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csi:s13:280_fallen_angels

CSI - Season 13, Episode 7

#280 Fallen Angels

  • 邦題:「ウォリック・ブラウンの墓」
  • 脚本:Tom Mularz
  • 監督:Louis Shaw Milito
  • 初回放映:2012-11-14

事件概要

リック・レンケン他

墓地でリック・レンケン牧師の射殺体が発見される。頭部を撃たれており、遺体はウォリック・ブラウンの墓石の上に倒れていた。ニックはウォリックの元妻ティナを訪ねるが、ティナは荒んだ生活をしている様子で「来ないでほしい」とニックを追い返す。

レンケンの衣服からはオキシコドンと青いチョークの粉末が検出される。ニックはティナを訪ねた時に、玄関前に息子のイーライが描いたチョークの絵があったことを思い出す。サラとフィンはティナの家を訪れ、室内に薬物の痕跡や男物の衣服を発見。衛生状態も悪く、イーライはティナと引き離されて児童福祉局に送られる。

ティナの家にいた男性は、指紋から犯罪歴のあるクリフ・ポールと判明。しかしブラスが自宅へ向かうと、ポールは窓から落下して死亡していた。床に残された足跡から、ポールは訪ねてきた何者かと争い、窓から逃げようとしたが打ちどころが悪く死亡したものと思われた。床には懐中電灯。それはベガス署の鑑識で使用されるもので、電池の指紋からウォリックの遺品とわかる。

レンケンとポールを中心に金銭の流れを調べたところ、2人が組んで近隣住人の不動産を奪っており、ティナも譲渡契約書にサインさせられ、その件で牧師と争っていたらしいとわかる。ティナが住んでいるのはウォリックが育った家で、離婚後にティナとイーライを住まわせていたのだった。

ティナは、「ウォリックは仕事のせいで死んだのだから」と、遺品の懐中電灯を手元に置かず、近くに住む少年に譲ったという。それはウォリックが生前から面倒を見ていたジェームズ・ニューマンで、彼はティナとイーライを守ろうとして「あの母子に近づくな」と、ポールに警告したことは認めるが、争っただけで帰ったと主張する。ジェームズの部屋を調べた結果、彼が銃を買おうとしたことがわかるが、その件についても「2人を守るために銃を買おうとしたが、売ってもらえなかった」と主張。ジェームズはさらに、「守護神が守ってくれた」と不思議な体験を語る。

ジェームズは以前、苦労してやっと買ったばかりのスニーカーを不良少年のベン・ドレイトンに奪われたことがあったが、その靴はいつの間にか彼の所へ戻り、同時にベンが姿を消したという。誰がしたことかはわからないが、ジェームズは「ウォリックが守ってくれているようだ」と感じ、そのスニーカーをトロフィーのように飾っていた。

だが、ラッセルがその靴を調べてみると血痕が付着しており、何者かがベンを殺害して靴を取り戻した可能性が生じる。他の残留物が廃車置き場につながり、ニックとフィンがそこを捜索してみると、ミイラ化したベンの遺体が発見される。

ベンの遺体を包んでいたマットに付着していた毛髪を調べたところ、ジェームズと血縁関係のある男性と判明。ジェームズに兄弟はおらず、父親の可能性が高いと思われた。ジェームズの父親は不明だが、ひそかに息子を助けているのでは――と、ジェームズの周辺を調べたところ、母親の死亡保険金という名目で定期的に小切手が送られていることがわかる。しかしジェームズの母親は精神を病んで自殺しているので、保険金は下りないはず。振り出している口座を調べると、名義人は「ウォリック・ブラウン」となっており、ウォリックの死後も入金が行われていることがわかる。

口座へのアクセスをさらに詳しく調べたところ、ベンの遺体があった廃車置き場を所有する不動産会社が浮上。その背後にいたのは、地域を牛耳っているギャングの大物、アーロン・ヴォスだった。ヴォスは息子を陰から支援し、ジェームズが手を汚さないよう、銃の購入を阻止してポールを殺害し、レンケンも射殺したのだった。ヴォスの車のシートには、レンケンのハンカチが挟まれていた。おそらくヴォスの車に乗ったレンケンが死を覚悟し、「証拠」として残したのだろう。

ヴォスは逮捕され、レンケンの強引な土地取引は無効になり、ティナは家を取られずに済むことになった。ティナはイーライを失わないために立ち直る努力をすると決意する。


感想

ウォリック・ブラウン追悼エピ。できればもっと早いシーズンで見たかったな。

ウォリックの死は何度となくこのシリーズで思い出されていたけれど、たいていは「ベガス署の腐敗」あるいは手を下したマッキーンとのセットで「事件」として回想されることが多く、ウォリックがどういう存在であったか、周囲の人々がどのように彼の死を悼んでいるかといった面にはあまり注目されてこなかった気がする。

彼の死を忘れない親友、「彼、そんなにすごい人だったの?」という新人たち、そして死者の口座から引き落とされる金――というところで、マイアミのシーズン6にあった某エピソードを思い出してしまうわけだが、似たような要素を扱いつつも、やはりベガスはベガス、マイアミはマイアミだなぁ……と感じた。

ティナの姿は、ちょっとひどすぎる気がして気の毒になってしまったけれど。

またウォリックの姿が、過去の映像はおろか写真すらもなかったのは寂しい。「大人の事情」だったのだろうか。


使用楽曲

  • Pyramid by Photek

Yoko (yoko221b) 2020-06-28

csi/s13/280_fallen_angels.txt · Last modified: 2024-02-20 by 127.0.0.1