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csi_miami:s02:036_witness_to_murder

CSI: Miami - Season 2, Episode 12

#36 Witness to Murder

  • 邦題:「全てを見ていた男」
  • 脚本:Ildy Modrovich, Laurence Walsh
  • 原案:Michael Ostrowski
  • 監督:Duane Clark
  • 初回放映:2004-01-12

You know Eugene, sometimes, sometimes partners cover for each other. And I cover for you.

事件概要

リチャード・ベッカム/ユージーン・ウォルターズ殺害事件

ホレイショ、カリー、イェリーナ担当。ダイヤのブローカー、リチャード・ベッカムという男が駐車場で射殺された。車をぶつけられ、拳銃を手に車を降りたが逆に撃たれてしまったのだ。弾は貫通していたが、現場からは見つからない。

ユージーン・ウォルターズという男が目撃していたが、彼は精神遅滞障害で、精神年齢は7~8歳程度とみなされていたため、目撃証言が利用できるかどうか、定かではなかった。ユージーンは「コルトンという男が撃った」と言う。

カリーは現場に落ちていたガラスの破片を組み立てて車種を特定し、持ち主を割り出す。持ち主のダグは、銃で脅されたから自分は逃げたと主張。フィラメントの状態から、ダグはわざと車をぶつけた当たり屋と判明。ユージーンはダグの顔を見て、コルトンではないと言う。

弾が見つからなかったのは、隣のスペースに止めてあった車にめり込んでいたからだった。その車の主は、急いでいたため、倒れている被害者に気づかず走り去ったのだ。カリーは弾を回収し、弾道から狙撃した位置を割り出す。

弾丸はデータベースのデータとなかなか一致しなかった。犯人が犯行のために新しい銃を手に入れた可能性を考え、盗難届けを調べると、クリス・ヒルダーゴという名前が浮上した。そこでホレイショはイェリーナから、ユージーンが襲われたことを知らされる。頭部外傷で血が固まらず、状況は絶望的だった。ホレイショは犯人逮捕をユージーンに約束する。

クリス・ヒルダーゴは薬品会社に勤務する女性。その会社では清掃係として受刑者を安い給料で雇っていた。そこでロッカールームへ行くと、「コルトン」のスニーカーをはいているピート・トルソンという男がいた。ロッカーを調べると、中にはダイヤが入っていた。ホレイショはトルソンのシャツを押収して調べ、彼がユージーンを殺害したことを確認する。

病院に駆けつけたホレイショは、役所に代わって自分が葬儀を行うと係官に告げ、ユージーンの遺体の上にバッジを置く。

ジェニー・キンケイド殺害事件

スピードル、デルコ担当。郡の境界線に近い場所で少女の遺体が発見される。名前はジェニー・キンケイド。別の場所で殺害されて遺棄されたものと思われた。天候が悪くなってきたため、早々に遺体を搬送することになった。

だが、4時間経過しても遺体がまだ届かない。記録を見ると遺体搬送業者に引き渡されていた(僻地の場合は業者に委託される)。

その業者はほどなく発見され、搬送中に遺体を売ったことがわかる。使われたのは新札なので、ほとんど指紋はついていないはずだった。準備銀行の行員と業者を除くと、指紋は、飲酒運転の前歴のあるトーマス・キンケイド。ジェニーの父親だった。キンケイドの自宅へ行くと、ジェニーの遺体はそこにあった。

トーマスは、ジェニーが階段の上から落ちた、事故だったと主張。ジェニーは、トーマスの浮気を知って口論になった。トーマスが怒鳴ったため、ジェニーが驚いて転落したという。浮気相手が妻の妹だったため、事故の理由を言えず、遺体を隠したという。

だが、ジェニーの左右の肩には痣があった。正面から誰かが突き落としたのだ。

アレックスは自分の子どもがケンカする様子を思い出して、ジェニーの口から皮膚を採取。ジェニーが誰かに噛みついたのだ。噛みついた相手はジェニーの近親者の女性。母親ではなく叔母――父の浮気相手だった。トーマスは自宅にいたが、争う現場は見ていない。義妹の「事故だった」という主張を信じて遺体を隠したのだった。


感想

ああもう。ああもう、ホレイショって……。

今回はもう、何というか画面の隅々からホレイショ物質(何だそれは)がだだ漏れしているような感じだった。いや、役者同士の化学作用(chemistry)があるのなら、反応を生み出している物質があってもいいじゃないかと思って。

ユージーンは登場したときから、これはもうホレイショが優しくせずにいられないだろうという印象。何となく悲劇的な結末を予定されているような気がしたので、事件を告げに来たイェリーナの顔を見て、やはり……と思った。ほとんど説明がなかったのは「お約束の展開だからわかってるでしょ?」ということなのかなぁ。何だか「いいかよく見ろ、ここは泣く場面だ」と言われているような気がした。しかもバッジまで置いたりして! まんまと大泣きしちゃったじゃないか~ :cry:

ともあれ、ホレイショ物質は女性と子どもだけでなく成人男性に対しても分泌される、ということが明らかになったこと、そしてホレイショが珍しくラボで自ら証拠調べをした、という点でとても貴重なエピソードだったかも。ホレイショが「コルトン」を電話で脅したときは、あれが本当に保釈保証人だったら面白いのに……と一瞬思ってしまった。

スピードルとデルコの事件。遺体がなくなったと聞いて、先週の検死官がさっそく嫌がらせを!?と思ったら違った。遺体を買うなんて、マニアの仕業かと思ったら父親。しかし、それでも何だかいまひとつピンとこない。遺体をいつ誰が搬送するか、どうやって知ったのだろう。旅行者が見つけて通報して、CSIと検死官が来て、遺体を業者に引き渡したんだよね……近くで張り込んででもいないと、タイミングよく捕まえられないような気がする。でも買い取るくらいならなぜ捨てたのか。何か最初の脚本からカットされた展開があったのかな。

Yoko (yoko221b) 2006-06-10

csi_miami/s02/036_witness_to_murder.txt · Last modified: 2020-03-28 by 127.0.0.1