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csi_miami:s04:094_open_water

CSI: Miami - Season 4, Episode 22

#422 Open Water

  • 邦題:「クルーズ船の底から」
  • 脚本:Ildy Modrovich, Marc Dube
  • 監督:Scott Lautanen
  • 初回放映:2006-05-01

- Eric, there are black-tip sharks out there, be careful. &br; - You know me, I love fish.

事件概要

マイク・ハリス殺害/レベッカ・ファラディ殺害/ゴミ不法投棄/鳥インフルエンザ隠蔽

クルーズ船の乗客マイク・ハリスが甲板から海に落ち、サメの餌食になってしまう。そこはマイアミ沖3マイル以内で、マイアミ・デイド署の管轄となるため、ホレイショらCSIとトリップ刑事が捜査のため乗船。マイクが落ちた位置に血痕と足跡を発見する。マイクは誰かに突き落とされた可能性があったが、外聞を気にする船長のテイラーは早々に乗客を解放してしまう。

デルコはマイクの遺体を探すために潜水し、カリーとウルフは客室を調べる。マイクはクルーズ船上でグウェンと出会い、船上で電撃結婚したばかりだった。

足跡は船員キース・マレーの物とわかるが、キースは「酔ってふらついていたマイクを保護しただけ」と主張。マイクの船室からは睡眠薬の入ったスコッチが見つかり、また金庫から7万ドルの現金がなくなっていることもわかる。金庫の鍵を最後に開けたのは妻グウェンのキーカードだった。

潜水したデルコは船長に撃たれたサメの死骸を回収。そのサメの胃の中からは、人間の脚と大量の生ゴミが発見される。生ゴミは船から不法投棄された物だった。脚にはサメの歯ではなく刃物で刺された跡があった。だが、デッキに残っていた血痕は、刺された出血にしては少なすぎる。

マイクは別の場所で指されたと仮定してもう一度船内を調べると、医務室付近の壁に塗り直した跡が発見される。ペンキの下の飛沫血痕の形状は、誰かが血を流しながら医務室を飛び出したということを示していた。カルテを調べると、レベッカ・ファラデーという女性患者が鳥インフルエンザの症状を示していたことがわかる。ウィットフォード医師は治療を拒んで暴れたレベッカを拘束しようとしたが、レベッカはそれを逃れて走り去ったという。船長は鳥インフルエンザを隠蔽するため、レベッカの血液を検査機関に送らないようにと医師に命じていた。

レベッカの遺体はその後、船底にあるゴミ捨て場で発見される。だが死因は鳥インフルエンザではなく絞殺。首に残る痕跡から、凶器はテイラー船長が持っていた双眼鏡のストラップと判明。船長は、伝染病から乗客を救うためだったと強弁するが、それは誤診だった。

一方、グウェンのキーカードを使ったのは、指紋から船に乗り組んでいたマジシャン、バリー・ジャッドと判明。バリーはグウェンと意気投合し、こっそりキーカードをすり取って現金を盗んだのだ。また、マイクの酒に睡眠薬を入れたのは、DNAからグウェンの娘マンディと判明。マンディはその夜、新しい父マイクとの親交を深めるため、一緒にショーを見に行く約束だったが、彼女は秘密の恋人――キース・マレーと会うためにマイクに睡眠薬を飲ませたのだ。キースはマイクを「保護した」と言ったが、実はマンディとの逢引中にマイクがふらふらとデッキを歩いて来たので、遠ざけようとしたのだった。その後キースは「未成年の乗客とデートしたことがバレるとクビになる」と恐れ、マンディとは別れることにしたという。

その頃、サメの胃の残留物の中からはドレスの肩紐らしい生地が発見されていた。それはマンディの物だった。

グウェンは3年ごとに結婚と離婚を繰り返し、マイクとは5度目の結婚だった。マンディは母親が再婚するたびに寂しい思いをしており、今回のクルーズ船での旅行で、やっと親子水入らずで過ごせると思っていた。だが母親は船上で知り合った男性と結婚し、その相手マイクのせいで自分は恋人キースまで失ってしまう。限界を超えたマンディはついにマイクを刺し、海に落としてしまったのだった。

デイド署ラボに関する内部調査

マリソル・デルコが連邦捜査官から呼び出され、尋問を受ける。その捜査官ロバート・ウィンに事情を聞いたホレイショは、彼とマリソルが交際を始めたとたんに、デルコのマリファナ疑惑が消え失せたことを不審に思っていた。ホレイショは「何者かが我々のラボを狙っている」とデルコに警告するが、その2人の姿を何者かが撮影していた――。


感想

今回驚いたのは何といっても、グウェン役のシェリリン・フェン。これ本当にシェリリンなの……ね。実はシェリリンのママとか叔母さんとかじゃないのよね……そうかー。ツイン・ピークスのオードリーだった頃も、高校生というには少々無理があった(当時25歳くらい)が、それから16年経っているとはいえ変わりすぎだ!

結局マイク事件の方は「ママを取られたくなかった」娘の犯行だったわけだが、連行されていく娘を見送るママの顔からは、あまり表情が読み取れず、母娘の会話シーンもなかった(と思う)ので、この2人がどういう親子だったのか、最後までよくわからなかった。マンディがマイクを刺したのは結局船のデッキだったので、その時の血がどうなったかは結局説明がなかったけど、まぁそれくらいはいいか。

そしてマイク事件のおかげで、このゴージャスなクルーズ船が、実はゴミを不法投棄して環境破壊はするわ、鳥インフルエンザ隠蔽のために乗客を殺害するわというトンでもない船だったことが判明する。それにしても、無駄に派手なCGを使うのは相変わらずだな~。ちなみにこれは、マイクの船室の金庫が、何時に誰のキーカードで開けられたかを調べている場面。船の中で何時何分に何が起きたか、殺人以外は全部わかってしまいそう。

事件以外では、どうやら連邦の捜査官がデイド署を調査しているらしいことが明らかになる。結局「スパイ」というのは連邦に雇われているということなんだろうな。でも、連邦が何のためにデイド署のラボを狙うのだろう。今回はパトロール警官のジェソップや指紋ラボのケイルにも怪しい動きがあって、スパイ容疑者も出揃ってきたかな。

ラストで流れていた曲は、ビーチボーイズの Sloop John B。この曲がぶちっと途切れるところで、例によって<次のチャプタ>なのだが、結局ホレイショとマリソルは結婚することにしたらしい。この2人のラブシーンって、何というか空虚なんだよね……見つめあったり抱き合ったりすることもないし。結婚まで話が進んでいるというのに、レイチェルとの回想シーンの方がずっとロマンチックに見えるのはどうしたものかと思う。いやもうシーズン終わるまでの辛抱かしら。

Yoko (yoko221b) 2007-05-20

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