User Tools

Site Tools


murder1:s01:episode23

Table of Contents

Chapter Twenty-Three

This is the day, Richard. This is the day all the subterfuge, all the lies end.

  • 脚本:Geoffrey Neigher, Doug Palau
  • 原案:Steven Bochco, William M. Finkelstein, Charles H. Eglee
  • 監督:Michael Fresco
  • 初回放映:1996-04-23

概要

ビデオは手に入ったものの、それだけではニールの無実を証明できない。リチャード・クロス本人が、ビデオが本物であることを証言する必要があった。強い薬を服用すれば証言台に立つことは可能だが、それだけ死期を早める危険がある。ホフマンとジュリーの説得により、クロスは法廷に立つことを承諾する。

判事はヒアリングを開くことに同意。まずビデオ映像の専門家が、テープを編集した形跡がないことを証言。次にリチャード・クロスが法廷に現れ、ジェシカのアパートにカメラを設置したこと、ビデオに映っている若い女性がジェシカであること、そしてジェシカを殺害したのがロベルト・ポルタレグレ(エドアルドの父)であることを証言する。

クロスはロベルトと組んでコカイン売買に手を染めており、事件の夜にはロベルトをジェシカの部屋に行かせていた。ジェシカから助けを求める電話を受けて行ってみると、ロベルトはすでに去りジェシカは死んでいた。クロスはグレアム・レスター医師に電話をかけて相談し、ニールを犯人に仕立てようと言われ、看護師の偽証を仕組んだ。クロスはロベルトが殺人犯であることを知っており、彼を恐れていた。ラスティ・アーノルドに命じて、クロスのアリバイを崩そうとしたブレイロックとキャレロを殺害したのも、ホリー・ガージェスを留置場で殺害したのも、ホフマンの娘を誘拐しようとしたのもロベルトの差し金であるとクロスは思っていた。

ホフマンは証言を聞き、判決を無効にして事件を棄却するよう申し立てる。グラッソ検事もそれに同意しようとするが、ガーフィールドはそれを押し切って反対尋問を強行。

翌日、判事は有罪判決を無効にして、ニール・アヴァドンの事件を棄却。ニールはただちに釈放され、入れ替わりにロベルト・ポルタレグレが連行される。ロベルトはホフマンに弁護をしてほしいとその場で申し込むが、ホフマンは拒絶。

事務所の職員たちはニールを囲んで無罪判決を祝う。

ロベルト・ポルタレグレは起訴され、死刑判決を受ける。グレアム・レスターは司法妨害、共同謀議、偽証の罪で起訴され、10年の実刑判決を受ける。リチャード・クロスは、証言した9日後に死去。


感想

かなり駆け足の最終回だった。ホリー死亡とかリジー誘拐とかもうすっかり忘れてたよ!

ともあれ、これで一応積み残しなく終わった――ということなのかな。クロスの証言(台詞)だけで謎がいくつも解明されるというのは、ドラマとしてはちょっと物足りない感がなくもないし、すべての謎が完全に説明されたわけでもないけれど、「合理的な疑いを超えるレベル」はクリアしていたと思うし(爆)謎が残ってイライラさせられるよりはずっと良かった。

ニールも無事に無罪になって良かった良かった。シーズン2でえんえん控訴審の描写、とかだったら絶対飽きるもん。ニールは、1話の頃のちゃらちゃらした様子と比べるとずいぶん大人っぽくなったなと思う。

犯人がロベルトというのも、無難な人選だったと思う。ロベルトの粗暴な一面は今までにちゃんと描写されていたし、エドアルドだとストレートすぎる。それにしても「ニールの事件が終わってもう利害対立がないから」と、ホフマンに弁護を依頼してくるその図太さがすごい!

そんなこんなで23話、1冊の長編小説をじっくりと読み進めていくような充実感があった。23話全体で1つの事件を扱う、ということで「『24』ファンの人は必見!」のような宣伝をされることが多いドラマだが、「1シーズン全体を通じた連続ドラマ」という以外にはそれほど共通点もないように思う。全体の雰囲気やスピード感が全然違う。私は両方好きだけど、別々の楽しみ方をしたという感じ。

Yoko (yoko221b) 2008-05-25

murder1/s01/episode23.txt · Last modified: 2019-05-03 by Yoko