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csi_miami:s06:136_ambush

CSI: Miami - Season 6, Episode 15

#136 Ambush

  • 邦題:「リオの悪夢」
  • 脚本:Corey Evett, Matt Partney
  • 監督:Sam Hill
  • 初回放映:2008-03-31

事件概要

キャスリーン・ニューベリー

エヴァグレーズで、爆薬を使って魚を獲っていた若者2人が、車ごと沈められたキャスリーン・ニューベリーの遺体を発見する。ジュリアから受け取ったはずの大金は見当たらず、ETC装置は車から外されていた。後に、現金を盗んだのは発見者の若者であると判明。

キャスリーンを縛っていたテープからはジュリアの指紋が検出され、遺体にはジュリアのアシスタントをしていたパメラの毛髪が付着していた。パメラはキャスリーンに現金を届けたことは認めるが犯行は否定。ジュリアも「テープを盗んだのでしょう」と関与を否定し、自分を犯罪者にしたがっている人はいる、貴方もその1人だ――と、ホレイショに言う。

カリーは現場で写真を撮ってラボへ戻るが、そこでカメラのメモリーカードがすり替えられ、写真をすべて盗まれたことに気づいて驚く。その写真は、「カリーと一緒に事件解決」という、カリーを中傷するWebサイトにアップロードされていた。そのサイトの動画には、カリーが現場検証の手順を記したメモを見ている動画も投稿されていた。それは、頭部の負傷で記憶を一部失ったデルコが書いたものだが、その動画はカリーが手順を覚えられず「カンニング」しているような印象を与えるものであった。

キャスリーンのETC装置を追跡したところ、その装置は、テッド・ウォレスという男が運転するセミトレーラーに積まれていた。ウォレスは最初、装置を拾ったと言い訳するが、実はキャスリーンを殺した犯人から5000ドルとともに装置を渡され、北へ向かうよう指示されたのだという。ウォレスがよく使用するパーキングエリアのトイレには、クロロホルムが染み込んだタオルが落ちていた。

トイレのペーパーディスペンサーに付着した血痕から、詐欺の前歴を持つロン・サリスという男が浮かぶ。イェリーナの調査によると、ロンはジュリアと組んで何度も詐欺をはたらいていたらしい。また、イェリーナはジュリアから「ホレイショに関する調査」依頼を受けていたと口にする。マリソルのことや、ブラジル行きの理由を知りたがったらしい。イェリーナは即座に依頼を断ったが、ジュリアは別ルートからリアズのことを調べていた。

ウルフはソースコードを確認し、デイド署のラボと同じ動画再生プログラムが使用されていることに気づく。サイトを構築したのは、カードの不正使用で解雇されたダン・クーパーだったのだ。カリーはダンを訪ねて抗議するが、ダンは「違法なことはしていない」と聞く耳を持たない。

捜査が迫っていることを知り、ロンはホレイショを殺そうとするが、ジュリアは「電話一本ですむ、もっといい方法がある」と、それを止める。

その後、アントニオ・リアズ殺害の容疑者として、ブラジル連邦警察の要請に応じてホレイショの逮捕状が発行されたことがわかる。ステットラーは身柄の引渡しを阻止しようとするが、ホレイショはブラジル行きに同意し、連邦保安官に連行される。

再びリオデジャネイロの土を踏んだホレイショ。だが、警察署長は「もう私の役目は終わった。君は自由だ」と言って1丁の拳銃を手渡して去る。屋敷から出て行こうとするホレイショの耳に、銃の撃鉄起こす前には、ギャングと思しき数名の男たちが現れる。

一方カリーは、有力な情報提供を受けたと言って出かけたまま行方を絶ち、何者かに拘束されていた――。


感想

前々回のラストで水底に沈められていたキャスリーン話の続き。

このエピが本国で放送された当時、スト後のシリーズの行方が気になって海外サイトの掲示板を覗いていたら「ホレイショが白衣を着てラボに!」と、ちょっとした祭りになっていて笑ってしまった。覚えている限り、ホレイショが白衣を着たのはシーズン3「妻たちの危険な情事」以来ではないか。さらにその前はとなると、シーズン2「全てを見ていた男」だと思う。ラボで自ら証拠を扱ったのは、前シーズン「落日のテロリスト」以来かな。「脚本家の人たちがスト中に初期のエピソードを観て、ホレイショが鑑識チーフだったことを思い出したんじゃないのか?」と言われていたっけ……。

さて、前々回で沈められていたキャスリーンは、土壇場で助けが来ることもなく溺死。そしてやはり、ジュリアさんの差し金らしいとわかる。ジュリア本人は犯行時法廷にいたはずなので、他に実行犯がいたことになるが……このロン・サリスってCSI:NYに登場していたヴィカーロ刑事じゃん! こんな所で何してるのよ。もしかしてNYPDから派遣されてきた潜入捜査官?(違)

最後は、リアズの件でホレイショがブラジルに引き渡され、その一方でカリーが拉致されるというダブルの危機――というところで後編に続く。リアズの件、正当防衛が認められたのかなと想像して勝手に納得していたら、あのまま知らん顔して帰って来ちゃってたのか!

今回は前後編の前編で、初回放映時は次の後編を翌日に放映するという変則的なスケジュール。しかも内容は上述の白衣の他にも、ブラジルの一件、クーパーのその後、カリーの危機、イェリーナの登場と盛りだくさん。ストでさんざんファンを待たせ、やきもきさせたのだから、これくらいサービスしないとね。(それもできずに中途半端に終わったシリーズも少なくなかったはず)


使用楽曲

  • “We're No Here” by Mogwai (ホレイショ連行場面)

Yoko (yoko221b) 2009-10-10

csi_miami/s06/136_ambush.txt · Last modified: 2024-02-21 by 127.0.0.1