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csi:s07:157_monster_in_a_box

CSI - Season 7, Episode 16

#157 Monster in a Box

  • 邦題:「予告された殺人模型」
  • 脚本:Douglas Petrie, Naren Shankar
  • 監督:Jeffrey G. Hunt
  • 初回放映:2007-02-15

事件概要

バーバラ・トールマン&ケイマン巡査

グリッソムは、休暇中に届けられた箱をようやく開封し、中に殺人模型を発見。模型は1ヶ月前に配達されていたが、中に入っていたミニチュア新聞の日付は2日後。つまり、模型を使った殺人予告であると思われた。しかも送ったのはアーニー・デルが自殺した後のこと。中には、今までの模型に入っていたものと同じ人形の写真が3枚入っており、ライトで照らしてみると “you were wrong” というメッセージが書かれていた。アーニー・デルは誰かをかばって罪をかぶり、自殺したという可能性が生じる。

模型の外観と中に入っていたケータリングのメニューから場所が判明し、次のターゲットは引退した精神分析医のバーバラ・トールマンであるとわかる。バーバラは保護され、犯行予告当日には女性警官のケイマン巡査がバーバラになりすまして犯人を待ち受ける。だが、来客はバーバラの弟ペイトンだけで、犯人らしき人物は現れない。隣室からモニターしていたソフィアは捜査を打ち切って引き上げようとするが、ケイマン巡査はいつの間にか模型どおりに死亡していた。死因は一酸化炭素中毒。暖炉の中に、タイマーを使った一酸化炭素発生装置が仕込まれていたのだ。

バーバラは一連の殺人模型を観察し、強迫性障害(OCD)と診断。犯人は自らの怒りをこのミニチュア模型に閉じ込めている。それを引き離そうとすると、抑圧された怒りが爆発し、モンスターを解き放ってしまうことになるであろう。

バーバラは自宅へ帰るが、その後彼女自身も遺体となって発見される。弟のペイトンは「姉は模型を使った連続殺人犯に殺された」と記者会見で話し、殺人模型の話はメディアを通じて大々的に報じられる。

改めてアーニーの周辺を調べると、ライオネルという息子がいたことがわかる。ライオネルはミッチェル・ダグラスと改名し、現在は機械工場で働いているが、以前はフェンタニルという薬物の中毒で施設に入っていたことがあった。ペニー・ガーデンが処方され、こっそり売りさばいていた鎮痛剤もフェンタニル。また、バーバラはその施設でカウンセリングをしていたこともあった。だが、ライオネルの関与を示す証拠はない。また、アーニーの妻は子ども好きで、デル家にはいつも里子たちが何人もおり、実子のライオネルよりも可愛がられていたという。

だが、バーバラの耳に残っていた液体が人間の涙であることがわかり、DNAからペイトンの関与が判明する。バーバラはパーキンソン病を患っており、仕事を引退したのもそのせいだった。ペイトンは、聡明で朗らかだった姉が病に侵されていくことに苦しみ、「自分の家で死にたい」という姉の希望をかなえるために自殺に手を貸したのだった。


感想

殺人(予告)模型、ようやく開封! 荷物を1ヶ月間置きっぱなしってどうよ。アメリカだからお歳暮で食べ物が届くとかいうことはなさそうだし、危険物チェックもパスしたのかもしれないが、電話して「これどうします?」と聞くぐらいはしてもいいような――もしかして大学での講義って、携帯電話も通じないような山奥でのフィールド実習? いやホッジスがオンラインで受講していたぐらいだから、それはないか。

殺人模型、何だかだんだん怖くなってきた。今回、模型が予告として送りつけられたこともあるのだが、細部へのこだわりがすごすぎ。花がしおれるような仕掛けを作ったり、人形の中に肺を入れたり……。これはグリッソムが人形を「解剖」することを予期していたのか、それとも他の理由から? 写真に書かれた “you were wrong” とともに、模型の造形にメッセージ性みたいなもの――というか、突き詰めていくと「怨念」になりそうなものが感じられるようになってきた。

以前のシーズンで、一酸化炭素中毒で死亡すると身体がピンク色になるという説明があったように思うのだが、今回死亡したケイマン巡査は(人形も)そうじゃなかったのが疑問。まぁ人形がピンクだったら、ちょっとわかりやすすぎるかも。

Yoko (yoko221b) 2008-10-24

csi/s07/157_monster_in_a_box.txt · Last modified: 2020-04-05 by Yoko