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csi_miami:s02:026_dead_zone

CSI: Miami - Season 2, Episode 2

#26 Dead Zone

  • 邦題:「海上の死角」
  • 脚本:Michael Ostrowski
  • 監督:Joe Chappelle
  • 初回放映:2003-09-29

Let's let the tides find this man.

事件概要

ポール・ジャクソン/ブレット・ベタンコート殺害事件

新品の船の中で、水中銃のモリに突き刺されて死んでいる男がいた。その足元にできた血だまりには、先の尖った長方形の空白があった。血が流れた時はそこに何かが置いてあり、その後誰かが持ち去ったのだ。

被害者は船の借主ポール・ジャクソン。船にあった道具から、沈没船の財宝を探すトレジャー・ハンターであると思われた。手足にはアナサンゴモドキに刺されたようなかぶれがあった。手が黒く汚れていたことから、24時間以内に海に入り、銀製の何かを触ったはず。

宝探しをするには、海域を届け出て州の許可を得なければならない。州の担当職員クリスティーンに照会すると、宝の探索権を持っていたのはポールではなく、彼の雇い主のマーティ・ジョーンズだという。また、マーティにはブレット・ベタンコートという出資者がいた。

アナサンゴモドキの分布からポールのいた海域を絞り込み、海底を調査すると、スペインの有名な帆船の積み荷が発見された。17世紀に沈没した船で、ハリケーンが砂を動かしたため出現したのだった。

マーティがキーウェストへ向かおうとしたところを発見される。最初のうちは、ポールにはしばらく会っていないとしらばっくれていたが、同じ葉巻がポールの船にあったことを指摘すると、船に行ったことは認めた。ベタンコートがポールを刺し殺したが、金づるを失いたくなくて黙っていたという。

ベタンコートの家へ行くと、そこには「戦利品」がいくつも飾られていた。彼は水中銃を持っていたが、見るなら令状をと突っぱねる。帰ろうとしたホレイショは、ちょうどその時宅配便で書類を届けに来た配達員の靴が、服に合わずきれいすぎることを不審に思う。警告しようとするがすでに遅く、ベタンコートは手紙爆弾を開封して爆死。

カリーは水中中の実験中に怪我をする。犯行に使われたような強力な銃は反動が大きく、撃つと肩に痣ができやすいのだ。だがベタンコートの身体に痣はなかった。またベタンコートを殺害した爆弾のアクションスイッチは精巧で、右手がフック状の義手であるマーティに扱うのは無理だと思われた。

ホレイショはベタンコートのボートで水中銃を発見。ボートはディーゼル燃料の匂いがしたが、高級ボートでは通常、ディーゼルは使わない。コカインの匂いをごまかすためと見て、ホレイショはボートの移動記録をチェック。警備隊のレーダー記録によると、彼は定期的に同じ海域に船を出し、レーダーの捕捉エリアの外へ正確に移動していた。ポール殺害の前日にも、マーティとポールはその同じ海域にいた。その海域を探すと、海底からはコカインが発見された。ベタンコートは、コカインをめぐるトラブルでコロンビアの組織に殺されたと思われた。

マーティのシャツをまくると、腹部には水中銃の反動でできたような痣。ホレイショはマーティがポールを殺したことを確信するが、州検事は訴追に消極的だった。

血だまりの中の空白の形は、沈没した帆船に積まれていた「サンチアゴの十字架」と一致。マーティはその十字架をポールに与え、その間に残りの宝を隠した。そしてマーティは十字架を眺めていたポールを刺し殺し、十字架を持ち去ったのだ。美術品のオークションサイトを調べると、十字架は前日に落札されていた。落札した収集家を訪ねたが、十字架は清掃されて証拠は消えてしまっていた。売り主はペネロペ・サルベージという会社。デルコは「ペネロペ」の正体に気づく。州の職員クリスティーンが唯一発見した船の名が「ペネロペ」だったのだ。彼女はマーティと組んで美術品を違法に売りさばいていた。

マーティは釈放されるが、その後彼の船が発見される。中には大量の財宝と義手が……。


感想

殺人は3件、別々の事件だろうと思うのだが、事件別に分けて書くのが難しいので、まとめてしまった。

誰が誰を殺したの? というところが最後まで明確にならなかったように思ったのだが、結局ポールを殺したのはマーティで動機はお宝を独占するためで、ベタンコートとマーティを殺したのはコロンビアの麻薬組織による制裁、ということで良いんだろうか? クリスティーンの役割は、見つけたお宝を州に登録せずにオークションで売りさばくことだけ? 殺人は知らなかったのかな? 何だかどの事件も、犯人が逮捕されて事件の全貌が明らかになって……という、きりっとした終わり方じゃなかったのが残念。

でも、沈没船を見つけてお宝探し――というのは、いかにもマイアミらしくて面白いと思った。海のないベガスじゃ無理だしね。

それはそうとカリーとヘイゲン刑事、シーズン1の後半では単なる友だち同士みたいだったけれど(それ以上の感情があるとしたらヘイゲンの片思いだと思った)、恋人になったの? 2人で話している時のカリーの口調(吹替えの方)に、ちょっと違和感があったかな。カリーってこんなしゃべり方だっけ? と。

Yoko (yoko221b) 2006-05-26

csi_miami/s02/026_dead_zone.txt · Last modified: 2020-03-28 by 127.0.0.1