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csi_miami:s09:205_stoned_cold

CSI: Miami - Season 9, Episode 14

#205 Stoned Cold

  • 邦題:「ハイスクールの魔女」
  • 脚本:Tamara Jaron
  • 監督:Allison Liddi
  • 初回放映:2011-02-27

事件概要

ブレア・ホーキンズ

女子高校生のブレア・ホーキンズが学校のグラウンドでアメフトのゴールポストに縛られ、石を投げつけられて殺害される。現場には割れたCDの破片が落ちていた。

事件当夜、ブレアは友人宅のパーティに行っており、そこでメーガン・ウェルズという生徒がブレアから陰湿なイジメを受けていたことがわかる。また、割れたCDからは、別の生徒ネイト・コルデロが、ブレアから受けたイジメのことを話している音声が再生される。ネイトはイジメを苦にして自殺未遂まで起こしていた。ブレアは他にもさまざまなイジメを常習的に行っており、苦情が耐えなかったという。校長は教育委員会に訴えるために証拠を集めていたが、それに気づいたブレアはセクハラをでっち上げて校長を脅していた。

ブレアを縛っていたロープはネイトが首を吊ろうとしたロープと同じものであるとわかる。また、ロープの縛り方は手首と足首で異なっており、複数の人間が関与したものと思われた。ネイトとメーガンが親しくしていたことや、事件が起きた頃一緒に行動していたことがわかる。

メーガンの車を調べてみると、座席の下から壊れたポータブルCDプレイヤーが発見される。イヤホンカバーが片方なくなっており、それはブレアの耳の奥から発見されたものと同一。つまり、殺す前にCDプレイヤーでネイトたちの証言をイヤホンで聞かせていたものと思われる。

メーガンは一貫して犯行を否定していたが、CDプレイヤーを見た瞬間に供述を翻し、「私が一人で殺した、ネイトは関係ない」と犯行を認める。だがデルコは「今時の高校生がCDプレイヤーを使うか?」と不審に思う。

彼らはメーガンとネイトの親たちを呼び、彼らの目の前で2人を殺人容疑で逮捕。そして2人を連行し、頃合を見計らって部屋へ戻り、おもむろに録音機を取り出す。警察署内ではプライバシーは認められないのだ。そこには、親たちがブレアを殺害したという会話が録音されていた。

メーガンの両親とネイトの母は、パーティの後でブレアを拉致し、脅すだけのつもりで縛りつけ、録音を聞かせた。だがブレアは怖がるどころか、ネイトとメーガンを罵倒し、たまらずに母親が出て行くと親にまで罵声を浴びせた。3人は怒りにまかせてブレアを石で打ち、とうとう殺害してしまったのだった。


感想

何ともイヤ~な後味の事件。被害者の殺害方法も残酷なら、被害者自身が行っていたイジメの数々も、あまりにも酷すぎる。上掲のあらすじでは省略したが、パーティに来たかったらその代償として男子生徒と寝なさいね、と仄めかしておいて、相手がそのとおりにしたら「この淫売」と罵ったり、シャワー中に服とタオルを隠して火災報知機を鳴らしたり……。とんでもない悪女だとは思うが、邦題はなぜ「魔女」? 被害者の名前がブレアだから、ブレア・ウィッチからの連想なのだろうか。あるいは石打ちで殺すのが魔女の処刑方法だっけ?

いじめっ子というものは、大人の前でだけはいい子になったりするのかと思ったら、校長を脅し、同級生の親に対しても罵詈雑言の数々。自分が縛られていて手も足も出ないのに、そんな状態でよくあれだけ言えたものだと思う。その口が結果的に自らの死を招いてしまった。

生徒がやったのかと思ったら、真犯人はその親でした――というこの展開、何だか既視感があると思ったら3話前のなりきり女子高生チャットの回か。今回は、子どもを守らなければという思いが暴走しての犯行なので、まだマシかな、と思ってはみたものの、やはりダメだ。無抵抗の相手に石を投げて惨殺するというのは、いくら事情を考えても残酷すぎる(拳銃で射殺なら良いというわけでもないけど)。

細かいことを言えば、石とロープから指紋や上皮細胞が検出されなかった点に何か説明がほしかった。皆さん素手でしたよ。


使用楽曲

  • “Sleazy” by Ke$ha (冒頭)
  • “Paradise” by Mickey Factz (冒頭、Sleazyの後)
  • “Rock It” by Sub Focus (車の捜査)
  • “Ten Cent Pistol” by The Black Keys (ラスト)

Yoko (yoko221b) 2013-05-12

csi_miami/s09/205_stoned_cold.txt · Last modified: 2024-02-23 by 127.0.0.1