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murder1:s02:episode31

Chapter Eight

You were right about one thing – everybody's got their price. Their price was freedom.

  • 脚本:Geoffrey Neigher, Doug Palau
  • 原案:Steven Bochco, Charles H. Eglee
  • 監督:Joe Ann Fogle
  • 初回放映:1996-12-12

概要

People v. Sharon Rooney (8)

ワイラーは、ゴシップ紙の記者レス・ボスティクから「デナーディスの居場所を教えてくれれば、200万ドル払うという人物がいる」という話を持ちかけられる。

デナーディスは、ワイラーの同席のもとでビッジオ刑事に経緯を供述する。彼は「ローズ」と名乗る男から「マーリー・ドノヴァンと彼女の男」を殺すよう依頼を受けて武器を渡されたが、知事だとは知らなかったという。彼はさらにローズから次の依頼を受け、テリー・フィルブリックに純度の高いコカインを注射して殺害したと告白する。

ワイラーはボスティクが仲介した男と会い、デナーディスの居場所と引き換えに500万ドルを吹っかける。デナーディスはその時に撮影された写真を見て「これがローズだ」と確認。ワイラーはマイクをつけて「ローズ」に会い、デナーディスを殺すつもりだという言質を取り、逮捕させる。「ローズ」の本名はエリック・ギルクリスト。ディートリックの個人弁護士が経営する事務所のアソシエイトだった。

ワイラーはディートリックを殺人罪に問おうとするが、ギルクリストはディートリックから直接話を受けたわけではない。だがフィルブリック殺しとガーフィールドを結びつけることはできるという。

その供述を突きつけられたガーフィールドは、ディートリックに関する証言と引き換えに、全面的な免責を要求。

ディートリックはモデルをしていたマーリー・ドノヴァンを見初め、マッキーを襲わせて彼女を奪い取った。マーリーはディートリックが離婚して自分と結婚することを望んだが、ディートリックが拒否したため、ヴァン・アランに近づいて利用した。ディートリックはそれに嫉妬して2人を殺害したのだった。ディートリックはラリー・ホワイトからシャロンを犯人に仕立てるのに十分な情報を得ていた。ガーフィールドはディートリックの犯行だとすぐに気づいたが、ヴァン・アランがいなくなれば次の知事は自分だと言われて黙認したのだった。

ディートリックは、ヴァン・アラン、マーリー、フィルブリック殺害容疑で逮捕される。ガーフィールドは、自分の強力な支持者であったディートリックが逮捕されたことを表向きの理由として、知事就任を辞退する。

People v. Rickey Latrell (5)

クリスとアーロンは、人種問題をどう使うかでまだ議論中。アーロンは「自分が表に立って人種問題に持っていければ有利だ」と言うが、「人種問題にしてしまえば、社会の分断を招くのではないか」「社会の心配をするのは弁護士の仕事ではない」「まずは正攻法でいくべき」だと意見は対立する。

人種問題は微妙だからとクリスは悩むが、ワイラーは「いいと思ったことをやればいい」とアドバイス。クリスは「自分が弁論する」と決意。苦心の末にようやくリッキーの保釈を勝ち取り、リーも彼らの手腕を認める。法廷を出たリッキーは大勢のファンの歓声に迎えられる。


感想

前回評決の出たシャロンの事件は、もう少し引っ張って今回で完結。ガーフィールドは、知事に当選したところで満足しておけば良いものを「地方検事の経歴をもう少し華やかに終わりたい」と欲を出したばっかりに……自分が赦免したデナーディスの供述から、殺人事件への関与が明らかになり、結局は知事の座を捨てることになってしまった。後のローガン大統領の面影が垣間見えた感じ。

残った謎としては、まずラリー・ホワイトの死だが、結局彼は病死だったのだろうか(というか、ディートリックに睨み殺された?)。それから、キャロラインの行動の真意も結局はよくわからなかったな……。資金援助を申し出たのは、ストレートにディートリックを疑っていたからだろうか。あるいは、シャロンに妹サマンサの面影を見出していたのかもしれない。ブロンドで精神的に弱々しいという似たタイプ(ヴァン・アラン好みの)だったようだから。実は単にジミーを気に入ったから、だったりして。

ともあれ、これでガーフィールドは失脚、ディートリックは逮捕され、ジミーとグラッソ検事の信頼関係も回復されたようだ。「トイレで順番待ちしていたら、シャロンを犯人呼ばわりしていた女がいたから」と、仕返しにトイレットペーパーを奪ってきたジミーママがナイスだった。

次回からはラトレル事件が本格的に始まるが、クリスとアーロンがあんまりゴタゴタしないでいてくれると良いなと思う……今回も、拘置所でリッキーとアーロンがすっかり打ち解けているところへクリスが入って来て、ちょっと空気が変わってしまう――みたいな場面があったが。

Yoko (yoko221b) 2009-06-09

murder1/s02/episode31.txt · Last modified: 2019-05-04 by Yoko