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csi_miami:s06:141_down_to_the_wire

CSI: Miami - Season 6, Episode 20

#141 Down to the Wire

  • 邦題:「シークレットディスク」
  • 脚本:Sunil Nayar
  • 監督:Eagle Egilsson
  • 初回放映:2008-05-12

事件概要

マイケル・マドックス&デビー・シファー

警察に立てこもり事件の通報が入り、SWATが現場に急行。踏み込んで行くと、ナイフを持った男が向かって来たためSWATが射殺。だが、その男はその家の住人、マイケル・マドックスで、事件など何も起きていなかった。マドックスは、武装した男たちがいきなり踏み込んで来たので、自衛のためにナイフを持っていたのだという。

その通報はマドックス家の隣家からなされていたことがわかるが、通報したのはそこの住人ではなかった。また、私立探偵のカート・ロッシが隣家の庭にいたこともわかるが、ロッシも通報者ではない。ロッシはマイケルの依頼で妻ルーシーの浮気調査をしていたのだという。

ルーシーの浮気相手はチャーリー・デッカーといい、彼がマイケルの車と接触事故を起こしていたこともわかるが、チャーリーもまた通報者ではなかった。

通報時の音声を詳細に分析した結果、通報者は実は女性で、ボイスチェンジャーで声を変えていたことがわかる。また、通報元の番号は、電話会社の作業員がマドックス家の隣家の配線を工作して変えていたのだった。実際に電話をかけたのはデビー・シファー。マドックスの共同経営者、ピーター・カレンのアシスタントを務める女性だった。マドックスとは事業をめぐる方針で対立しており、動機もあった。

ホレイショらはマドックスとカレンの会社へ行き、デビーのデスクでボイスチェンジャーを発見。しかし、デビー本人は駐車場の車の中で射殺されていた。改めてオフィスを捜索してカレンを調べたところ、発射残渣は陰性だったがトリップが拳銃を発見し、カレンは逮捕される。

しかし、そこへ私立探偵のロッシが今度は弁護士として現れ、銃の押収は令状の範囲を超えていると主張し、さらにカリーの捜査官としての適格性にも異議を申立てる。ダン・クーパーが作成したカリーの中傷サイトに、彼女が捜査手順を書いたメモを見ている場面を映す動画が上がっていたことで「手順をちゃんと記憶していない」という印象をもたれているのだ。そのメモは実際にはデルコが書いたものだったが、カリーはそのことを一切言わず、捜査を降りる。

代わってデルコがカレンの上着を調べ、発砲した時に付着する微量の金属残渣を検出する。だが、ロッシはデルコが負傷した後に通っていたセラピーの録音テープを持ち出し「今年が何年だったか思い出せない時がある」と言っていることを指摘。カレンは釈放される。

ホレイショは、ナタリアとともにマイケルの車を調べ直し、チャーリーが故意に車をぶつけたことを突き止める。チャーリーは、ルーシーとの不倫の件でロッシに脅迫され、わざと事故を起こしたうえ「俺がルーシーを奪いに行く時は、男らしく堂々と戦え」とタンカを切らされたと認める。その口論の後にSWATが向かったため、チャーリーが来たと誤解したマイケルはナイフを持って立ち向かおうとしたのだった。

チャーリーは取引に応じ、食事中のカレンとロッシにマイクを身に着けて近づき、何とか言質を取ろうとする。ロッシは気づいてマイクを引きちぎり「マイケルの次はお前も同じ目にあわせてやる」と脅す――だが、その会話はすべて、ホレイショが前もって仕掛けておいた別のマイクによって録音されていた。

ロッシは逮捕され、カリーとデルコはロッシのオフィスを捜索。金庫の中には「ジュリア・ウィンストン」「ロン・サリス」「エリック・デルコ」「ホレイショ・ケイン」などのラベルが貼られた秘密のディスクが何枚も保管されていた――。


感想

ホレイショの登場の仕方がすごい。被害者が持っていたナイフの刃にまず顔が映るというところが、何だか異次元から湧いて出たみたいで。それはともかく、SWATも無茶をするなぁ。最初に投げ込んだの、催涙弾か何かでしょ? それが効くのを待って踏み込めば良かったのに。被害者が持っていた武器も、包丁より銃器類の方が良かった(発砲の説得力が増す)のでは。

さて、どうやら悪質な悪戯ではなく、マイケルを狙い撃ちした計画的犯行らしいとわかり、ビジネスパートナーだったカレンに疑いがかかるわけだが、そこで思わぬ横槍が入る。ダン・クーパーが作成したカリーの中傷サイトが、いまだに影響を持っているとは!

でも、エリックが作成したメモをカリーが「あれは私の」だと言って庇った(?)行為はどうなのだろう。漏れがないようメモを作ったからといって、それがすぐに適格性に結びつくものなのだろうか。前シーズンでエリックが負傷してから現場復帰までが早すぎたのではないか? というのは、視聴者の多くが感じたことだろうから、それに対するフォローはあっても良いとは思うが……デイド署のいつものお仲間隠蔽体質に見えなくもない。ここは堂々と「メモを作るのは悪いことではない。エリック・デルコの適格性は医師によって確認されている」と透明化するべきでは?

ロッシはそれ以外にもデルコの情報を持っており(デイド署御用達のセラピストを調べなくていいのか?)、そんなこんなでホレイショが再び白衣を! ライアンも一度解雇されているし、もうナタリアと彼しか残っていないのか……でも、そんなことを言ったらナタリアは前シーズンで前夫殺害の容疑者として逮捕されているし、ホレイショだって決してきれいな身ではないのだが……リオでのアレはブラジル政府公認の暗殺だからいいのか?

今回登場のカート・ロッシは、ホレイショの「敵」としてけっこう良いキャラだと思うのだが、どうやら今回以降出演していない(2009年10月現在)ようなのが残念。そして金庫の中にあった、ジュリア、ロン、エリック、ホレイショらの情報を収めた秘密のディスクは、今後いったいどういうことに――!

Yoko (yoko221b) 2009-10-26

csi_miami/s06/141_down_to_the_wire.txt · Last modified: 2020-04-09 by Yoko