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csi:s13:279_pick_and_roll

CSI - Season 13, Episode 6

#279 Pick and Roll

  • 邦題:「傷心」
  • 脚本:Rick Eid
  • 監督:Alec Smight
  • 初回放映:2012-11-07

事件概要

トム・バーンズ他

西ラスベガス大学のバスケットボールチームでコーチを務めるトム・バーンズがシャワー室で撲殺される。犯人はまず1度殴打し、コーチが床に倒れたところを何度も執拗に殴ったものと思われた。床には、何者かが血をふき取りながら後ずさりして退室した形跡が残されていた。床には他に、変わった形状の靴跡らしきものも見つかる。

バーンズの身体には事件以外の傷跡もいくつか残されており、死亡する数時間前に誰かに殴られたことや、さらにその前に腹部を殴打されていたことがわかる。額には正体不明の物質が残されていた。

バーンズのチームにはラッセルの息子チャーリーも所属している。チャーリーは「シャワー室で出資者のオックスフォードが言い争っていた」と言う。オックスフォードは口論したことは認めるが「大金を投資しているのにコーチを殺して何の得もない」と犯行を否定。その後、コーチと言い争いをして顔を殴ったのが他ならぬチャーリーであったと知り、ラッセルは驚く。チャーリーは恋人のヴァネッサを侮辱されてカッとなっただけで事件とは無関係だと言うが、事件当時は一人でトレーニングをしており、アリバイが不明確。

バーンズの自宅を捜索した結果、彼にはSM趣味があり、クラブ「アイリス」の「女王Z」という女性と何度も連絡を取り合っていたことがわかる。腹部の殴打痕はSMグッズによるものだった。ラッセルとニックは「アイリス」へ向かい「女王Z」を発見。何と彼女はチャーリーの恋人ヴァネッサだった。ヴァネッサは心理学を専攻する大学院生で、かつ「資格を有するセックスセラピスト」であると主張。バーンズはクライアントであるから秘匿特権も認められるという。だが彼女は前日に「チャーリーの恋人」としてラッセル家を訪問しており、ラッセルはDNAから彼女とバーンズが肉体関係にあったことを知る。

バーンズの額にあった物質は、分析の結果「人間感情によって流した涙」と判明。まつ毛の増毛剤が含まれていたことから、バーンズの妻リンダのものとわかる。さらに通話記録から、リンダとオックスフォードの不倫も疑われた。

だが事情を聴こうとした矢先、オックスフォードは体育館で射殺体となって発見される。使用されたのはリンダの銃だった。

リンダはオックスフォードと不倫したことと、シャワー室で夫の遺体を発見して泣いたことを認めるが、どちらの事件についても関与を否定する。オックスフォードはどうやら自分の息子をバスケチームのメンバーに入れてほしいと言い、バーンズと争っていたようだ。

ホッジスは床に残された謎の靴跡に取り組んでいたが、どのメーカーの靴も一致しない。それは靴ではなくボールの跡だった。手縫いで作られた昔のボールが、スパイクのように見える痕跡を残したのだった。

その痕跡を残したのは、学長のオースティンが持っていたヴィンテージのバスケットボールであり、バーンズを殺した凶器はボールを乗せていた台座だった。オースティンは、オックスフォードの息子を何とかチームに入れてほしいとバーンズに頼み、見返りとして貴重なボールを贈ろうとしていた。だがバーンズが拒絶したため、発作的に台座で撲殺。リンダの姿を見かけて、利用しようと彼女の銃を盗んで、憎んでいたオックスフォードも殺害したのだった。


感想

毎年のように事件が起きている西ラスベガス大学。今回はチャーリーが所属するバスケチームのコーチが殺害される。以前にも似たような事件があったような……と思って確認してみると、シーズン10の「コーチM」でアメフトのコーチが撲殺されていた。今回は学長が加害者でもあるし、この大学はもうコーチのなり手がいないんじゃないかと心配になってしまう。学生や教授陣にも犯罪者がいたし。

チャーリー、自分は無実だとわかっているので、コーチとの争いは「事件とは無関係」だと思ったのだろうが、そんなこと通用するわけがない。あれだけ大勢が見ているのだから、いずれは誰かが話すだろうし、余計に疑われるだけだとわからないのかな。その場ではそこまで考えられないものかもしれない。

そしてラッセルがヴァネッサのDNAを調べた時のフィンとの会話。どうやら、シアトル時代にフィンも同じように令状なしにDNAを調べ、それが理由でラッセルにクビにされたらしい。うーん、今シーズンのプレミアと前々回のグレッグの件もあり、どうもラッセルの行動規範というものがしっかり見えてこない感がある。フィンがシアトルで「やらかした」件は、今後蒸し返されるのだろうか。

同じようなことは、シーズン3のフィナーレでもキャサリンがやっていて、やはり問題になったが「同じことを繰り返さない」からという理由でお咎めなしだったように思う(マイアミでは:hossan:がやりたい放題)。

とはいえ、今回のヴァネッサの件はメッセージのやり取りなどの証拠があるので令状も取れそうな気がするけど。

コーチとチームをめぐる事情がいろいろあり回り道をさせられたが、結局はホッジスの地道な作業とラッセルのひらめきで事件解決。お疲れ様!


使用楽曲

  • Madness by Muse

Yoko (yoko221b) 2020-05-15

csi/s13/279_pick_and_roll.txt · Last modified: 2024-02-20 by 127.0.0.1