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csi_miami:s01:021_spring_break

CSI: Miami - Season 1, Episode 21

#21 Spring Break

  • 邦題:「毒牙の餌食」
  • 脚本:Steven Maeda
  • 監督:Deran Sarafian
  • 初回放映:2003-04-28

We never close.

事件概要

連続噛み付き殺人(未遂)事件

ホレイショ、スピードル、トリップ刑事担当。朝、浜辺で目を覚ました若者が女性の遺体を発見。首の骨を折られ、殺されていた。脚には何度も強く噛まれた歯型があった。3ヶ月前にも類似の事件がおきている。被害者は、死後に乱暴にレイプされていた。被害者は身分証を偽造して24歳と偽っていたが、実は19歳のティファニーという少女だった。

精液の主はビデオ会社を経営するカーソン・マッキー。フェスティバルに集まる女性たちの胸を撮影してまわっていた。カーソンは、泥酔して眠っていると思い込んでティファニーを暴行しただけだと弁明。カーソンの歯型は、被害者の脚に残る跡と多少の類似点はあるものの、同一人物とは断定できない。しかしカーソンは遺体の陵辱という犯罪を犯したため、今後の撮影には警察の監視が付くことになる。

次の被害者が発生。エミイは脚を噛まれただけで生きていた。飲みすぎてビーチへ出て眠ってしまい、その間に男に脚を噛まれたという。生体の傷は回復してどんどん形状が変わっていくので照合は不可能だった。スピードルは現場の近くでデジタルビデオの記憶カードを発見。データを修復するとエミイが映っていた。さらに、消した映像の残りが発見される。それは殺されたティファニーだった。カーソンの声も入っていたが、撮影者はカーソンではない。ホレイショは撮影者がレンズを拭いていることに気づき、映像から指紋を取り撮影者キップ・ミラーを探し出す。

ホレイショは歯型を取るが、被害者の噛み跡とは一致しない。ホレイショはエミイに会いに行く。噛まれてから時間が経つと、血が吸収され、はっきりした歯型が取れるようになるのだ。ホレイショは家へ帰ろうとしていたエミイを説得して歯型を取る。だが、歯が2本欠けているため判断は不可能。だがホレイショはキップの差し歯に気づいた。彼は差し歯を取ってから被害者を噛み、警察の捜査の手が伸びたため、差し歯をセメントで固定して、歯形を取られても取れないようにしたのだ。これでエミイの暴行未遂は立証できたが、殺人で立件できるだけの証拠はなかった。これで有罪になってもすぐに出られるだろうが、それでもホレイショは「我々は決してあきらめない」と決意するのだった。

トレイ・ハンソン変死事件

カリー、デルコ、バーンステイン刑事担当。ホテルのプールの底に男性が沈んでいた。デルコがプールに潜って遺体を回収。若い女性たちはデルコに興味津々。口に泡がないので、溺死ではない。また、水着のパンツが後ろ前であることから、検死解剖に回される。被害者は、麻薬所持の前歴を持つトレイ・ハンソンだった。死因は動脈瘤破裂によるくも膜下出血。頭部の傷が破裂の原因かもしれなかった。

カリーとデルコはトレイの泊まっていた部屋へ行く。仲間たちがいて、トレイは戻っていないと言う。トレイのことを告げ、全員が前日に着ていた服を調べる。仲間たちにもトレイと同じような痣があった。検査の結果、トレイはマリファナを大量に吸っていたことが判明。彼らの部屋からは、大麻が発見される。吸引用のパイプからは4人全員のDNA。付着していた痰と胃酸はトレイのものだった。

彼らは、マリファナをどれだけ長く吸えるかを競っていた。トレイが吐き、その後4人でプールに飛び込んだという。だがトレイの足には、甲の部分に傷が付いていた。トレイは部屋の中で死に、屋上まで引きずられたのだ。面倒を避けたかったと言うが、すぐに救急車を呼んでいれば助けられたかもしれない事件だった。


感想

お祭り騒ぎを求めて各地からマイアミへやってくる若者たち。騒ぎすぎて死んでしまう連中もいれば、若者たちを食い物にしようと待ち構えている連中もいて、この時期マイアミ・デイド警察は大忙しなんだろうな。

水着姿の若者たちの中にいて、ホレイショは相変わらずスーツ姿。暑そう……。あのスーツはメッシュ加工で実は涼しかったりするんだろうか。

ストーリーはもうホレイショ節全開という感じ。悪い奴は殺人犯でなくてもホレイショの(なかば八つ当たり的な)制裁を受けるし、被害者の女の子は「もう大丈夫だよ」と抱き寄せてもらえるし。普通こういうとき大人は、被害者の軽率な行動をたしなめたりするものだけど、危険な目にあったことそれ自体で罰を受けたようなものだし、今必要なことは追い討ちをかけることじゃない、ということなのかな――なんて思っていたら、そんな風に優しくされたせいで、その後捜査に協力することを拒めなくなってしまうのだから、もうホレイショって……。エミイに協力を頼む時のホレイショは、決して強い口調で説得したり拝み倒したりはしないのだが、相手がうんと言うまで困ったようにじっと見つめているのだから、もうこれは言うことを聞くしかないじゃんよ。

そしてラストの “We never close.” というホレイショの決め文句が良い。クローズする(事件の捜査を終える)ことは決してない。決してあきらめない。

あれ、そういえば科学捜査は? ……えーと、現実に可能かどうかという疑問は残るけど、指でレンズを拭く映像から指紋がわかるというのがすごい。

Yoko (yoko221b) 2006-05-06

csi_miami/s01/021_spring_break.txt · Last modified: 2020-02-18 by Yoko