まるというギリギリのスケジュールだったように記憶している。しかも警部補役は最初ワンダ・デ・ヘスースだったのが、2話ほど撮影した段階でレイチェル・ティコティンに交代。それでこのエピソードには、警部補の出番がほとんどない(台詞が一言だけ?)。色々な意味で、かなり無理をしたエピソードと言える。

そういう事情があるので1話目から面白いというのは正直期待していなかったが、事情を勘案して割り引いて見たところで面白くなるわけでもなし。LAといえばハリウッド、というのはいかにもベタだし、冒頭から華やかなパーティのシーンなんてまるでCSIのシリーズだ。1話目に敢えてこういう素材を持って来ることが「奇をてらわずに真正面からいきますよ」というクリエイターからのメッセージなのかもしれないが、それが成功しているかというと……うーん。まぁ今後に期待、というところ。

刑事はここでも2人。まだ名前が自分の中で定着していないので、コンパス刑事(CSI:NYにゲスト出演した時に…)とツルピカ刑事と呼んでしまう。本名はウィンターズとジャルザルスキーなのだな(いま調べた)。

検事役は、2チームが交代で出演することになるようで、今回は西郷どんことアルフレッド・モリーナ演じるモラレス組。モリーナはさすがに存在感がある(体格的なことじゃないよ)が、法廷での展開は……うーん、これも今後に期待、かな。

LOLAのエピソードは毎回、LAの地名がタイトルになっている。日本の公式サイト(http://www.law-and-order.jp)には「ニューヨーク捜査マップ」しかないので、LA版は自分で検索することにした。1回目のハリウッドは有名なので紹介の必要もないかもしれないが、位置的にはこういう所。

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使用楽曲

  • “Kill Me” by Make the Girl Dance

Yoko (yoko221b) 2013-10-30

lola/01_hollywood.txt · Last modified: 2024-03-09 by 127.0.0.1