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CSI: Miami - Season 1, Episode 7
#7 Breathless
- 邦題：「ブレスレス 危険な戯れ」
- 脚本：Steven Maeda, Gwendolyn Parker
- 監督：Charlie Correll
- 初回放映：2002-11-04
It leaves us the world because any element can be poison.
事件概要
ノエル・ピーチ殺害事件
ホレイショ、スピードル、カリー、セビリア刑事担当。プライベートパーティの翌日、パーティに雇われた男性のダンサー、ノエル・ピーチが全裸で死亡していた。腹部には複数の長い髪。付近では蚊が何匹も死んでいた。前日に行われていたのは、カップケーキ・パーティという女性が主体のパーティで、男性のダンサーが何人も呼ばれ、害のない余興をしていたという。
毒物反応はなく、口の周りには真珠の粉が付着していた。検視官は自然死と判断するが、ホレイショはなおも他殺を疑う。注射の痕が見つかるが、注射が必要な病気でも麻薬常用者でもなかった。注射をしたのはノエルと交際していたニッキー・オルセンで、真珠の粉入りの酒にアレルギー反応を起こしたため注射をしたのだった。ノエルに本気の恋人ができたため、ニッキーとの間に恋愛のトラブルはあったが、その薬品は致死量には満たない。どんな物質であれ過剰に摂取すれば毒物になりうる。毒の探索は困難を極めた。
現場で発見されたコンドームの袋からは、チョークの粉が検出された。参加者の中には小学校の教師ソフィアがいた。ホレイショはソフィアが腕にニコチンパッチを貼っているに気づく。検査の結果、死因はニコチン中毒と判明。食べれば味でわかるはずなので、皮膚から吸収したものと推測し、体中の皮膚を検査。ノエルはニコチンをペニスから吸収していた。だがソフィアのニコチンパッチは減っておらず、蒸留する時間もなかったはずだ。
ニコチンは、バラの殺虫剤の成分でもある。ノエルの周囲で蚊が死んでいたのもそのせいだった。殺虫剤のビンには家主メリッサの指紋。メリッサは自分に本気で恋をしたノエルが邪魔になり、コンドームに殺虫剤を注いで殺害した。使用済みのコンドームは、バラの花壇から発見された。
アダム・キャシディ殺害事件
メーガン、デルコ、プイグ刑事担当。海から突然他人の船に上がってきて死んだ男がいた。腹部に刺し傷。船室には血痕と毛髪のついた懐中電灯。船に乗っていた夫婦は、船の血を拭いたことを認めた。妻のほうが、男が突然現れたことに驚いて懐中電灯で頭を殴ったのだという。だがその傷は軽傷。刺し傷の凶器は見つからない。
被害者の内臓は、脾臓が小さく心臓と肺が大きかった。傷口には微生物。それは樽形海綿の胞子で、水深15メートルより下の水中に生息する。デルコは、被害者はタンクを使わずに潜水するフリーダイバーと推測する。肺を調節して空気を抜くため、肺と心臓が大きくなり、脾臓は水圧で縮む。酸欠状態になるため、幻覚を起こすこともあるという。
その朝は、マリーナでフリーダイビングの大会が行われており、被害者は参加者の一人アダム・キャシディだった。デルコは殺害現場と思われる海中に潜り、ナイフを発見。そのナイフは98年のダイビング優勝記念の品で、その年の優勝者はアダムの弟カーソン・キャシディだった。ナイフの刃からは血液反応が出なかったが、柄の中からアダムの血が発見される。カーソンは犯行を否定するが、彼の腹部には傷跡があった。2人は海に潜り、低酸素症によるアドレナリンの過剰分泌で争いになり、アダムがスピアガンを撃ちカーソンがアダムを刺した。
感想
自然界にあるものはすべて毒……毒物検査って大変なんだな。たしかに、血液を取って機械にかければ毒物がわかる、というものでもないし。これはあるか、あれはあるか、とひとつずつ検出できるかを調べていかなければいけないはず……しかも、そういう毒素でも微量なら自然に体内に持っているものだから。
さらに、ニコチンだとわかったら、今度はどこから吸収したか。全身を碁盤の目にされて少しずつ調べられた挙句「 (゜д゜)＜あらやだ！」だもんなー、死体役の役者さんも大変だ。
ダイバーの事件。デルコが船でくしゃみして証拠を汚染してしまうのだけど、現場でマスクもせずに採取しているのだから、普通に会話しているだけでも唾液が飛んじゃうんじゃないだろうか。メーガンの髪の毛も落ちてそう。まあ、マスクなんて着けたら役者の顔が見えないし、台詞も聞きづらいだろうから……と考えて納得しているつもりなんだけど、なまじこういうシーンがあると、「じゃあこっちはどうなの？」といろいろ気になってしまうよ。
でも、船に乗っていたら海からいきなり人が現れるって怖いな。しかも殴っただけなのに死んじゃうし。