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csi_miami:s10:227_last_straw

CSI: Miami - Season 10, Episode 14

#227 Last Straw

  • 邦題:「美しき性悪女たち」
  • 脚本:Melissa Scrivner, Michael McGrale
  • 監督:Bill Gierhart
  • 初回放映:2012-02-19

事件概要

キャシディ・ウェラー、レイチェル・ペドレラ

厩舎の近くで馬主の女性が首を吊られて殺害される。被害者の氏名はキャシディ・ウェラー。厩舎を経営するジョアンナ・トーリングと娘のエルは「キャシディのことはよく知らない」と言う。カリーはキャシディがネックレスを身に着けていることを不審に思う。馬具に引っかかる危険があるので、通常ははずしてから馬に乗る。そのネックレスには「ΦΓΑ」(ファイ・ガンマ・アルファ)の文字。学生クラブの名称と思われた。キャシディは学生という年齢ではないが、卒業後も関わりを持ち続けることもある。

現場の近くで、血痕の付いた石と乗馬用の鞭が発見される。鞭は同じ厩舎を利用するレイチェル・ペトレラのものとわかる。レイチェルもキャシディと同じ「ΦΓΑ」の元メンバーで、さらに離婚調停中の夫がキャシディと浮気していたこともわかるが、「今朝は調停のために裁判所へ行った」とアリバイを主張する。

馬に着けられていた馬具を調べたところ、馬房を清掃するための灰汁が付着していることがわかる。さらに、エル・トーリングもまた同じ「ΦΓΑ」にいたことも判明。エルは「キャシディを知らない」と言ったのは嘘で、2人からは学生クラブでいじめを受けて恨んでいることを認めるが、殺害は否定する。

その後、レイチェルが日焼けサロンのマシンに閉じ込められて殺害されるという事件が発生。犯人はレイチェルが入ったマシンをワイヤーロックで固定して閉じ込め、通気口をテープでふさいで窒息死させたのだ。レイチェルの背中には、「ΦΓΑ」の形に切り抜いたUV防止テープによる文字が残っていた。

その日焼けサロンのオーナーであるリアム・フリンは、以前クラブのメンバーたちに対して、ワイヤーロックを使ったいたずらをしかけたことがあった。リアムはエルと交際していたが、クラブのメンバーたちの横やりで別れさせられていたことを認める。エルがUV防止テープを持っていることがわかり、逮捕される。

エルはクラブでいじめられ、愛していたリアムとも別れさせられたあげくにクラブを除名され、大学も辞めていた。そのトラウマで人間関係をうまく築けず、仕事も長続きしないので実家に戻って厩舎を手伝うようになった。すると、それを知った2人はわざわざ自分たちの馬を預けに来て、エルをこき使い罵倒するようになったという。

だが、キャシディ殺害時に使用した馬のブラシを調べたところ、劣化していて詳しくは分析できなかったが男性の上皮が検出される。男性の馬主は多いが、UVテープの保管場所に出入りできたのは、エルの父親であるダン・トーリングだけだった。

ダンは仕事で出張しており、事件当日の昼過ぎにタラハシから戻って来たばかりだというが、実は前日の便で帰ってホテルに宿泊していた。ダンは、明るい少女だったエルをすっかり別人のようにしてしまったのがキャシディとレイチェルであることを知り、2人を殺害。学生クラブの悪事を示すためにネックレスや日焼け痕などで「ΦΓΑ」の文字を残したのだった。

釈放されたエルは父親が逮捕されたことにショックを受け、「自分がもっとしっかりしていればこんなことにはならなかった」と言い残して自殺をはかるが、駆けつけたホレイショの救助で一命をとりとめる。


感想

ゲストがボー・デレクだったので、彼女の演じるエル母が犯人だったらそのまんますぎだなぁ……と思っていたら父親の方だったか。オープニングではホレイショが「犯人も、もがき苦しむがいい」と言ったけれど、ラストでは文字通りもがき苦しんで死のうとするエルをホレイショが救助するという展開になった。あれはタイミング的にどう考えても間に合わないと思うのだが、エルは電話をしてからかなり逡巡していたのだろうか。

学生クラブというと、ドラマの中では新入生のいじめと悪ふざけ(がエスカレートした犯罪行為)ばかりしていて、メンバーが何をやっても仲間はとりあえず庇う、みたいな印象。今回の女子学生クラブも大差ないかな~。レイチェルのマナー教室って何だか、玉の輿に乗るための花嫁学校みたいだ。

エルがクラブでいじめに遭い、卒業(退学)して何年も経つのにまだいじめが続いていること、父親は気づいていたが母親は気づいていなかったらしい。母親も同じクラブのメンバーだったというから、母親の方がピンときてもおかしくないと思うのだが……もしかすると、母親はキャシディやレイチェルのようなタイプで、内気なエルは華やかな母親の陰で鬱屈した思いを抱えていたのだろうか。このあたりの描写がもうちょっとあっても良かったかなと思う。せっかくボー・デレクなのだし。

そして、クラブに入っていたら絶対いじめる側だろ!と思われる(ごめん)サマンサ。今回はウルフと一緒に現場に出ていた。このままヴァレーラのようにキャラとして定着してしまうのか、それとも化けの皮がはげるのか。


使用楽曲

  • “Steal My Sunshine” (Single Version) by Len (フラッシュバック)
  • “Sanvean” by Sarah Brightman (エル自殺未遂)

Yoko (yoko221b) 2014-05-05

csi_miami/s10/227_last_straw.txt · Last modified: 2024-02-25 by 127.0.0.1