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csi_miami:s08:173_dude_wheres_my_groom

CSI: Miami - Season 8, Episode 6

#173 Dude, Where's My Groom?

  • 邦題:「愛憎物語」
  • 脚本:Brett Mahoney
  • 監督:Carey Meyer
  • 初回放映:2009-11-02

事件概要

チャーリー・キング、ティト・エステベス

結婚式場に花婿と付添人が姿を見せず、花嫁のキム・ヒューイットは苛立ちを見せる。その頃、付添人のジャック・ウィリアムズとショーン・アンダーソンは公園の噴水の中で寝ているところを発見される。2人は手を手錠でつながれ、噴水は血のような赤い色に染まっていた。花婿チャーリー・キングの行方はわからない。

ジャックとショーンは、昨夜バチェラーパーティで盛り上がったが、その後の記憶がないという。どうやら、2人はスコポラミンという薬物を摂取した影響で記憶を失っているらしい。宿泊したホテルの部屋を調べると、ロゴ入りの下着が残されており、彼らが前夜ストリップクラブに行ったことがわかる。クラブにいたストリッパーのカーメルは、ジャックとチャーリーが2人で店に来たという。

ショーンが持っていた紙片を調べると、保釈保証事務所の証書と判明。保釈されたのはショーンで、保証金はキムの父親、ティモシー・ヒューイットの小切手で支払われていた。ヒューイットは「それはチャーリーへの結婚祝い」だと言って関わりを否定する。

ショーンの逮捕理由は、不動産デベロッパーのベネットの家に不法侵入したこと。ベネットの話によると、チャーリーら3人が自宅のパーティに乱入したので警察を呼び、ショーンだけが逮捕されたとのこと。ジャックとチャーリーはリムジンを盗んで逃げたというので、リムジンを手配して探し出したところ、中には警備員エステベスの遺体があった。ジャックとショーンがいた噴水の水は、塩素のためDNAが検出できなかったが、赤く染まっていたのはエステベスの血である可能性があった。

ウォルターは遺体とリムジンから絵の具の痕跡を発見し、2人がリムジンに積まれていた絵画を盗んだのではないかと思いつく。そこでホテルのジャックの部屋を調べたところ、壁に掛けられた鹿の絵の下にマティスの絵が隠されていることに気づく。これは個人コレクターから盗まれて行方不明になっていたものだった。

ティトの爪の下からはジャックとショーンの上皮が見つかり、リムジンには血液の付いた2人の指紋があったため、2人のうちいずれかがティトを殺害したものと思われた。つまり、ベネット邸からリムジンで逃亡したジャックとチャーリーは、中に絵画があることに気づいてそれを盗む。そしてヒューイットの小切手でショーンを保釈するが、警備員のエステベスがリムジンを追い、ショーンとジャックに手錠をかける。そして2人のうちどちらかが、リムジンのドアでエステベスの頭をはさんで殺害したのだ。

2人とも記憶を失っていたが、リムジンの扉を調べると、手形が見つかる。形から、犯人は左手で犯行に及んだことがわかる。犯行が可能だったのは、左利きで、かつ右手側を手錠でつながれていたジャックの方だった。

チャーリーの行方は依然として不明。だが、ストリッパーのカーメルが店を辞めるらしいと聞き、ジェシーが強引に荷物を調べてスコポラミンを発見する。カーメルは、ヒューイットに頼まれて薬をもったことを認め、チャーリーは彼が車で連れ去ったという。

ヒューイットは、娘と結婚しようという男が嘘をついてストリップクラブへ行ったことに腹をたて、小切手を渡して別れさせようとした。だがチャーリーもキムも別れるつもりはなかったので、カーメルを買収して拉致したことを認める。ヒューイットはチャーリーをボートに乗せて沖合に放置したと自供し、チャーリーは衰弱しながらも無事に保護される。


感想

冒頭で花嫁の父としてJ. C. MacKenzieが登場したので、とりあえずこの人が犯人だろうと(まだ事件も起きていないのに)思っていたら本当に犯人だったので逆に驚いた。

失踪花婿の生死も、そもそも何があったのかもよくわからないまま話が二転三転して、ちょっと焦点がぼけた感じが残念。絵画窃盗、ストリップクラブ、小切手の授受など時系列も何だかいまいちはっきりしない。

要するに、2つの事件が独立に発生していたということだよね。1つは花婿が親友2人と一緒にパーティに乱入して騒いだ挙句、たまたま車に積んであった名画を盗み、親友2人が追ってきた警備員と争って殺してしまった事件。もう1つは花婿がストリップを見に行ったことに腹を立てた花嫁の父が、彼を拉致して海に放り出した事件。婚約者がありながらストリップショーに行ってしまうのは感心しないが、だからって殺さなくても良いと思う。

名画と警備員の件は、別になくても良かったんじゃないかな~という気がしないでもないけれど、絵を前にしたウォルターとライアンの会話は面白かった。ストリップに詳しいジェシーを咎めるように見るカリーの表情も最高。花婿の友人コンビの片割れがアヒルの浮き輪をずっと着けたままなのもマヌケな感じでおかしい。

まぁ、そんなわけで部分部分に面白い点はあったものの、全体として総合的に見ると「う~ん……?」と、残念に思ってしまうエピソードだった。

そうそう、前回降板したデルコに代わって、今回からウォルターがオープニング入り。でも名前の表示は数式から変わっていくタイプではなかった。

Yoko (yoko221b) 2011-09-24, 改訂 2015-02-11

csi_miami/s08/173_dude_wheres_my_groom.txt · Last modified: 2020-04-10 by Yoko