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csi_miami:s06:131_csi_my_nanny

CSI: Miami - Season 6, Episode 10

#131 CSI: My Nanny

  • 邦題:「親の品格」
  • 脚本:Corey Miller, Krystal Houghton
  • 監督:Jonathan Glassner
  • 初回放映:2007-11-26

事件概要

ヴァネッサ・ウォーターズ

裕福なランバート一家でパーティが開かれているその最中、子守のヴァネッサが殺害され、幼い娘メーガンが第一発見者になるという惨事が起きる。ランバート家は父デニス、母ケイト、息子ジョナ、娘メーガンの4人家族で、ヴァネッサとともに旅行に行こうとしていた矢先だった。その家では、ヴァネッサともう1人の子守であるミアが、2人で食事の支度や家計の管理など家事をすべて切り盛りしていた。彼女たちが所属するエージェンシーは「モデル・ナニーズ」といい、モデルのように容姿端麗な若い子守(中には男性もいる)たちを斡旋している。だがケイトは「娘がヴァネッサになつきすぎて自分をないがしろにした」という理由でヴァネッサを解雇したばかりだという。

ヴァネッサの死因は刃物で刺されたことだが、爪が変色しており、死ぬ前にチアノーゼを起こしていたことがわかる。また傷口からはセラミックの破片が発見され、凶器はセラミック包丁と思われた。だがランバート家のキッチンにも、ケータリング業者のワゴンからも凶器は見つからない。ケータリング業者のマシューはヴァネッサの元彼とわかるが、自分は無関係だと主張。

その後、金庫から25万ドルが盗まれていることがわかる。その部屋には家族も知らないうちに監視カメラが設置されていたが、犯人の姿は映っていない。カメラは、夫とヴァネッサの仲を疑ったケイトがしかけたもので、確かに2人が「密会」する様子が記録されていたが、デニスは「ヴァネッサとこっそり話したのは、ジョナがゲイだという報告を受けただけ」と主張する。

ジョナの「相手」はミアの前にいた子守のクレイグだった。クレイグはゲイ疑惑のせいで解雇され、ジョナへの接近禁止命令まで出されてしまったため、他の家の子守もできず不遇の日々。

25万ドルの窃盗犯は、モデル・ナニーズを経営するコズウェルと判明。コズウェルは、クレイグに続いてヴァネッサまで解雇されたことを知り、ヴァネッサを脅して金庫の番号を聞き出し、自分の評判を落としたランバート家から迷惑料がわりに現金を盗んだのだった。

ヴァネッサがチアノーゼを起こした原因は、目薬を摂取したためだとわかる。薬を入れたのは、食事を担当していたミアだった。ミアはヴァネッサが解雇されたことを知らず、「遊ばせるだけのヴァネッサと違い、自分の方が子どもたちに良い影響を与えられるから」と、彼女の代わりに自分が旅行に同行しようとしたのだという。だが目的はヴァネッサを病気にするだけであり、殺害はしていないと主張する。

ミアの話から、ジョナがダイビングセットを持っていることがわかり、セットに付属のセラミックナイフが調べられる。結局それは凶器ではなかったが、クレイグがジョナに会いに来ていたことや、バルコニーから屋根を伝って外に出られる経路があることがわかる。デルコはクレイグが通ったルートを通り、雨どいで凶器の包丁とメーガンの描いた絵を発見する。

絵に付着していた血染めの指紋から、ヴァネッサを刺した犯人はケータリング業者でヴァネッサの元彼だったマシューと判明。マシューはヴァネッサから「子どもは要らない」と言われて別れていたが、その後ランバート家でメーガンと親子のように親密な様子を見せる彼女を見、「要らないのは子どもではなく『あなたの』子よ」と言われて怒り、彼女を刺し殺したのだった。


感想

珍しく邦題の方がしっくり来ていたエピソード。原題は「CSI:マイアミ」と「CSI:マイナニー」の語呂合わせが何だかイマイチ。語呂合わせタイトルは別に珍しくないのだが、今回のは「そんなダジャレ言ってる場合か!」と言いたくなってしまった。

マイアミは警察の鑑識ラボとか高速道路の料金所とか、もうどこへ行っても美男美女のオンパレードなのだが、今回は上流家庭で働く子守(ナニー)さんたち。幼児教育の学位を持っていて容姿・スタイルもモデル並みの美男美女たちが、子守になろうと列をなして面接に来る? これが19世紀のヨーロッパででもあれば、上流家庭の子弟を教育する家庭教師(ガヴァネス)に志願者が集まるのもわかるんだけど(それでも若く美しいガヴァネスは忌避される傾向があったらしいが)現代のマイアミで……いや、ま、いいか。

事件の方は、関係者それぞれに動機があって、容疑者を一巡したところで証拠が見つかって犯人がわかるという、よくあるパターン。ベガスなら実は子どもが……となる所だけど、そこはやはりマイアミ。しかし前シーズンぐらいから女の子に近寄らなくなったホレイショは、今回もメーガンとは接触せず。接近禁止令でも出されているのだろうか。

そして最後は、ランバート夫妻に対して「自分にもやるべきことがある」と意味不明な決め台詞をかまし(イキナリそんなことを言われてもねぇ)、どうでもよさそうに「:hossan:<お幸せに~」と去って行くホレイショ。この投げやりさはいったい何なの。あの後どこに行ったんだろう……カイルに面会しに行ったのかな。


使用楽曲

  • “Minding My Own Business” by Coconut Records (冒頭のパーティ)
  • “Audience” by Goose (「モデル・ナニーズ」面接場面)

Yoko (yoko221b) 2009-10-04

csi_miami/s06/131_csi_my_nanny.txt · Last modified: 2024-02-21 by 127.0.0.1